KiLEYのレトロな外観のテールライトを装着したら、自転車がもっとおしゃれに・素敵になった
「自転車用テールライト」は、基本的には「明るさ」や「使用可能時間」などの機能性を重視して選びたい。
その上で、自分の自転車のスタイルや個性を高めてくれるデザインが選べたら最高ですよね。
筆者が最近購入したのは「レトロなデザイン」と「実用的なスペック」を兼ね備えたテールライト。
こんなレトロチックなデザインですが、中身は「高輝度LED」と「リチウムイオン電池」を内蔵した現代水準のテールライトです。
さらに、オプションパーツを使ってサドル直下にマウントすることで、非常にスッキリとした外観を獲得しました。
ということで今回は、
- このテールライトの製品概要
- ミニベロ3車種での装着例
- 使ってみた感想・気付いたこと
などをお届けします。
「自転車をもっとおしゃれな感じにコーディネートしたい」など、自転車のカスタマイズを考えている人の参考になればと思います。
KiLEY「アイライト」のリア用 LM-017
KiLEY(キーレイ)は、クロモリフレームの自転車などに似合うレトロ・クラシカルなデザインの自転車用ライトをクリエイトする台湾発のブランドです。
日本では正規代理店によって取り扱いされていて、日本向けWebサイトも用意されています。
- 公式サイト:kiley-japan.com
製品本体と付属品
今回私が選んだのは、目玉のような形の「アイライト」シリーズのリア用。(品番:LM-017)
アルミ削り出しの外装は美しく、何度も眺めたくなります。
パッケージには、取付時に使用する「ボルト」と「ワッシャー類」、「充電用のUSBケーブル」が付属します。
私が購入したのはコレ
スペックは実用的なレベル
見た目・デザインはともかく、ライト類はその「明るさ」や「使用可能時間」が肝心です。
「KiLEY アイライト・リア用」のスペックは下記の通り。
- 最大光量:20ルーメン
- 最大使用時間:
- 点灯モード:8時間
- 点滅モード:20時間
- 充電時間:約2時間
明るさは十分
自転車用テールライトにおいて「光量20ルーメン」は、比較的明るい部類に入ります。
割と遠くからでも発見できる明るさ・視認性がありますよ。日中の使用にも対応できる光量です。
至近距離で光を直視すると、しばらく目がおかしくなる程の明るさなので、近くで直視しないように気を付けましょう。
◎仲間と一緒に走る時など、自分のすぐ後ろに他の人が付いて走る場合には、取付角度を少し下向きに調節してあげたほうが、他者の目に優しいかもしれません。
点灯時間も実用レベル
明るくても数時間で電池切れするスペックだと困りますが、連続点灯で8時間、点滅で20時間使用できるということで、十分に実用的なレベルだと思います。
低スペックな充電式ライトは、すぐに電池切れして不便なんですよね。乾電池のように電池を入れ替えて即時復帰することもできないし。
いっぽう、「KiLEY アイライト・リア用」は、こんなに小さいのに、見た目からは想像できないような明るさと使用時間を併せ持っています。
この「小さいけれど実用的なスペックであること」が、私がこの製品の購入を決めた「決め手」になりました。
バッテリーを使用する機器は、気温の影響やバッテリーの劣化による使用時間の短縮が起きるので、少なくとも初期性能・スペックが高いほうが良いですね。
この製品の備考・留意点
この製品には、一般的な自転車用テールライトにあるような「シートポスト用マウント」等は付属しません。
自転車の車体側にある「キャリア用のダボ穴」や「ブレーキシューのボルト」などを利用して、直付けする設計になっています。(マウント部品を使用しないことで、外観がスッキリする)
このテールライトを固定できるダボ穴orボルトが無い自転車には装着できないので、使う人・自転車を選ぶ製品だと思います。
- 汎用金具等を使用して、自分でダボ穴を増設する場合は、「どこにでも付けられる」と解釈することもできます。
- 参考:「NITTO(日東)のクリップバンド」等を使用すると、キャリアダボが無い自転車にもダボを追加できます。ただし、スペーサー等が別途必要な場合があります。
装着例①:通常の取り付け方法
まずは、通常の取り付け方法(ダボ穴を使用)をご覧ください。
写真の自転車は、Raleigh(ラレー)のRSPです。
シートステーにある「キャリア用のダボ穴」に装着すると、このようになります。
実際に自転車に付けてみると「なんてお洒落なテールライトだろう!」と改めて思いました。
私はこれまでの自転車ライフにおいて数々のテールライトを購入してきましたが、その中で一番美しく・素敵です。
取り付けは簡単で、キャリア用のダボ穴が付いている自転車には、付属のボルト&ワッシャーだけですぐに取り付けできます。(作業時間は1分以内)
