海辺を走れる自転車道『播磨サイクリングロード』を50枚の写真で紹介するよ
兵庫県南部の自転車道『播磨サイクリングロード』についてご紹介します。
景色がすごくきれいなコースなので、その一部をお見せします。
サイクリングコースの気持ち良さを感じてみてください。
播磨サイクリングロードは一本道ではないので「知らないと迷う箇所」があるんですよね。
初めてでも迷わないようにご案内します。
「播磨サイクリングロード」の、
- スタートからゴールまでの道順と風景
- 迷いやすい所や注意したいこと
- コース中にあるトイレの場所
【概要】播磨サイクリングロード ~浜の散歩道~
『播磨サイクリングロード』は兵庫県明石市の海岸線を【明石川】から【江井ヶ島海岸】まで東西に走る遊歩道です。
この遊歩道の正式名称は「浜の散歩道」ですが、地元の人や自転車乗りの間では昔から「播磨サイクリングロード」と呼ばれていますよ。
この辺りは昔、播磨国(はりまのくに)の呼ばれていた地域で、「播磨サイクリングロード」から見える海は、瀬戸内海の中でも播磨灘(はりまなだ)と呼ばれる海域です。
コースの特徴
- 海を間近に見ながら走れる、晴天の日の景色は最高
- 距離は約8kmでサイクリングロードとしては短め
- コースの一部に一般道区間を含む
- 電車の駅が近いので輪行でアクセスできる
- 距離が短く、のんびり走る系のコースなので初心者やミニベロにもお勧め
地図
★地図をクリックすると詳細ページが開きます。
起点&終点である【明石川】と【江井ヶ島海岸】は、どちらがスタート・ゴールと決まっているわけではありません。
どちらからスタートしても良いと思いますが、あえて決めるなら【明石川をスタート地点】にすると良いと私は思います。
キープレフトで海側を走れるのは西向きに走る時だし、明石川周辺には「ゴール」としてふさわしい景色や施設がないからです。
ということで、この記事では「明石川をスタート」→「江井ヶ島をゴール」の流れで紹介していきますね。
それでは、スタートからゴールまで順番に見ていきましょう。
1. 明石川からスタート
明石川にかかる【大観橋】の西側に『浜の散歩道』と書かれたオブジェがあります。
ここから播磨サイクリングロードが始まることを示していますよ。
【参考】インスタグラムに投稿した同じ場所の写真
ちなみに、ここは春には桜の花を見ながら走れますよ。
観光マップがあるよ
スタート地点のオブジェの横には周辺情報が描かれた「観光マップ」があります。明石には歴史や名所がたくさんあるみたい。
明石川沿いを河口まで下る
まずは明石川沿いを河口にむかって走ります。川から海へと景色が変わります。
河口から西へ
明石川河口までいくと道はぐるりと右へカーブ。ここから進路は西へ。
右のスロープから下へ
まっすぐ進むと行き止まりなので「右側のスロープ」から下に降りますよ。
松林の横を通り抜ける
スロープから下に降りると松林があります。
この先の突き当たりの「T字路」を左へ、そしてすぐ右へと曲がって、漁港前の道へと進みます。
- この場所をストリートビューでチェックしてみてください。
2.「林崎漁港」周辺
松林を抜けると【林崎漁港】の北側の道に出ます。この区間は一般道です。
林崎漁港前を通り過ぎる
林崎漁港は大きな漁港です。船がいっぱいありますよ。
【林崎漁港】前の道路脇には整備された公共スペースがあり、トイレもありますよ。
3.「林崎海水浴場」周辺
【林崎漁港】前を通り過ぎると、突き当たるところが【林崎海水浴場】。
ここからサイクリングロードが再開です。
きれいな白い砂浜があるよ
【林崎海水浴場】から見る風景はこんなかんじ。白い砂浜がず~っと先まで続きます。
【林崎海水浴場】の東端にはトイレがありますよ。
松林の横を通り抜ける
松の木陰を走り抜けるのが気持ち良いです。
砂浜のすぐ横を走る
松林を抜けると、白い砂浜がまぶしい。ここは海水浴シーズンにはたくさんの人でにぎわいます。
ちなみに、このあたり一帯はウミガメが産卵しにくることでも知られていますよ。
最近はこのあたりでSUPを楽しむ人も多い。
4.「松江公園」周辺
砂浜を横目に走っていくと前方にスロープが現れます。
このスロープを上がると少しだけ一般道区間です。
スロープを登り切ったところで、徐行もしくは一時停止して、右後方を確認することを推奨します。右後方から車・バイク・自転車などが来ることがありますよ。
