BIKE FRIDAY(バイクフライデー)の自転車の購入方法|オーダーメイドの手順と流れ
BIKE FRIDAY(バイクフライデー)の自転車の購入手順や注文する際に覚えておきたいポイントを、できるだけ詳しくまとめてみました。
BIKE FRIDAYの自転車は基本的にオーダーメイド(セミオーダーメイド)です。
注文してからフレームが製作されるので納期がかかりますが、「自分にぴったりのサイズの自転車が手に入る」「パーツが自由に選べる」などのメリットがあります。
このページでは「納車までの一連の流れ」をまとめてみたので、BIKE FRIDAYの自転車の購入を検討する人の参考になればと思います。
- 記載している内容は、筆者がバイクフライデーの自転車を購入した当時の手順に基づきます。
- 「購入するお店」や「注文する車種」によって注文の流れが異なる場合があります。最新の情報は購入店にてお確かめください。
1. 購入するお店を決める
BIKE FRIDAYの取扱店は国内にわずか数件
BIKE FRIDAY(バイクフライデー)の自転車は現在のところ、日本国内では限られた数少ない取扱店(販売店)でのみ購入することができます。
国内の取扱店一覧
日本国内でBIKE FRIDAYの自転車を購入できるお店は以下の通りです。(2018年2月時点で確認した情報)
- CYCLETECH-IKD(サイクルテック・アイケーディー) (群馬県高崎市)
- ehicle(イークル)(東京都新宿区)
- イトーサイクル(大阪市東淀川区)
- Velow’s(ヴェローズ)(石川県野々市)
- Circles(サークルズ)(愛知県名古屋市)
- DRAISINE(ドライジーネ)(福岡県太宰府市)
- SPUTNIK(スプートニク)(福岡県福岡市)
- アマンダスポーツ(東京都北区)
BIKE FRIDAY取扱店の数は少ないので、お店の場所が遠くてアクセスが難しい人も多いと思います。お店によっては、来店が難しい人のために通信販売もしているので、上手く活用すると良いでしょう。
メンテ・修理等で将来的に繰り返しお店を訪れる可能性はあるので、なるべく近いお店を選んでおくと良いかもしれませんね。
ちなみに、過去にBIKE FRIDAYの取り扱いをしていたけれど今はもうしていないというお店もあるようです。需要はありますから、長期的に見ると取扱店は今後増えてゆくような気がします。
2016年1月、東京の「イークル」さんが「BIKE FRIDAY専用のホームページ」を新たに開設しました。これについて当サイトでもご紹介しました。
ちゃんとしたお店で買おう
ときどき上記以外のお店でBIKE FRIDAYの自転車を入荷・販売している情報を見つけることがありますが、お店で勝手に注文して完成車の状態で販売しているようです。また、BIKE FRIDAYの中古車がオークションに出品されることもあります。
完成車や中古車は、購入時にフレームサイズやカラーやパーツ構成などを自由に指定・カスタマイズできないので、BIKE FRIDAYの自転車を選ぶことの意義や価値を大きく損ねます。
きちんと1台1台をフルカスタマイズでオーダーできるお店で買うことをお勧めします。
購入の流れはこんなかんじ
BIKE FRIDAYの自転車はオーダーメイドなので、取扱店では車体を「仕入れる」のではなく、「注文を取り次いでくれる」というのが実際のところです。
注文を受けたフレームをBIKE FRIDAYが製作し、出来上がったフレームが取扱店に届きます。
そして、取扱店でフレームにパーツを組み付けて調整、自転車が完成し納車される、というのが基本的な流れです。
- 【客】BIKE FRIDAY取扱店でオーダーする
- 【店】フレームをBIKE FRIDAYにオーダーする
- 【BF】受注したフレームを製作し、取扱店に届ける
- 【店】届いたフレームにパーツを組み付けて完成させる
- 【客】完成した自転車が納車される
(※販売店・車種によってはこの流れとは異なる場合もあります)
日本国内の取扱店で注文する以外にも、BIKE FRIDAYの米国公式サイト(https://www.bikefriday.com/)から直接購入することもできるようなので、個人輸入に抵抗が無く、自分で自転車1台を組み上げられる人であれば「個人輸入」という方法も選べます。ただし、メリットはそれほど無いように思います。
2. 購入準備|車種・カスタム内容などを決めておく
1. スタイル・方向性を決める
自転車をどのように使いたいか、何を重視するか、乗りたい自転車のイメージを具体的に決めておきましょう。
例えば、
- 「ドロップハンドルを装備したロードバイク仕様」
- 「ランドナーみたいなツーリングバイクにしたい」
- 「頑丈で、悪路も走れるMTB系がいいな」
- 「折り畳みの早さよりも、走行性能を重視する」
等など。
あなたが思い描く自転車ライフの方向性によって【購入するモデル】や【選択するパーツ】も自ずと定まってくるはずです。
2. 購入するモデル(車種)を決める
BIKE FRIDAYの数々のモデルの中から自分の希望に合うタイプをセレクトします。
- 走行性能と汎用性のバランスが良いNew World Tourist(ニューワールドツーリスト)
