自転車乗りの必需品、あの使い捨てウエスのリニューアル版を買ってみた
ミニベロ・ロードバイク・クロスバイクなど、大切な自転車のお手入れをする時に便利な「使い捨てウエス」。
乗るだけでなく、日頃のお手入れも自分でできる一人前の自転車乗りなら、ぜひ自宅に常備しておきたいアイテムですよね。
使い捨てウエスというのは「ボロ布・雑巾」みたいなものでも良いのですが、
製品として用意されている「高品質なウエス」のほうが、より使いやすく、作業が捗ります。
そんな使い捨てウエスの選択肢の1つに『ワイプオール』という製品があります。
自転車のお手入れや、その他色々な作業に、私もワイプオールを愛用しています。
先日(2020年12月頃)、家にあるワイプオールが残り少なくなってきたので、追加購入しようとしたところ、ワイプオールが2020年秋頃にリニューアルされたということを知りました。
2021年2月時点では、市場在庫にはまだ従来製品がたくさんあり、「従来製品」と「リニューアル版」の両方が混在していますが、今後時間をかけて、従来製品とリニューアル版が入れ替わっていくのでしょう。
私を含めて、多くの自転車乗りが愛用する「ワイプオール」。
- リニューアルって何が変わったんだろう?
- 従来製品よりも良くなっているのでしょうか?
いつも使っている製品のリニューアルやマイナーチェンジって、気になりますよね。
そこで今回、リニューアル版を購入。(従来製品も買えたけど)
新旧のワイプオールを使い比べてみました。
ということで本記事では、多くの自転車乗りが使う定番アイテム「ワイプオール」について、まだ使ったことがない人向けに改めてご紹介してみます。
おさらい|ワイプオールはこんな製品
日本製の高品質な不織布ウエス
『ワイプオール』は、不織布で作られた高品質なウエス。
日本の家庭用紙産業を代表する会社「日本製紙クレシア」の製品です。
- 丈夫で、破れにくく、糸くずも出ない
- 衛生的で、食品を取扱う現場や、身体清拭にも使える
という特徴をもつことから、一般工場から食品関連、介護・医療施設などでも幅広く使われています。
読者の皆さんの中にも、お仕事の現場で使っている・使ったことがあるという人がいるかもしれませんね。
自転車のメンテナンスにも超便利
『ワイプオール』は、自転車のメンテナンスにもぴったりな製品で、
- ギアやチェーンの油汚れを拭き取ったり、
- クリーナースプレーを拭き上げるなど、
日頃のメンテナンスに幅広く使えるんです。
ワイプオールは普通の「布ウエス」や「紙ウエス」と何が違うのでしょうか?
- 例えば「ボロ布」みたいな布ウエスでチェーンを拭くと、布が毛羽立って、糸くず・ホコリがチェーンに残ることがあります。
- また、「紙ウエス」でギアなどを拭くと、紙ウエスは破れてボロボロになりやすく、破れると紙のクズも発生します。
- ところが『ワイプオール』なら、破れ・ホコリなどが起きにくく、作業が捗ります。
ということで、ワイプオールを使うと自転車のお手入れの作業効率が良くなるんです。
ウエスの厚さが選べる
『ワイプオール』シリーズは生地の「厚さ」が選べます。
2021年2月時点では下記の4通りの厚さがあります。
- ワイプオール X50(超薄手)
- ワイプオール X60(薄手)
- ワイプオール X70(スタンダード)
- ワイプオール X80(厚手)
この中で、自転車のチェーンやギアなどの拭き取りに使いやすいのは、標準厚の「X70」だと思うので、私はいつも「ワイプオール X70」を買っています。
初めてワイプオールを購入する人は、まずは標準厚の「X70」を使ってみて、
- 「この作業の時は薄手のほうが良いな」とか、
- 「自分はもっと厚いほうが使いやすい」と思う場合には、
必要に応じてより薄手or厚手を選ぶと良いと思います。
また、厚さだけでなく、形状も「四つ折り」「ロール」「ポップアップ」が用意されているので、こちらもお好みで選べます。
2020年後半にリニューアルされた
自転車のお手入れに便利な不織布ウエス『ワイプオール』シリーズ。
仕様を微調整したニューアル版が、2020年の夏以降に順次発売されていました。
そして、このリニューアルで「何が変わったのか?」については、メーカー公式のWEBカタログに次のようにまとめられています。
変更点の要約
上記のグラフの内容を要約すると、
- 従来よりも柔らかさが10%以上アップした(数値は厚さ毎に異なる)
- 従来よりも吸水量が約20%以上アップした(ただしX80は従来同等)
というかんじ。
これらは使用感に影響を与えるのでしょうか?それとも、通常の使用では差が感じられない程度のものなのでしょうか?
