OGKの通学用ヘルメットを買ってみたら、キャンバスアーバンよりも気に入ってしまった件
筆者は1年に1個くらいのペースで自転車用ヘルメットを買っています。
▼前回、私が購入したのは『OGKカブトのキャンバス・アーバン』でした。詳しくは下記ページでご紹介しています。
キャンバス・アーバンは、その後かなりの人気製品になり、かぶっている人が増えている一方で、需要の高まりを受けて品薄状態が続いているようです。(=記事執筆時点)
▼そして今回、私が購入したのは『OGKカブトのSB-03』という自転車用ヘルメットです。
『SB-03』にも帽子のツバのようなバイザーが付属していて、その外観は『キャンバス・アーバン』とよく似ています。
『SB-03』を購入して使い始めたところ、これまで愛用してきた『キャンバス・アーバン』よりも使い易くて、予想外にとても気に入ってしまったのでした。
ということで今回は、OGKカブトの自転車用ヘルメット『SB-03』について、その使用感・ディテールなどをまとめてご紹介します。
- 普段着に合わせやすいシンプルで落ち着いたデザインのヘルメットがほしい
- 帽子みたいなバイザー付きのヘルメットのおすすめ製品を探している
- キャンバス・アーバンが在庫切れだったので、同じメーカーの似たようなヘルメットを検討したい
OGKカブト SB-03はこんなヘルメット
シンプルな外観のバイザー付きヘルメット
OGKカブトの『SB-03』は、シンプルな外観のヘルメット。便利なバイザーが付属します。
メーカーの製品分類上は、通学用ヘルメット「Schoolmet(スクールメット)シリーズ」に該当する製品ですが、もちろん通学以外にも通勤やサイクリングで使用できます。
3サイズ × 3カラーが用意されている
『SB-03』は「M・L・XL」の*3サイズが用意されているので、適応頭囲の範囲が広く、サイズ選びが容易です。多くの人が、自分の頭にぴったり合うサイズを選択できるでしょう。
▼各サイズ毎の適応頭囲は下記の通りです。
- SB-03M(55〜58cm)*2023年夏に発売予定
- SB-03L(57〜60cm未満) 2022年発売
- SB-03XL(60〜62cm未満) 2022年発売
カラーラインナップは「白・黒・紺」の3色のみですが、制服やスーツ・普段着などに合わせやすい、必要最小限かつ無難なカラーだと思います。
▼メーカー公式カタログページはこちら
筆者は今回「Lサイズ」の「ホワイト」を購入しました。
「OGKカブト」というメーカーを知らない人のために補足しておきます。OGKカブトは日本の企業で、自転車とオートバイのヘルメットや用品を供給する大手ブランドです。
特にヘルメットは、平均的な日本人の頭に合うように作られているので(合わない人もいるが)、フィット感に定評があります。さらに、その品質の高さや企画力にも驚かされます。
ヘルメットも自転車も「信頼できる専門メーカーのものを選ぶこと」が大切です。
ヘルメットという、頭を・命を守るアイテムを選ぶ時、ただ「安いから」などの理由で、品質や強度がよくわからない無名メーカーの安価な製品を買うのは怖いものです。
そういう意味で、まずは「OGKカブト」などの一流ブランドの製品を選ぶことを、初心者さんにはお勧めしたいです。
私もこれまで長年に渡りOGKカブトのヘルメットを複数購入し使ってきました。欧米ブランドのヘルメットを使っていた時期もありましたが、近年はOGKカブトで揃えていますよ。
ディテールをチェック&使用感を解説
シンプルで嫌みがない外観
『SB-03』の外観はシンプルでありながら、野暮ったさを感じない洗練された印象です。
「スポーティーなヘルメットのようにトゲトゲしているのも嫌だし、シンプルとはいえ工事現場のおじさんみたいなヘルメットも嫌だ。」 そんなふうに考えている人に、ちょうど良いデザインではないでしょうか?
