低コストでできる自転車の軽量化|「携帯工具」を軽いものに変更
自転車の「軽量化」というと車体重量ばかりに目が行きがちですが、「持ち物の軽量化」も面白いですよ。
今回は自転車の軽量化の一環として、携帯工具の重量を軽くしてみました。
結果は【124.5g】の軽量化に成功。しかもツールがとても使いやすくなりました。
ということで、携帯工具のビフォー&アフターと、オススメの携帯工具・マルチツールをご紹介します。
不要な機能を捨てて、必要なツールだけを持つ
自転車に「携帯工具」は必要
『携帯工具』は自転車に乗るなら持っておくべき必要なアイテムです。
いくら「軽量化」とは言っても、「持たない」という選択肢はありません。
必要な工具はドライバー1本とか六角レンチ1本などで済むことはないので、
「折りたたみ式のマルチツール」や「ビット式のマルチツール」などの多機能ツールを持つのが一般的です。
実は、使わない機能も多いもの
多機能ツールは、機能が多いほど魅力的です。
しかし、その全ての機能を活用するということは、普通はまずありません。
「あったら使うかも」なんて思っていたツールの多くは、実は一度も使わなかったりします。
機能が多いほど重たい
多機能ツールは収納されているツールが多いほど、当然重量も増えます。
必要なツールの重量ならともかく、使わないツールの重量は「無駄」そのものです。
必要なツールだけを携行する
私はこれまで、たくさんの機能が詰まったマルチツールを携行してきましたが、
実際に必要になる機能は少なく、その重量のほとんどは無駄だったといえます。
そこで必要な機能だけに絞ることで、携帯工具の重量を「軽量化」することにしました。
私が必要とするツールはこれだけ
必要なツールの種類は車種やシチュエーションによっても異なりますが、私の経験上、実際に必要に迫られたことがあるツールはごく一部です。
参考例として、現時点で私が携帯工具に必要とする機能は以下の通りです。
- アーレンキー(2mm、3mm、4mm、5mm、6mm)
- プラスドライバー
- チェーンツール
長年自転車に乗ってきて、実際に必要になったり使用したのは、たったこれだけです。
これだけあれば、実際に起こりうるトラブルへの対処やパーツの調整ができます。
人によって・自転車の車種によって、必要なツールの種類や数は多少変わりますが、「常時20種類以上の工具が必要」なんてことは通常まずありませんよね。
重すぎ!たっぷり機能を詰め込んだマルチツール
多機能すぎた「トピーク エイリアン2」
私がこれまで使用してきたのは、トピークの「エイリアン2」という携帯工具。26種類ものツールが盛り込まれたマルチツールです。
購入当時は「これだけあればどんなトラブルにも対処できるだろう」と思って買いました。(買ったのは2008年頃だったと思う)
それからこの多機能ツール「エイリアン2」を携えて、何度も何度も自転車で色々なところへ・遠くまで行きました。
しかし、こんなに色々な工具が必要になることはそうそうないので、結果的に、私にとっては「一生使わないであろう機能のカタマリだった」というのが結末でした。
また、タイヤレバーは単体のほうが断然使いやすいので、マルチツールに含まれている必要はありませんね。
重さは300gに迫る、重量級
重量の実測値は【288g】で、どっしりとした重さを感じます。
多機能なのは確かなので、今後は「工具箱」代わりに家庭で使っていこうと思います(笑)
軽量ツール①|トピーク「MINI 6 L」
携帯工具を買い替えて軽量化。
新しい携帯工具の1つ目に「トピーク ミニ6 L」を購入しました。
「アーレンキー(2・3・4・5・6mm)」と「プラスドライバー」、たったそれだけを装備するツールです。
- 本当に少機能ですが私には必要十分で、シンプルなぶん使いやすいです。
- この「Mini6 L」は従来の「Mini6」よりもボディが長くなりより使い易くなった製品です。
- 六角レンチ:2、3、4、5、6mm
- プラスドライバー
軽い!たった73.5g
重量の実測値は【73.5g】。さすがにこれだけ機能を限定すると軽いですね。
また、軽さはもちろんですが、使いやすさが気に入りました。
小さいので握りやすく、細かい作業もしやすいです。
ちなみに|トルクスレンチ付きモデルもある
「Mini6 L」にトルクスレンチをプラスした『Mini10』という製品もありますよ。
こちらもかなり軽量で、トルクスレンチが加わっても重さはたった83g。
- 六角レンチ:1.5、2、3、4、5mm
- トルクスレンチ:T10、T15、T20、T25
「アーレンキーだけでなくトルクスレンチも必要」という人にはこちらがオススメです。
軽量ツール② |トピーク「LINK 11」
私は「携帯工具にはチェーンツールも必要」と考えています。
そこで、チェーンツール「トピーク リンク11」を購入しました。
このチェーンツールは6s用~11s用までのチェーンに対応していて、大抵の自転車で使えます。
携帯用にデザインされているので常用には向きませんが、必要なツールが上手くまとまっているし、出先でのトラブル用としては十分です。
◎ちなみに、なぜかチェーンピンの収納場所が用意されていないので、私は黒いパーツの裏側にセロハンテープでチェーンピンを貼り付けています。
軽い!わずか90gのチェーンツール
重量の実測値は【90g】。カタログ数値の93gよりも軽かったです。(個体差はあるかも)
実際にチェーンを切断・接続をしてみたところ、「携帯用ではない通常のチェーンツール」と比べると頼りない部分もありますが、問題なくちゃんと作業ができました。
新しい携帯工具の総重量は163.5g
「124.5g」の軽量化に成功
「MINI6」と「LINK11」の2つを合わせた重量は【163.5g】。
これまで使っていた「ALIEN2」の重量が【288g】なので、その差は124.5gの軽量化になりました。
【124.5g】という重量は小さなものですが、自転車における軽量化としては、大きな数字です。
私の「携帯工具の軽量化」は大成功に終わりました。
まとめ
というかんじで、携帯工具を買い替えることで、大幅な軽量化ができました。
自転車で「軽量化」というと、普通は「自転車の車体」をメインに考えますが、
自転車と一緒に常時携行・装備するアイテムも「車体総重量の一部」なので、軽量化の対象範囲と考えていいと思います。
携帯工具・マルチツールの重量を見直すことで、軽くなるだけでなく、使いやすくなったのはまさに一石二鳥。
持ち物の軽量化は「無駄を削ぎ落とす」という意味で合理的だし、自転車の車体を軽量化するよりもコストパフォーマンスが良いですね。
携帯工具・マルチツールの軽量化、オススメですよ。
今回ご紹介したツール
▼重さ73.5グラムの超軽量・最小限マルチツール「MINI6L」
▼ミニ6にトルクスレンチ4種を加えた「MINI10」は重さ83グラム
▼重さ90グラムの超軽量チェーンツール「LINK11」
以上、「持ち物の軽量化」や「ツール選び」の参考になれば幸いです。