イトーサイクルのブロンプトン用ライトブラケットの破損事例とアフターサービスについて

重要なお知らせ
今回は、大阪の自転車ショップ「イトーサイクル」のオリジナル商品である
「ブロンプトン用キャットアイライトブラケット」を
2016年12月~2017年10月の期間に購入された方へのお知らせです。
本件の概要
当該製品において「破損事例が1件発生」したため、
そのご報告・注意喚起と、
今後の対応・アフターサービスについてお知らせします。
情報が速やかに行き届くように、イトーサイクルに代わって当サイトからお知らせします。
1. 破損事例の内容
重量オーバーのライトで使用時に、金具が破断
◎以下は、イトーサイクルのご主人に聞いた内容です。
2017年10月10日の夕方、
イトーサイクルオリジナルの「BROMPTON用キャットアイライトブラケット」を使用されていたユーザーさんの1人が、「ライトブラケットの金具が折れました」と店頭にいらしたそうです。
聞くと、イトーサイクルで取り付け推奨されている「VOLT200」よりもかなり大きなライトを装着して使用されていたそうな。(ライトはおそらくエコノムフォースだったそう、重量は約4倍)
そこでイトーサイクルのご主人は、折れたライトブラケットを、新品のライトブラケットと交換して、「今後は小型・軽量のライトで使用」していただくようお願いしたそうです。
そのお客さんは『重量オーバーのライトを装着していた自分にも非がある』と言っていたそうで、怒ってはおらず、折れた金具の交換で納得していただけたそうです。
2. 考えられる原因
1. 重量オーバーによる過負荷
ライトブラケットの金具が折れた原因は「推奨外の重たいライトを装着して使用されていたこと」が直接要因と考えられます。
金具は、無限の重量に耐えられるわけではありません。一定の制限基準が必要です。
そのため、イトーサイクルではこれまで、
- 小型・軽量ライト「VOLT200」との組み合わせを推奨
- 重さ150g以上のライトの装着は非推奨
とされてきました。(当サイトやAmazonのページにも記載)
今回の破断事例は、VOLT200(58g)や限度重量(150g)を超える重さのライトで使用されていたことが、1つの発生原因と考えられます。
2. 金具の強度不足
金具が破断したのですから、「金具の強度」を疑う必要もあります。
2016年12月~2017年10月の間に販売された製品に使用されている金具は、大阪市内の金属加工専門メーカーにより製造されたものです。
このメーカーは、過去にシマノから注文を受けて自転車用部品の製造経験がある会社ということで、一定の信頼がおけるものと考えていました。
当初から、メーカーには「強度・耐久性重視」で仕様を相談していた
金具の製造にあたっては、メーカーに対して「具体的な使用条件」や「最大でどの程度の重量のライトを搭載するか」などの情報提供を行なった上で、
「強度・耐久性が最重要」であることを繰り返し伝え、強度・耐久性重視での材質選定や仕様決定を相談しました。
また「走行中の振動・衝撃に耐えられるか?本当に大丈夫なのか?」という耐久性の不安を何度も追及しました。
さらに「必要強度を確保するためなら、コストがかかる素材や加工方法の採用もいとわない」という姿勢で、とにかく強度・耐久性の確保を求めました。
メーカーの担当者は「10年は折れない」と断言した
強度重視で検討を重ねた結果、決定した仕様・金具(今回破断が起きた金具)について、
メーカーの担当者は「この仕様なら、重さ250gを超えるライトを装着して使用した場合でも、最低10年は折れません」と断言しました。
また、仕様相談の際に検討していた「強度アップのための加工」も「そこまでしなくても大丈夫です」と言われました。
専門メーカーによるこのような見解も含めて、イトーサイクルのご主人は現状仕様での製造発注を決めました。
10年使えるはずの金具が、1年以内に折れた
専門メーカーの人が「最低10年は折れません」とまで言ってくれるなら、安心して使えますよね。
しかし実際には、重さ250g以内のライトで、1年以内に折れたのです。
◎メーカーにはこの金具の製造責任を問い、損害の補償を求めていきます。
3. 再発防止のための対策
本件の再発防止策は、次の3つです。
1. より厳しい重量制限を設定
今回、金具の破断事例が発生したことを受けて、イトーサイクルでは新たな制限重量を設定することにしました。
以前の重量制限は「重さ150g以上のライトの装着は非推奨」というものでしたが、
現在は「ライトの重さ制限:58gまで」とされています。
当該製品(2016年12月~2017年10月に販売分)をお使いのかたは、「ライトの重さ」と「重量制限」にご留意ください。
制限重量を超える重さのライトでの使用は自己責任となります。
2. 現行製品の販売を停止
金具の破断が発生した原因は「重量オーバー」だけでなく、「金具の強度不足・品質不良」の疑いもあるため、現行製品の販売を停止しました。
現在はイトーサイクル店頭・Amazonいずれも、当該製品の販売を停止しています。
3. 強度アップした製品を開発
イトーサイクルでは、今後も「オリジナルのライトブラケット」の製作販売を続けていきたいと考えています。