ちなみに、この無地でフラットな表面は「ステッカーなどを貼り付けられる余白」に見立てることもできるので、ステッカーチューンなどが好きな人は、センスをいかして遊べると思います。
『SB-03』の基本形状は、OGKカブトの「キャンバスシリーズ」の初期製品とほぼ同じ。
具体的には、2021年春に「キャンバス・アーバン」と同時発売された姉妹製品「キャンバス・スポーツ」の基本形状がほぼそのまま『SB-03』に反映されているようです。
超人気ヘルメットの基本形状をスクール向けシリーズにフィードバックし、さらに調整を加えているので、シンプルでありながら洗練されているんですね。
帽子のツバのようなバイザーが付属(着脱可能)
『SB-03』の外観で特徴的なポイントといえば、帽子のツバのような「バイザー」ですね。
小さめのバイザーですが、これがあると太陽が眩しい時の目元の日よけ・遮光に役立つので、バイザー付きのヘルメットは割とオススメなんです。
また、この『SB-03』のバイザーは、『キャンバス・アーバン』のバイザーとは別物で、『SB-03』のバイザーのほうが断然扱いやすくて便利だったので、私は超気に入りました。(詳しくは後述)
エアフローは良好、内部が蒸れにくい
ヘルメットの前面・上面・後部には通気口が設けられているので、通気性はそれほど悪くありません。
もちろん、一般的なスポーティーなヘルメットと比べると、シンプルなデザインと引き換えに、通気口が少なくなっているのは確かです。
しかし、OGKカブトのヘルメットはエアフロー(空気の流れ)についてよく考えられているので、前から入った風が後ろへとスムーズに流れていきます。
そのため、通気口が少ない割には、蒸れや暑さを感じにくいです。
シンプルな外観のヘルメットや、カジュアル寄りのデザインのヘルメットの中には、内部が蒸れてどうしようもないような製品も存在します。
『SB-03』は十分な通気性が確保されているので、蒸れが起こりにくいですね。
雨の時には「ヘルメットカバー」をかぶせることで、通気口からの雨水の浸入を防げます。
アジャスターが優れる、頭にフィットさせやすい
後側下部には、ヘルメットと頭のフィット感を調節するアジャスターダイヤルがあります。(通常のスポーティーなヘルメットと同様の構造)
アジャスターダイヤルを回して適度に締めこむことで、ヘルメット内部に張り巡らされたアジャスターバンドを引き締めて頭部をホールドし、ヘルメットが頭からズレにくくなります。
じつは、通学用ヘルメットや、カジュアル寄りのヘルメットの中には、このような「頭をホールドするアジャスター」が付いていない製品(=あご紐だけで留める簡易仕様)も少なくありません。
『SB-03』のように、スポーツヘルメットと同等のアジャスターが付いている製品のほうが安心感が高いですね。
従来よりも大きなリフレクターが付いている
ヘルメット後部には、再帰反射シールを使用したリフレクターが貼付されています。
同様のリフレクターは、従来製品「キャンバス・アーバン」「キャンバス・スポーツ」にも採用されていますが、『SB-03』では従来よりも大きく、横からも見えるような形状に拡大されています。
これほど広い面積のリフレクターが採用されていると、暗い時の被視認性・安全性の向上に本当に役立ってくれそうですね。
テールランプが装着しやすい
『SB-03』は、後部にテールランプを装着しやすい形状をしています。
自転車通勤やロングライドでは、後方からの視認性向上のためにヘルメットにテールランプを装着する人も多いですよね。私もロングライドの時に付けることがあります。
『SB-03』はテールランプの装着が想定された形状なので、ヘルメット後部の中央に非常にスッキリと収まります。(ラバーバンドによる装着)
ちなみに、写真のテールランプは「キャットアイのウェアラブルミニ」です。
ヘルメットにテールランプを装着しようと思った時に、上手く付けられないヘルメットもあるので、テールランプが付けやすい形状になっているのは嬉しいですね。
キャンバスアーバンと比べて良かったところ
冒頭でお伝えした通り、私は『SB-03』の前に購入した人気ヘルメット『キャンバス・アーバン』も愛用中なので、この2つを比較した上での「SB-03」の優位点などを整理してみます。
バイザーの着脱が容易になった
私が『SB-03』を買って使い始めて、一番良かったと思ったのは、「バイザー」の着脱が簡単になったことです。
『キャンバス・アーバン』は、バイザーを着脱するのがちょっと面倒な作りでした。
「今日はバイザー無しにしよう」とか「内側のパッドに汗が染みたから外して洗おう」と思った時に、すぐに着脱できない構造だったんですよね。(→詳しくは「キャンバス・アーバン」を紹介したページ内で説明しています)
