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ふじたひであき
サイト運営者
兵庫県神戸市出身。自転車愛好家、フォトグラファー。

自転車のサイト『MINI VELO 道』ではミニベロとロードバイクの初心者向け情報や、楽しみ方を広げる話題などを紹介しています。自転車用品が好きで、最近は自ら製品開発にも関わっています。

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自転車のチェーンオイルの正しい使い方・注油方法を紹介します【初心者向け】

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タイトルテキスト「チェーンオイルの使い方・注油方法」と、自転車のチェーンに注油している様子の写真

自転車のチェーンに注油していますか?

油膜が切れるとチェーンが錆びたり・ペダリングが重たくなるので、ときどき注油が必要ですよ。

チェーンオイルは正しく使えてますか?

例えば「高性能なチェーンオイル」を買っても、使い方を間違っていたら性能が発揮できなかったり、オイルが飛び散って汚れたりします。

「チェーンへの注油」は空気圧管理とあわせて自転車の日常メンテの基本なので、ぜひ覚えておきたいですね。

ということで今回は自転車のチェーンオイルの使い方(注油方法)をわかりやすく簡潔に解説します。

リキッドタイプとスプレータイプ、どちらも基本は同じです
  • このページの写真では、1滴ずつ滴下する「リキッドタイプ」のオイルを使っていますが、「スプレータイプ」のオイルも基本的な手順・使い方は同じです。どちらをお使いの場合も参考にしていただければと思います。
  • スプレータイプのオイルやクリーナーを使用する時は、ウエスで覆う・段ボールや新聞紙を敷くなどして、余計なところにかからないように気を付けましょう。
もくじ

1. チェーンをキレイにする

まずはチェーンを洗浄します。チェーンについている「汚れ」や「古いオイル」を取り除きます。これは、新しいチェーンオイルの性能を100%発揮するために必要な作業。

スプレー式のチェーンクリーナーを使用して、自転車のチェーンを洗浄する様子

古いオイルや汚れはチェーンの部品内側にもあるので、チェーンの表面を綺麗にするというよりは、内部のオイル・汚れを取り除くことが肝心です。

チェーンの洗浄には「チェーン洗浄器」を使う方法や、「スプレー式のクリーナーを吹き付ける」という方法があります。

  • かなり汚れているorしっかりやるなら「チェーン洗浄器」
  • それほど汚れていないor手早く済ませるなら「スプレー式クリーナー」

というふうに、お好みの方法でチェーンをきれいにしましょう。

日常メンテなら、毎回チェーンを切って・取り外して洗浄する必要はありません。

洗浄力&噴射力が強いスプレー式クリーナー」があれば、洗浄器を使わなくても汚れがよく落ちるので捗りますよ。

私が使っているチェーンクリーナーはコレ

モチュールのチェーンクリーナーは、洗浄力と噴射力が強いのでよく落ちますよ。ゴムやシール類への攻撃性が無いので、安心して使えます。(ニオイは強いです)

こちらも洗浄力&噴射力が強いクリーナー

上記製品と同様の効果を狙った自転車用チェーンクリーナーが、シュアラスターからも発売されました。(ただし、こちらはゴム部分に付着した時は拭き取る必要があります)

  • チェーンの洗浄後、注油せずに長時間放置すると錆びが発生することがあるので、続けて「注油」を行います。チェーンの洗浄と注油はセットの作業ですよ。
  • ただし、洗浄直後の「クリーナー液が残った状態」でオイルを注すと分解されてしまうので、クリーナーがしっかり乾燥するまでは待ちましょう。

2. チェーンにオイルを注す

チェーンの「リンク部分」にオイルを付けていきます。チェーンの側面(プレート部分)にオイルが付いている必要は無いので、あくまでもリンク部分だけでOK。

自転車のチェーンに、チェーンオイルを付ける様子。
  • リキッドタイプ」の場合は、
    リンク部分の丸いローラーにオイルを1滴垂らすと、そこから隣接する隙間にオイルが滲み込んで行きます。これを繰り返してチェーン1周全部に滴下します
  • スプレータイプ」の場合も同じで、
    チェーンの側面ではなくローラーを狙って、ペダルを手で回してチェーンを動かしながらシューっと1周吹き付けます

1周の目印には、1か所だけ見た目が違う「コネクトピン」を目印にするのが一般的で、他に「チェーンに糸を結んで目印にする方法」などがありますよ。「油性マーカー」で印を付けるのもお勧めです。

全てのリンクに注油できたら、30秒間くらいゆっくりクランクを回してチェーンの各部品を動かします。こうすることでオイルが隅々にまで行き渡ります。

オイルの量は足りてる?