青い海が広がります
スロープを上がったところから見る眺めは最高です。
砂浜よりも視点が高いから、見える景色が違うんですよね。海が大きく見えますよ。
【参考】インスタグラムに投稿した同じ場所の写真
訪れる時間帯や季節が変われば、見える景色も違って面白いですよ。
左のスロープを下りる
海を見渡す一般道区間を少し進むと左側にスロープが現れます。これを下りるとサイクリングロードが再開です。
このスロープ付近にもトイレがありますよ。
トイレの横には広い【有料駐車場】もあるので、自転車を車に積んで播磨サイクリングロードを訪れたい人にも便利な場所です。
トイレ&駐車場の前、道路を挟んだ向かい側にある【松江公園】には明石の名物『タコ』をモチーフにした遊具などがいくつかありますよ。
自転車と一緒に写真を撮ると面白いです。
5.「藤江漁港」周辺
【松江公園】前の一般道からスロープを下りるとサイクリングロードが再開です。
上の写真の「右側奥」が江井ヶ島方面で、「左手前」は住宅地へと続きます。
江井ヶ島方面から東向きに走る時は、このスロープを見逃して通り過ぎてしまうと、知らないうちに住宅地に迷い込んでしまうので注意してくださいね。
まっすぐな道をゆく
このあたりの道は超まっすぐなんですよね。景色には変化があって面白いです。ここは壁がカラフル。
「シケイン」があるよ
まっすぐな道の先に突然現れるのがこの「シケイン」。
見通しが悪く狭いので、人や自転車とのすれ違いに注意しましょう。
時々「ポール」にぶつかる人もいる…。
「藤江漁港」前を通る
【藤江漁港】前の道は、漁港や住宅地から人の出入りが多いので、ゆっくり通過しましょう。
◎漁業の作業中のことがある
漁師さんが道路上で作業をしていることがありますよ。たいていは通行できますが、通れない場合もあって、その場合は手前の曲がり角から迂回できます。
漁港前を通り過ぎれば、また穏やかな景色が広がります。
海辺には植物も多くて、砂浜や斜面に花が咲いたり、一年を通して景色の変化が楽しめますよ。
6.「谷八木川」周辺
砂浜とサイクリングロードは続きます。
「谷八木川河口」の曲がり角
しばらく走ると「曲がり角」が現れます。
橋を渡って川の対岸へ
曲がり角の先には「橋」と「対岸」が見えます。むこうの橋を渡って対岸の道に進みますよ。ちなみに、ここから一般道ですね。
こちらは橋の側から河口を見たところ
対岸の曲がり角までやってきました
▼この先からサイクリングロードが再開です。
7.「八木遺跡公園」周辺
【八木遺跡公園】周辺はコースの中で特に自然豊かなエリアです。
緑がいっぱいで、春~秋には砂浜にも草が生えて緑色になります(参考写真)。
恐竜や歴史の壁画がある
このあたりは「化石」や「遺跡」などが発見されている場所で、明石の歴史と伝説にまつまる壁画がありますよ。面白いです。
カーブの外側に海だけが見えるこんな風景は、播磨サイクリングロードならでは。
8.「江井ヶ島海岸」周辺
【八木遺跡公園】周辺を通り過ぎれば、サイクリングロードは終盤。
「ヤシの木」がある江井ヶ島海岸
背の高い「ヤシの木」が見えたら、播磨サイクリングロードの終点【江井ヶ島海岸】に到着です。
「ヤシの道」と「坂道」
ここで道は2つに分かれます。左が「ヤシの木と砂浜」、右が「坂道」です。
坂道の上がゴールライン
坂の上には、スタート地点にあったのと同じオブジェが2つあります。明石川のところは1つだけなんですよね。
ちょうど「ゲート」のようなカタチで、ここをくぐればゴールというかんじです。
この最後のゲート直前の坂道がけっこう急なので、自転車に乗ったまま登りたい人は、手前で軽いギアに変速しておくのがお勧めです。特にこだわりが無い人は、自転車を押して歩いて坂を上るといいでしょう。
ここからの眺めが良いんです
このあたりには休憩スペースや展望台などがありますよ。眺めが良いところ。
上の休憩場の後ろにはトイレがあります。このトイレのむこうにも休憩スペース&展望台がありますよ。
さらに砂浜の西端にもトイレがありますよ。こちらはピンクでかわいい。
「南国感」ただよう江井ヶ島海岸の風景
江井ヶ島海岸の西端からは景色がこんなかんじに見えます。
ヤシの木が立ち並ぶ砂浜は、まるでどこか南国のような雰囲気。
海を見ながらのんびり走って、こんな風景が見られたら、心が満たされますね。
走り切った後はどうする?