- スポーティライドに特化したミニベロロードバイクPocket Rocket(ポケットロケット)
- 太いタイヤを履いて悪路を走れるMTB系バイクPcoket Llama(ポケットラマ)
- 軽量で、持ち運びしやすいモバイルバイクpakiT(パキット)
- 折り畳み&展開の早さに特化したTikit(※ティキット は2017年に廃盤になりました)
等など。
モデルによって得意なこと・不得意なことがあるので、あなたが最も重視する特長を基準に選ぶと良いでしょう。
3. パーツ構成を決める
BIKE FRIDAYの自転車は、車体を構成するパーツを自由に選ぶことができます。(どこまで細かく指定できるかはお店で確認しましょう)
同じモデルでも、パーツ構成によって自転車のスタイルや性能が変わります。自分が目指すスタイル・方向性に合った自転車になるようにパーツを選びましょう。
「コンポーネントの銘柄」や「ハンドルの形状」「グリップやアウターケーブルの色」など、パーツの組み合わせ次第で自転車の性能も雰囲気も変わりますね。
パーツを自分で決められない場合は、購入するお店で相談したり、イメージや予算に合ったパーツ構成をお店におまかせするといいでしょう。
- お店によっては「105仕様」「納車時のタイヤ&ホイールはコレ」というかんじで、あらかじめ選択肢や基本のセット内容を決めている場合もあります。
- このパーツ構成によって購入金額(総額)が変わります。
新しい自転車は、乗り始めてから「気になる部分」や「変更したいパーツ」が出てきます。例えばステムやハンドルバーなどはポジション作りの仕上げに交換することが多いパーツです。また、しばらく走り込んでから変更やグレードアップの必要性を考えたほうが良いパーツもあります。
そのため、初期段階であまりハイグレードなパーツを選ぶ必要は無く、まずは自分のスタイル・方向性に合った自転車が組み上がるパーツを選べばそれで十分だと思いますよ。
3. 取扱店で注文する
「購入するモデル」と「パーツ構成」が決まったら、取扱店で注文します。
注文時に指定するのは主に次の要項です。
BIKE FRIDAYに取扱店が発注する内容を指定する
- 購入するモデル名(Pocket Rocket、New World Tourist等)
- フレームサイズ(身長・体格等から決定、基本のS・M・Lのほか20mm単位で指定可)
- フレームカラー(18色+他数色から選択、店頭にカラーサンプルあり、一部カラーは別料金)
- ステッカーの色(7色から選択)
- ステムのタイプ(次項を参照)
フレームサイズは「①身長・股下長をもとに最適なサイズをお店で提案してもらう」か「②普段乗っている自転車のフレームサイズ(ホリゾンタル換算のトップチューブ長)を元に指定する」という方法があります。
取扱店で組み付けてもらうパーツの内容を指定する
- 主要パーツ構成(メインコンポーネント、ハブ&リム、ハンドル、ブレーキ等)
- 納車時のタイヤ(希望のメーカー・製品、スリックorラジアル等)
- グリップ・バーテープの色や種類
- アウターケーブルの色
- ペダルやサドルの種類(納車時に付けておいてほしい場合)
その他の選択肢・オプション・カスタマイズ
ステムの選択肢
BIKE FRIDAYの自転車は「ステム」の種類がいろいろ用意されています。
- アヘッドステムが使用できる「アヘッドタイプ」
- カーブした独特な形状で軽量な「グースネック」
- 伸縮して長さ(高さ)を調節できる「アジャスター付き」 等など
通常はアジャスト機構付きのアヘッドタイプが便利で無難でしょう。このタイプは「高さ」はアジャスト機構で、「突き出し長」はアヘッドステムの交換で調節できます。つまり、ポジションが自由自在。
アジャスト機構なしのグースネックは最も軽量ですが、ポジションの調節が一切できないので、自分のポジションが確立している人向けです。グースネックを使いたい場合は、ポジションが定まってからステムだけ再注文することをお勧めします。
オプションパーツを選択(必要な場合)
BIKE FRIDAYの純正オプションパーツがほしい場合は同時に注文します。
純正オプションには「前後フェンダー」「前後キャリア」「キックスタンド」「トレーラースーツケース」などがあります。
フレームのカスタマイズ
その他、フレーム製作段階での細かな仕様変更も相談が可能です。
例えば、
- キャリア取付け用のダボ穴が不要な場合に「ダボ穴無し」を指定
- リアの「エンド幅」を変更(通常135mmモデルを130mmに等)
- リアステーを高剛性の「モノステー仕様」に変更する
等など。
また、ヘッドパーツに「クリスキング製」のものを使用したい場合は、フレーム側のヘッドパーツ取付け部の仕上げが通常と異なるので、オーダー時にBIKE FRIDAYに伝える必要があります。
このように、注文時にしか選択できないオプションもあるので、必要なオプションやカスタマイズを注文時によく確認しましょう。
- 注文時には、主に以上のような項目の選択・指定ができます。
- 指定・選択できる内容は車種やお店によって異なる場合があるので、詳しくはお店で相談・確認しましょう。
