BROMPTONの傷んだフレームステッカーを新品に交換してみた
筆者がふだん使っている愛車の1つ、折りたたみ自転車BROMPTON(ブロンプトン)。
いつも綺麗にして大切に使ってきたのですが、1箇所だけ、ずっと気になっている部分がありました。
それは「ステッカーの傷み」。
ということで、BROMPTONの純正ステッカーを新品に交換してみました。
ステッカーが傷んでボロボロ、交換することにした
ブロンプトンのフレームに新車時から貼り付けられている「BROMPTON」のステッカー。
ある日、表面の透明フィルムが端から剥がれてきて、それがあちこちに広がっていきました。
「剥がれてしまうのなら、完全にはがして取り除いてしまおうか」と思ったのですが、フレームに残るステッカーの表面はベタベタで、透明フィルムなしでは取り扱えない状態でした。
仕方がないので、完全に剥がれないように気を付けながら、そのままにしていました。
◎ちなみに、ステッカー表面が傷んで剥がれてきたのは、ステッカー部分に何かをぶつけたり、ひっかいたりしたことが原因ではなく「経年劣化の類」の現象です。
写真・動画などでも、ステッカーの傷みは気になる
ブロンプトンの写真を撮る時、遠めから見ればステッカーの傷みは見えないので、気にしなければそれでOKという考え方もありますよね。
でも、写真に「BROMPTON」のロゴを入れたい時など、ステッカーがはっきり見える距離で撮ることもあります。
そうすると、やっぱりステッカーが傷んでいるのがバレるんです…。
昨年撮影した動画の中でも、BROMPTONをアップで見せるカットで、傷んだステッカーが見えて恥ずかしかったです。(下記動画の冒頭20秒以内)
傷は勲章?いや、傷んだステッカーはみすぼらしい
「キズは勲章」みたいな考え方もあります。長年ともに歩んできた証だとか、戦いの傷跡みたいな、キズや傷みさえも愛おしいという考え方です。
でも、この「傷んだステッカー」の件を私はそんな良いものだとは思えません。
傷んだステッカーをそのままにしておくのは「穴があいた靴下」を履き続けているようなもの。だらしない・みすぼらしい姿に思えます。
私はBROMPTONを「英国紳士」のように、いつもきちんとした姿でいさせてあげたいので、「破れた靴下」のようなステッカーをこれ以上は放置せず、交換することにしました。
この「ステッカーの劣化問題」は、2015年以前の一部のBROMPTONで起きているようです。
私がいま乗っているグリーンのブロンプトンは2015年モデルなので該当します。
パーツのリニューアルが実施された2016年モデル以降においては、ステッカーも新しいものに変わっているので、今のところ同様の問題は確認されていないそうです。(BROMPTON JUNCTIONのお店の人に聞きました)
BROMPTONの純正ステッカーを買いに行った
「ステッカーくらい、ネットで買えるだろう」と思ってAmazon等で「BROMPTON ステッカー」と検索してみたのですが、その時は妙な転売品等しか見つかりませんでした。まぁそうですよね…。
ということで、神戸の街へ。
今回は「BROMPTONの純正ステッカー」をお店に買いに行くのが正解です。
ブロンプトンジャンクション神戸へ
家からすぐに行ける場所にブロンプトンのオフィシャルショップ「BROMPTON JUNCTION KOBE」があって助かります。
BROMPTONは、ほぼ全ての部品の補修用が用意されているので、傷んだり・壊れたりした部品だけを指定して購入・交換できます。(在庫状況は部品によって違うので、取り寄せになることもある)
お店の人に、ステッカーの在庫があるかを訊ねると、
- 「確認してきますね・・・」
- 「ありました、こんなに!」
というかんじで、色や仕様が異なるいくつかの種類のステッカーをごっそり束で見せてくれました。「艶のあり・なし」など、色々選べるようでした。
その中から、今回私は現行仕様ステッカーの「シルバー」と「黒」を購入。
ついでに、お店に在庫が2本だけあった「クラシックスキンのシュワルベワン」も購入しました。(ある時に買わないと手に入らない希少なタイヤです)
ステッカーの貼り替え作業
ステッカーの貼り替えはかんたんな作業ですが、いちおう手順だけ記載しておきます。
(◎作業中の写真をほとんど撮っていないので、文字ばかりです)
ステッカーの仕様を確認
今回購入したのは、2021年現在の現行仕様ステッカーです。(2016年モデルから採用)
左右1枚ずつのステッカーがシートに貼付されていて、所定の位置にステッカーを貼り付けると、左右同時に作業が完了するものです。