いっぽう、『SB-03』の場合は、ヘルメット本体の穴にバイザーの突起を挿し込むだけの構造なので、簡単に着脱できます。
バイザー側の3箇所の突起を、ヘルメット本体の3箇所の穴に「パチン」とはめ込むようになっています。
『SB-03』のバイザーは簡単に着脱でき、もちろん不意に外れる心配もありません。
バイザーが布張りではなく樹脂製になった(=水や汚れに強い)
こちらもバイザーに関することです。
『キャンバス・アーバン』のバイザーは、まさに野球帽のツバのようなかんじで、芯材の両面に布を張り付けたものでした。
カジュアルな風合いを極めるという意味では、布張りのバイザーの見た目は良いのですが、「雨が染みる」「汚れが付きやすい」というデメリットがありました。(手入れが悪ければカビる可能性も…)
いっぽう、『SB-03』のバイザーは樹脂製で、すべすべしています。つまり、雨水などを吸わないし、汚れてもすぐにキレイに拭き取ることができます。
見た目の風合いよりも、実用性や使い勝手を重視するなら、『SB-03』のバイザーのほうが断然使いやすいと感じました。
サイズが選びやすい
前半でお伝えした通り、『SB-03』には3つのサイズが用意されています。(*Mサイズは2023年夏に発売予定)
先に発売された『キャンバス・アーバン』や『キャンバス・スポーツ』は、1サイズ(適応頭囲57~59cm)のみの展開でした。(=この記事執筆時点までの情報)
そのため、適応頭囲の範囲外の人は購入を断念し、また別の製品を探す必要がありました。
いっぽう、『SB-03』は発売当初からL・XLの2サイズが用意されていて、さらに2023年夏にはMサイズが追加予定。
3サイズをカバーすることで、多くの人が自分に合ったサイズを手に入れられるように用意されています。
サイズが理由で「自分はかぶれない」「欲しいのに買えない…」という問題が起きないのは良いですよね。きっとあなたにも合うサイズがありますよ。
価格が少し安かった
私が『SB-03』を購入した時の価格は、『キャンバス・アーバン』と比べると2割程安かったように思います。
『キャンバス・アーバン』は豪華な箱のパッケージに入って売られていたのに対して、『SB-03』はビニール袋による簡易包装だったので、堅実にコストを削減しているようです。
キャンバスシリーズとほぼ同等のヘルメットが控えめな価格で買えて良かったです。
なお、「SB-03」はオープン価格で、販売店や流通状況などによって価格が変わるので、具体的な価格数値の記載は控えておきます。需給状況など場合によっては、両製品の価格が逆転する可能性もあるかもしれません。
その他・気になった点などは?
通常、このように製品をご紹介する時には「ちょっと気になった点」「気に入らなかったこと」などのネガティブな情報も含めるように私は心がけているのですが、
今回の製品『SB-03』については、私はいまのところ不満点や懸念事項などがないので、特にお伝えできることはありません。
今後、使い続ける中で何か気付いたことなどがあれば、ここに追記したいと思います。
まとめ
今回は、OGKカブトの自転車用ヘルメット『SB-03』のインプレ記事をお届けしました。
シンプルな外観で、便利なバイザーが付いたヘルメット『SB-03』。
キャンバスシリーズと比べると、あまりお洒落な見た目ではないですが、実物を手に取ってみると、そんなに野暮ったくもなく、使用感に優れた良いヘルメットでした。
実際、『SB-03』の基本形状は人気製品『キャンバス・スポーツ』とほぼ同じなので、悪いわけがないのです。
今回、このヘルメットを買ってみて良かったです~。
じつは今回、私は『キャンバス・アーバン』をもう1個追加購入しようと考えていたところ、
品薄で入手できなかったために仕方なく、似ているデザインの『SB-03』を購入したというエピソードがあります。
ところが、『SB-03』を買って・使ってみると、予想外に気に入ってしまい、「SB-03を買って正解だった!」と思ったのでした。
ということで、OGKカブトのキャンバスシリーズのヘルメットの購入を検討している人の「第2候補」としても、『SB-03』はオススメできると思います。
記事前半でお伝えした通り、カラーラインナップが「白・黒・紺」の3色のみなので、色選びの選択肢は少ないですが、その3色で間に合う人は、ヘルメット購入時の候補に入れられると思います。
私は前回購入したヘルメットが黒だったので、今回は白を選びましたが、紺色もいいですね。『SB-03』の紺色を追加購入するかもしれません。
以上、この記事の内容が、あなたのヘルメット選びの参考になれば幸いです。
▼メーカー公式カタログページはこちら
「SB-03」のプロモーションムービー
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