4. 価格について
BIKE FRIDAYの自転車の購入価格は、主に「フレーム代金」+「アメリカからの輸送費」+「パーツ代金」の合計で決まります。
支払い総額は「車種」や「注文内容」によってまちまちですが、大体20万円前後~です。
参考:私が「New World Tourist」を購入した時は、オプション費用込みの総額で【¥241,000】で購入しました。オプションを省けば20万円程度で買えたようです。
フレーム価格が変わることがある
輸入商品のため「為替レート」が価格に影響し、安い時と高い時で数万円の価格差が出ることがあります。
また、BIKE FRIDAYはときどき販売価格を改定することがあり、これまでに価格が安くなった例や、高くなった例がありますよ。
現在の価格について、詳しくは購入予定の取扱店へ
価格の参考例は「BIKE FRIDAY取扱店」のホームページ等に記載されています。また、同じ車種でもお店によって価格が多少異なる場合があります。
購入を考えているモデルの基本的な支払い金額がいくら位になるかは、まずは気軽に取扱店に問い合わせてみましょう。
購入費用を安くする方法もある
初期の購入費用を少しでも安く抑えたい場合は、「コンポーネントのグレードを下げる」などパーツ構成で価格を調整することができます。
誰もが高級パーツで組む必要はないので、「とりあえずリーズナブルなグレードのパーツでしばらく乗ってみて、後からアップグレードが必要なパーツだけ交換する」というのも賢い方法です。
また、キャリアやフェンダー、専用トレーラーケースなど、後からでも買えるものは後回しにすれば初期費用を抑えることができます。
逆に、フレーム製作段階でのカスタマイズなど、車体購入時にしかできないこともあるので「初期費用をどこに投資するか?」の優先順位を整理することもポイントです。
5.「納車を待つ時間」を楽しむ
BIKE FRIDAYの自転車は、オーダーが入ってから製作されます。
注文してから日本の取扱店で納車されるまでには、通常2~3ヶ月程度かかります。
巨大工場での大量生産ではなく、町工場のようなところで少人数で作られているので、オーダーされた分を一度に全部作ることはできず、注文順に1台ずつ作られていきます。
これは、1台作るのに数ヶ月かかるわけではなく、製作を始められるまでに順番待ちがあるということです。
動画で見る「BIKE FRIDAYの自転車が作られる様子」
下の動画は、BIKE FRIDAYの自転車が製作される様子。
米国内向けの「完組状態で出荷される車種」を製作するラインのようで、組み上げてテスト走行~箱詰めまでが動画に収められている。
必要な用品を買い揃えて、納車を待とう
納車されるまでには時間があります。
運が良ければ、見込みより早く完成して日本に届けられることもあるようで、私が購入したときは「4ヶ月程度かかりそう」と言われていましたが、半分の「2ヶ月」で納車されました。
とはいえ、いつ納車されるかは定かではなく、しばらくかかるので気長に待ちましょう。
自転車が完成・納車されるまでの間に「サドル」や「ペダル」「輪行バッグ」「ヘルメット」「サドルバッグ」「サイクルコンピュータ」など、必要な用品を買い揃えておくと良いでしょう。
6.「納車」
BIKE FRIDAYで作られたフレームが日本に到着し、取扱店での組み立てが終わると、取扱店から連絡が入ります。
いよいよ、待ちに待った「納車」ですね。
取付けたいパーツがあれば持参しよう
納車の際には「サドル」と「ペダル」を持参しましょう。(自分で別途用意する場合)
サドル・ペダルを取り付けて、実際に車体にまたがって、お店の周りを試走したり、納車調整をしてもらいます。
ペダルは「着脱式ペダル」を選択すると、折りたたみ時によりスマートになるのでお勧めです。
折りたたみ手順などを確認しよう
そして、「折り畳み方法」や「注意点」など、最初に覚えておくべきことを確認します。
BIKE FRIDAYは折りたたみ自転車としては「折りたたみ方が煩雑」な部類で、折りたたみ手順はイージー&シンプルとはいえません。(Tikit、pakiTなど一部の車種は簡単)
テキトーに折り畳むと、納車されたばかりの車体に傷が付いたり、上手く運べないなどトラブルの原因になりますよ。
納車後、自転車を折りたたんでマイカーや電車で帰る場合は、お店を出る前に折り畳み方法を覚えておきましょう。
まとめ
以上、BIKE FRIDAY(バイクフライデー)の自転車の購入手順についてご紹介してみました。
「購入するモデル」や「取扱店」によって細かな部分に違いがある場合があるので、より詳しい情報は購入予定のお店でご確認ください。
当サイトでは主に「New World Tourist」について書いていますが、BIKE FRIDAYの自転車の購入方法は、基本的にどのモデルにも共通する部分が多いと思います。
この記事の内容が、BIKE FRIDAYの自転車の購入を検討している人の参考になれば幸いです。
大まかな購入の流れが解ったら、実際にお店に足を運んで相談・確認してみましょう。
オプション部品やカスタムオーダーなど、注文時に選択・指定できる部分はしっかり確認して、納得のいく1台を注文しましょう。