手触りや使用感については、以下に順にお伝えします。
新旧ワイプオールの比較
まずは「従来製品」と「リニューアル版」の新旧の単純比較をまとめます。
◎私がいつも買っているのが「ワイプオール X70」の「4つ折り」なので、以下の写真や説明は全て「X70の4つ折りパッケージ」についての内容です。
パッケージ
パッケージデザインは少し変わりました。
もともとシンプルなデザインなので、結構大きく変わったと言えるかもしれません。
ホームセンターやネットショップで新旧製品が混在している場合でも、上の写真のように外観が異なるので、見分けることができます。
1枚の大きさ
シート1枚の大きさは同じで、何も変わっていません。
上の写真は袋から取り出した「4つ折り」の状態で、広げた時のサイズは従来製品もリニューアル版も「335mm×343mm」です。
質感・手触り
表面を指で擦っても違いは分かりませんでしたが、折り曲げたり・握ったりしてみると、たしかに「従来よりも少し柔らかくなった」ことが解りました。
「従来製品」と「リニューアル版」を同時に触り比べてみたところ、柔らかさが1~2割くらい違うかんじ。
前項のグラフでは、私が買っている「X70」の柔らかさは「従来比116.3%」を示していたので、公称通りに柔らかくなっているようです。
リニューアル版を使ってみた感想
次に「自転車のお手入れでの使用感」に違いがあるかどうかを確認してみたいと思います。
今回は、自転車のお手入れの中でもウエスを使う頻度が高い
- 「チェーン表面の拭き取り」と
- 「スプロケットの隙間拭き取り」
の2点で使用感の違いを確認してみます。
チェーン表面の拭き取り
チェーンの表面についた汚れや余計なオイルを拭き取る作業は、自転車のお手入れの中で頻度が高いものです。
ウエス越しにチェーンを手指で握るように持って、クランクを回してチェーンを動かすのが一般的なやり方。
チェーンの凹凸やローラー部分の汚れをかき取るためには、指先に力を入れてウエスを強く押し当てるようにするのがポイント。
この時、ウエスの柔軟性が高いほうが、凹凸に食い込みやすく、早くきれいになります。
ワイプオールのリニューアル版は、以前よりも柔らかくなったので、そのぶん「チェーンの凹凸への追従性」が向上しているようです。
チェーンを握り込んだ時の感触はいままでよりもダイレクトな感じがします(ごくわずかな違いです)。
汚れのかき取り性の良さは従来通りで、今回もチェーンの汚れがよく落ちました。
スプロケットの隙間拭き取り
スプロケットの汚れを手軽に綺麗にしたい時は、スプロケットの隙間にウエスを通していくという方法があります。
この作業のポイントは、ウエスの厚みをスプロケットの隙間に合わせること。
ワイプオールX70の場合は、4つ折り(4枚分の厚み)の状態が10速・11速のスプロケットの隙間にぴったりなかんじ。
こんなふうに、スプロケットの隙間にワイプオールを通すと、油汚れや砂粒などが取れていきます。(しっかりやる時は、クリーナー液などを併用するともっと綺麗になる。)
この「スプロケットの隙間にウエスを通す」という作業においても、ウエスの柔軟性が高いほうが、少ない力で細かいところまで綺麗になるので、柔軟性の向上はメリットになると思います。
とはいえ、ウエスが柔らかすぎてコシがないと作業性が悪くなるので、適度なコシは必要なんです。
その点、ワイプオールはリニューアル版でも適度なハリ・コシがあるので、こういう作業に向いているな~と思います。
柔軟性アップしても、やわらか過ぎではないので、柔軟性とコシのちょうどいいバランスというのがあるんでしょうね。
上記以外に、自転車では次のような用途に使えます。
- パーツクリーナーで洗浄した部品・ネジ類の拭き上げ
- ホイールのリムやハブに付いたホコリの拭き取り
- ブレーキやディレイラーなどに付いた汚れの拭き取り(クリーナー併用)
- 手に付いた油汚れの拭き取り
使用感まとめ
「従来製品」と「リニューアル版」の使用感の差はわずかなもので、特に「こんなに違う!」というほどの差は感じられませんでした。(想定内)
言い換えれば「いままで通り、安心して便利に使える」ということになります。
まとめ
以上、自転車のお手入れに便利な使い捨てウエス『ワイプオール』について、
リニューアル情報を含めて改めてご紹介してみました。
ワイプオールは、基本的には「家で自転車をお手入れする時」に使いますが、
小さく折ってサドルバッグ等に入れておくと、「出先で手やパーツの汚れを拭きたくなった時」にも便利なんです。
また、家庭でのDIY作業や、お掃除、車のお手入れ時などにもあると便利なので、あなたのお宅でも常備しておいてはいかがでしょう?オススメです。
リニューアル版のワイプオールX70はこちら
記事中の写真にある、私が使っているのは標準厚の「ワイプオール X70」です。
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あわせて参考にしていただければ幸いです。