クランクを回してオイルを行き渡らせる時に「チェーンの動きがスムーズじゃない」とか「チェーンから摩擦音が聞こえる」という場合はオイルの量が足りていません。

オイルが足りていないと思う場合は、もう一度注油。そして次回からはもう少しだけ多めに、リキッドタイプなら1滴の粒を大きめに注油しましょう。

注油量の不足」は特にリキッドタイプで起きやすいですが、この「1滴の量の感覚」は何度か注油すると覚えられますよ。

オイルは「つけ過ぎ」もダメですが、「少な過ぎ」もいけません。「適量」を注油したいですね。

3. 余分なオイルを拭き取る(1回目)

次に、チェーン表面に付着しているオイルを拭き取ります

チェーン表面のオイルは汚れの元になるだけで不要なので、しっかりと拭き取りましょう。

自転車のチェーン表面のオイルをウエスで拭き取る様子

ウエスでチェーンを握るようにして、そのままクランクを回転させればチェーン表面のオイルが拭き取れます。

表面のオイルを拭き取っても、チェーン内部のオイルはちゃんと残ります

この時、ギアにも余分なオイルが付着しているので、一緒に拭き取っておきましょう。

ちなみに、チェーンオイルの拭き取りには「紙ウエス」よりも「布ウエス」のほうが向いていますよ。(不織布ウエスでOK)

自転車整備の不織布ウエスといえばコレ

4. 余分なオイルを拭き取る(2回目・仕上げ)

チェーンオイル注油後の1回目の走行が終わった後、「チェーン」や「チェーンステー」「後輪のリム」などをチェックしてみてください。

自転車のチェーン、ギア、後輪周りを写した写真。

チェーン内に余分なオイルが溜まっていた場合は、チェーン表面にオイルが出てきていたり、オイルが飛び散って車体に付着していることがありますよ。

大抵の場合、チェーンに注油後の初回走行では、遠心力によって少なからずオイルがチェーン表面に出てくるので、それをもう一度ウエスで拭き取れば、仕上げの拭き取りが完了です。

あとはオイル切れするまで快適に乗れるはずですよ。

その後の「お手入れ」と「次回の注油タイミング」は?

走行にともなってオイルが黒くなったり、チェーン&ギアの汚れが気になる時は、
表面の汚れたオイルを拭き取ることがメンテナンスになります。

自転車のチェーン表面の汚れた油をウエスで拭き取る作業の様子
黒く汚れたオイルを拭き取ると、概ねキレイに保てる

そして、「チェーンの動きが渋くなった」「チェーンやギアから音がする」など、
オイル切れを感じたら、ふたたびチェーンに注油するタイミングです。

  • 次回以降の注油時、チェーンがあまり汚れていない場合は洗浄せずにそのまま再注油してもOK。
  • チェーンがどろどろに汚れている場合は「洗浄」からするのがベター。

ときどき様子を見て、「お手入れ」や「注油」をしていきましょう。

チェーンやギアが長持ちして、自転車も喜びますよ。

まとめ&おすすめオイル

以上、自転車のチェーンオイルの使い方・注油方法について解説してみました。

いくつかのポイントこそありますが、特別むずかしいことはありませんよね。

チェーンへの注油は自転車の日常メンテナンスの基本なので、ぜひ習慣にして、快適にサイクリングを楽しみましょう。

チェーンオイルの正しい使い方・注油方法が解ったところで、『高性能なチェーンオイル』を試してみてはいかがでしょう?

高性能チェーンオイルで、ペダリングは軽くなる

下記のチェーンオイルは実際に私が使っているもので、ペダリングの軽さを実感できますよ。

すごく良かったので、詳しいインプレ記事もご用意しました。こちらも参考にしていただければと思います。

耐久性を重視するなら、ロングライフなチェーンオイル

通勤やロングライドなどで「雨の中を走ることがある人」「油膜切れが心配な人」には【雨天対応・耐久性重視のチェーンオイル】がお勧めです。

MOTULのチェーンルブオフロード」は耐久性が高いチェーンオイル。

雨でも流れ落ちない油膜の強さを持ちながら、砂埃などの汚れは付きにくいという特長がありますよ。

ちなみに、油膜が長持ちするので「注油の頻度」が減らせます。「何度もチェーンに注油するの面倒くさい」という人にもオススメです。

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