「播磨サイクリングロード」を走り抜けた後、ここからどうする?
例えば、次のようなパターンがありますよ。
プランA:往復する
「播磨サイクリングロード」は距離が短いので、スポーツ自転車ならちょっと走り足りない気がするかも。そういう時はもう1本走るといいですね。私は3往復くらい走ることもありますよ。
東から西へ・西から東へ、走る向きが変わると同じ場所でも景色が違って見えるので面白いですよ。
イメージ映像
プランB:輪行で移動する
江井ヶ島海岸のすぐ近くには山陽電車【江井ヶ島駅】がありますよ。
ミニベロや折り畳み小径車なら「播磨サイクリングロード」を片道走るだけでじゅうぶん満足できるので、往復せずに輪行して帰るパターンもおすすめ。
プランC:美味しい「ジェラート」を食べに行く
『播磨サイクリングロード』のすぐ近くに美味しいジェラート屋さんがありますよ。
コースの途中にあるので、冷たくて甘いものが食べたくなったらぜひ行ってみてくださいね。
こんなところに気を付けよう
「播磨サイクリングロード」を走る時は、以下のことに気を付けましょう。
1. 段差・凹凸がある
「播磨サイクリングロード」には、舗装が古いところがあり、ひび割れや隆起が発生しているところもあります。
ガタンと衝撃が走る箇所がいくつかあるので、不意をつかれないように気を付けましょう。
特にミニベロ・小径車は小さな段差も大きく感じるので気を付けて。
海辺の景色を眺めながら、路面状況にも気を配って走りましょう。
遊歩道の維持管理も公共事業の一部なので、そのうちに舗装が更新されると思います。
2. 見通しの悪いところがある
コースの途中には先が見えない曲がり角やブラインドコーナーもあります。
いちおうカーブミラーもありますが、潮風で汚れていると「ぼやけて見える」ので、あまりアテになりません。ミラーを過信すると、犬や歩行者を見落としますよ。
こういうカーブの向こう側も、見えないすぐ先に歩行者や自転車がいることがあるので、キープレフトで注意深く走りましょう。
3. 歩行者に注意
全国どこのサイクリングロードもそうであるように、播磨サイクリングロードも歩行者やランニングの人が多いです。
また、こどもやお年寄りなどの遅い自転車も走っています。あなたより速い自転車は、あなたを追い抜いていきます。
事故にならないよう、周りの人や自転車に気を付けて走りましょう。
4. わき道からの飛び出しに注意
側壁に切れ目があるところは、砂浜に出入りするための階段があって、突然人が出てくることがありますよ。
▼ボートがたくさん並んでいるところも、人の出入りが多い場所。
▼漁港前の道は、海側・陸側の両方から人の出入りがあります。
こういう場所を見つけたら「かもしれない運転」で、注意深くいきましょう。
まとめ
ということで今回は、兵庫県南部の自転車道『播磨サイクリングロード』について、できるだけ詳しくご紹介してみました。
この記事を見て、少しでも「良いところだね」とか「行ってみたいな」と思ってもらえたら嬉しいです。
「播磨サイクリングロード」は、海辺を走るのが気持ち良いコースです。
その景色や爽快感のすべてをお伝えできないのが惜しいところ。
あなたも実際に「播磨サイクリングロード」を訪れて、爽快な景色を肌で感じてみてはいかがでしょう。
海辺の景色が潮風が、あなたを待っていますよ。
こちらの記事もぜひ参考に