シートには▽の切り欠きが2箇所あり、これが中心線を意味します。
2箇所の切り欠きをフレームの中心線に合わせることで、位置決めができます。(フレームの中心線は、マスキングテープなどを使って自分で印を付けます)
手順①:古いステッカーをはがす
古いステッカーを角から剥がしていきます。特別な道具を使わなくても、普通は手指の爪ではがれます。
剥がれにくい場合は「ドライヤー」などで軽く温めながら作業すると、はがれやすくなります。
今回は気温が低い時期の作業だったので、私は初めからドライヤーで温めて剥がしました。
◎他にポイントがあるとすれば、フレームに傷を付けないこと、余計な力を入れないことくらいでしょうか。
手順②:フレームをきれいにする
ステッカーを貼り付ける部分と周囲をきれいにします。
古いステッカーを剥がした跡や糊残りがある場合は、ガムテープ等でペタペタすると概ねきれいになります。
最後に、多少の脱脂性があるもので拭くのがベターで、簡単なものだと「アルコールウェットティッシュ」でも脱脂ができます。
本当にしっかり脱脂したい人は「シリコンオフシート」を使うのが良いと思います。
◎「パーツクリーナー」は塗装面や液剤がかかった箇所を傷める可能性があるので、あまりお勧めできません。
手順③:フレームの中心線を確認
あらかじめ、フレームの中心線に印を付けます。
私はフレームにマスキングテープを貼って、中心線に鉛筆で印を付けました。(鉛筆なら誤って塗装面に触れても傷がつかない)
手順④:新しいステッカーを貼る
「ステッカーの中心線」と「フレームの中心線」を合わせるようにして位置を決めて貼り付けます。
表面の転写シートを貼ったまま「ステッカーの中心から左右へ、上から下へ」というふうに、余計な空気が入らないようにムラなく指でなぞって貼り付けていきます。
全体が貼り付けできたら、表面の転写シートをはがして完了です。
「水貼り」がベターだと思った
ちなみに、ステッカーの購入時、BROMPTON JUNCTIONのお店の人に「水貼りをしたほうが良いか」を確認したところ、「そのまま貼り付けて大丈夫ですよ」というお話だったので、直に貼り付けてみました。
今回は「直貼り」で概ね上手くいきましたが、やはり“失敗したらやり直しが効かない”ということでドキドキしましたし、1箇所だけ小さな気泡が入ってしまいました。(気泡は針とドライヤーで除去)
ミスなく確実に貼り付けしたい時は「水貼り」をするのがベターだと思います。
また、「直貼り」でも「水貼り」でも、最後にドライヤーで軽く温めると、初期接着力が上がります。
水貼り(ウェット貼り)とは、ステッカーを貼る前に霧吹きで貼り付け面を濡らして、水膜の上からステッカーを貼る方法です。車のボディやガラスにシートを貼る時に一般的な方法です。
「水貼り」をすると、仮に位置に誤りがあった時にも位置調整や貼り直しが可能で、気泡が入ってしまった時も解消できることが多いです。
水を使うので、ヘラを使った水滴の押し出しや、拭き取りなどの手間はかかりますが、そのぶん「失敗のリスクが減る」のです。
交換完了
というかんじで、ステッカーの貼り替え作業が完了です。
傷んでみすぼらしい見た目だったステッカーを、きれいな新品にリフレッシュできました。
もっと早くやっておけばよかった。
その他情報
ステッカーの色替えという選択肢もある
今回私は「傷んだステッカーのリフレッシュ」という目的で純正ステッカーを購入しましたが、
単に「ステッカーの色を変える」という目的で貼り替えるのも面白いと思います。
私は貼り替え時に選べるように「シルバー」と「黒」の2種類を購入して、今回は「シルバー」を貼り付けました。今後また「黒」に貼り替える日が来るかもしれません。
BROMPTONのステッカーはどこで買える?
BROMPTONの純正ステッカーは、日本各地のBROMPTON正規取扱店で購入できます。
私は、ブロンプトンのオフィシャルショップ「BROMPTON JUNCTION」が近いのでこちらに行きましたが、その他のお店でも取り扱いがあります。
小さいお店では「取り寄せ」になることもあると思うので、事前に問い合わせ等しておくのがベターです。
◎なお、ネットショップなどで売られているものは、「転売品」や「ニセモノ」が含まれるので注意してください。
まとめ
ということで今回は「BROMPTONの純正ステッカー」を新品に貼り替えたというエピソードをお届けしました。
私と同じように「傷んだステッカーが気になっている」という人や、「ステッカーのカラーチェンジをしたい」という人は、ステッカーの貼り替えをしてみてはいかがでしょう。
以上、地味な内容でしたが、何かの参考になれば幸いです。