そのために、まずは製品の改良を進めて、たしかな強度アップを図ります。
より耐久性・信頼性の高いオリジナル製品を作りだすことを目指します。
4. 現在ご使用中のかたの使用継続について
問題が発生していないかたは、継続してお使いいただけます
現在、当該製品をお使いのかたは、今後も継続してお使いいただけます。
ただし、この度の破損事例を受けて新たに設定された【重量制限】にご注意いただき、
「重さ58gを超えないライト」を装着してご使用ください。
※重量オーバーでのご使用は金具の寿命を著しく縮めるので、絶対におやめください。
※制限重量(58g)を超える重さのライトでのご使用は、万一破損した場合も自己責任となります。
※ご購入後、全使用期間を通して1度でも150g(=以前の制限重量)以上の重量オーバーのライトで使用された場合は、金具の強度が低下している可能性があります。念のため、ご使用を中止することを推奨します。それでも継続使用される場合は、万一破損した場合も自己責任となります。
5. アフターサービス
万が一、お使いのライトブラケットの金具が破損した場合は、アフターサービスが受けられます。(適用には一定の条件があります)
概要
正常な使用において、購入後1年以内に製品金具が破断した場合は、返品・返金・交換等の手続きが可能です。
適用条件
アフターサービスの適用には以下の条件があります。
すべての条件を満たす場合に、返品・返金・交換等の手続きが可能です。
- 購入日から1年以内に破損した場合
- 全使用期間を通して重さ150g以内のライトのみを装着し、正常に使用されていること
- 重さ150gを超えるライトを1回も装着してないこと
- イトーサイクルまたはAmazon(販売ショップ:denden)で購入していること(※中古品および転売品は補償の対象外です)
イトーサイクル店頭で購入された方への補償
イトーサイクルの店頭で購入されたかたは、店頭でのみ補償を受けられます。
補償内容(A)
補償内容は以下の2通りから、いずれかご希望のほうを選択できます。
- 破損した製品を返品し、購入代金を返金
- 破損した製品を返品し、新品の製品と交換
上記のいずれか一方。
補償内容(B)
ライトブラケットの破損が原因で「装着していたライトが破損した場合」で、
そのライトの弁償を希望する場合は「ライトの購入代金相当額」の補償が受けられます。
必要な場合・希望される場合は店頭でお申し出ください。
上記の補償A・Bを申請する場合は、必ず「破損したライトブラケット」および「破損したライト(補償内容Bを申請する場合)」を持参してください。
虚偽の申請や、信ぴょう性のない申請、およびアフターサービスの適用対象外の場合は補償が受けられません。
Amazonで購入された方への補償
Amazonで購入されたかたは、販売を担当したショップにご連絡いただくことで補償を受けられます。
Amazonのアカウントサービス内にある【注文履歴】のページより、当該商品の【注文の詳細】に進んでいただくと、ショップへの連絡ができます。
補償内容(A)
補償内容は以下の2通りから、いずれかご希望のほうを選択できます。
- 破損した製品を返品し、購入代金を返金
- 破損した製品を返品し、新品の製品と交換
上記のいずれか一方。
補償内容(B)
ライトブラケットの破損が原因で「装着していたライトが破損した場合」で、
そのライトの弁償を希望する場合は「ライトの購入代金相当額」の補償が受けられます。
必要な場合・希望される場合はあわせてお申し出ください。
上記の補償A・Bを申請する場合は、必ず「破損したライトブラケット」および「破損したライト(補償内容Bを申請する場合)」を返品・送付してください。
なお、補償申請の際にお送りいただいた「破損したライトブラケット」および「破損したライト」は原則としてお返しできません。
虚偽の申請や、信ぴょう性のない申請、およびアフターサービスの適用対象外の場合は補償が受けられません。
まとめ
以上、イトーサイクルオリジナル商品「BROMPTON用キャットアイライトブラケット」において発生した、
「破損事例」のご報告・注意喚起と、アフターサービスに関する情報を、イトーサイクルに代わってお伝えしました。

もし破損した場合は、アフターサービスを
購入後1年以内に、正常な使用において破損した場合にはアフターサービスが受けられます。
万が一破損してしまった場合には、本記事の「アフターサービス」の項を参考に、補償を申請してください。
当サイトからお伝えできることは以上です。追加情報があれば追記します。
筆者から一言
私もみなさんと同様に、このアイテムを愛用するユーザーの1人であり、ずっと使い続けていますが、これまでに破断や異状は起きていません。
制限重量内の小型・軽量なライトで使用するかぎり問題は無いように思います。(推奨通り、VOLT200で使用中)
ただし、モノはいつかは壊れるもの。特にこういう金具には破断のリスクがつきものです。
ということで、私もまた「ライトの重量」には気を付けて、ライトブラケットが壊れないように大事に使いたいと思っています。
現在お使いのみなさんも、重量オーバーで金具を折ってしまうことがないように、気を付けていただければと思います。