よくある樹脂製のマウントなどを使わないので、見た目がすっきりして、洗練された印象があります。
この自転車の場合、クラシカルなクロモリフレームや金属製のフェンダーに、「KiLEY アイライト・リア用」の外観が本当によく似合います。
ちなみに、日本では左側通行なので「右側」に取り付けるのが標準的でしょう。
◎ダボ穴は左側にもあるので、左右両方のキャリアダボに装着しても面白いかもしれません。
サドル取付用オプションパーツ SB-01
「KiLEY アイライト・リア用」には、サドルの下に装着するためのオプションパーツが別売で用意されています。
左右のシートレールをつなぐような形で部品を組み付けて、その中央にテールライトの固定部品が入ります。
これを使うと、「KiLEY アイライト・リア用」をサドルの下に装着できます。
ダボ穴等が無い自転車でも、サドルの下であれば「KiLEY アイライトのリア用」を装着できますね。
装着例②:サドル下にマウント
以下は、実際に「KiLEY アイライト・リア用」をサドル下に装着した様子です。ミニベロ3車種で試してみました。
ラレーRSPに装着してみた例
ミニベロロード「ラレーRSP」のサドル下に装着すると、こんなかんじです。
先ほど上でご覧いただいた「ダボ穴への取り付け」も良かったのですが、「サドル下」に装着した姿のほうが、より美しく見えると私は思いました。
サドル周りに銀色のパーツが集まっていることで、色と質感に一体感があります。
クロモリフレームのクラシカルな自転車なので、やはりこういうレトロデザインのパーツが似合いますね~。
もともと独特の雰囲気をもつ自転車でしたが、「後ろ姿」がもっと素敵になったと思います。
ちなみに、車体に「リアキャリア+サイドバッグ」を装着する場合などはキャリアダボが使えないので、そういう時にもサドル下への装着が有効ですね。
ブロンプトンに装着してみた例
BROMPTON(2015年式)の純正サドルに装着すると、こんなかんじです。
私は「輪行袋」をサドル後部に装着しているので、同時装着は無理かもしれないと思っていましたが、輪行袋との同時装着ができました。
ちょうどテールライトを装着する位置は空いていたのです。
ちなみに、マウント部品を「上下逆さま」にすることで、テールライトの位置を通常より数cm上にセットできます。
写真のBROMPTONにおいても、マウント部品を上下逆さまにして取り付けていますよ。
サドルの下に隠れるようなかんじで「目立たない」けれど、そこにテールライトがあることに気付くと、ついそこに目が行ってしまう。
小さいけれど、そんな素敵な存在感があると思いました。
バイクフライデーに装着してみた例
「BIKE FRIDAY ニューワールドツーリスト」のサドル下に装着すると、こんなかんじです。
ご覧のように、この自転車はシートマストからシートポスト&サドルにかけて、縦に細長いシルエットを持ちます。
そのてっぺんに、銀色に輝くレトロなテールライトを配することで、後ろ姿がキュッと引き締まった感じがします。
トムソンのシルバーのシートポストに「KiLEY アイライト・リア用」の銀色がマッチして、一体感が感じられます。
最近私は、この「BIKE FRIDAY ニューワールドツーリスト」を、「ちょっと古くさい印象にしたい」と思って色々なパーツ交換をしてきました。
ちょうどそんな時に、このレトロなデザインのテールライト「KiLEY アイライト・リア用」に出会ったのでした。
サドル下にマウントしたこのテールライトが、New World Touristという自転車にとてもよく似合っているように思います。
ダホンD-Zeroに装着してみた例(追加)
DAHON(ダホン)のD-Zeroのサドル下に装着すると、こんなかんじです。
D-Zeroの場合も、縦に長いシートポストのてっぺんに「KiLEY アイライト・リア用」があることで、後ろ姿が引き締まった感じがします。
シークランプが銀色なので、一体感も感じられますね。
「KiLEY アイライト・リア用」をサドル下に装着すると、特に「真横から見た時」のサドル周りの印象がずいぶんと変わります。
自転車のシルエットは、「パーツやアクセサリーを何も足さないのが一番美しい」という考え方もあります。デザインが優れる自転車なら特にそうでしょう。
しかし、「KiLEY アイライト・リア用」を付けてみると、「これは付けておいた方が美しい!」と思えるのです。不思議なものですね。
サドル下に装着した感想
今回は上記の3車種で装着を試してみました。
いずれの場合も「テールライトをサドルの下に装着すると、こんなにスッキリと綺麗にまとまるんだな~」というのが主な印象です。
- デザインが優れたテールライトであっても、それが大きくて目立つと主張が強くなり、自転車がごちゃごちゃした印象になりがちです。
- コンパクトなテールライトでも、シートポスト等に突起のようにくっついていると、自転車のシルエットの均衡を乱すことがあります。
「KiLEY アイライト・リア用」は、それ単体のデザインが優れているだけでなく、サドル下にマウントすることで、より洗練された印象をもたらしてくれる、そんなふうに私は思いました。
この位置にこのテールライトを装着すると、なんだか自転車が前よりも素敵に見えるのです。
先述の通り、私は上の写真の自転車「BIKE FRIDAY ニューワールドツーリスト」を「ちょっと古くさい印象にしたい」と思っていたのですが、どうも後ろ姿に締まりが無いというか、何かが足りないような気がしていました。
そこに、「KiLEY アイライト・リア用」をプラスしたことで、「何かが足りない…」というモヤモヤがすっきりと晴れて、「そうそう、目指していたのはこんなかんじ」という気持ちになりました。
ということで、「KiLEY アイライト・リア用」と「サドル下に取り付けるマウント」の両方に出会えて良かったです。
私は「KiLEY アイライト・リア用」を使う時、基本的にはサドル下に装着するつもりです。
勘が良い人はすでに理解していると思いますが、「サドル下へのアクセサリーの装着」は、サドルバッグと併用できない場合があります。
上で説明したように、BROMPTONのサドル下の「輪行袋」とは併用できたので、形状によっては併用可能なアイテムもあります。
私は最近、どの自転車でもサドルバッグを使用していないので、サドルバッグとの共存についてはまったく問題になりませんでした。
少し気になったところ
スイッチの反応にクセがある
「KiLEY アイライト・リア用」は、赤い点灯面の中央がプッシュ式のスイッチになっていて、押し込むと「点灯・点滅・消灯」の切り替えができます。
しかし、中央をまっすぐに押し込んでも、反応しないことがあります。
スイッチ内部の構造上、指で押す位置によって反応のしやすさが異なるようです。
この製品には一応「上下の向き」があります。側面に「KiLEY」のロゴがあるほうが上で、USB端子があるほうが下です。
そして、スイッチの上部または下部を少し強めに押すと、スイッチが素直に反応します。
反応しやすい「上」と「下」にも差があって、下側のほうがより確実です。(もしかすると、反応しやすい位置には個体差もあるかもしれません)
初めは「あれ?」と思いましたが、このクセを理解してからは特に困っていません。
とても気に入ったので、2個目を購入した
初め、私は「KiLEY アイライト・リア用」を1個だけ購入して、それを3台の自転車に付け替えて、どの自転車に一番似合うかを確かめていました。
そして、この製品の「外観」にも「スペック」にもとても満足したので、追加でもう1個購入しました。
もちろん、「サドル下に取り付けるマウント」も、もう1セット購入しましたよ。
そして、「BIKE FRIDAY ニューワールドツーリスト」と「ラレーRSP」の2台に装着することにしました。
私は、気に入った製品をいくつも買ってしまう癖があるようです。
まとめ
今回は、レトロな外観のテールライト「KiLEY アイライト・リア用」についてご紹介しました。
この製品は、単に見た目だけの飾りではなく、「レトロなデザイン」と「実用的なスペック」を兼ね備えたテールライトでした。
そして、別売オプションのサドル取付用パーツを使ってサドルの下に装着すると、自転車の後ろ姿がより美しく・素敵に見えることがわかりました。
「KiLEY アイライト・リア用」のおかげで、あんまりお洒落じゃない私の自転車「BIKE FRIDAY ニューワールドツーリスト」が、少しお洒落になったような気がします。
自転車に「おしゃれな雰囲気」や「クラシカルな印象」を持たせたい時に、このテールライトを使うと、自転車に良い味を付けてくれると思います。
現代的なスポーツ自転車には似合わないかもしれませんが、カジュアルなデザインの自転車や、ちょっと古い印象の自転車に組み合わせると、自転車をより素敵に見せてくれるでしょう。
以上、本記事の内容が、あなたのパーツ選びの参考になれば幸いです。
今回ご紹介した製品
サドル取付用オプションパーツ
この記事の執筆時点では、このパーツが品薄状態のようで、なかなか在庫があるお店が見つかりません。
今回私は「tokyobike(トーキョーバイク)」さんのショップ在庫を購入しました。
必要なかたは、ネットショッピングサイト等で探してみてはいかがでしょう?取り扱いショップや在庫があれば、出てくると思います。(出てこないかも…)
◎KiLEYのWebサイトの商品ページでも「売り切れ」の表示でしたが、近いうちに再入荷の予定があるようです。(記事執筆時点の情報)