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ふじたひであき
サイト運営者
兵庫県神戸市出身。自転車愛好家、フォトグラファー。

自転車のサイト『MINI VELO 道』ではミニベロとロードバイクの初心者向け情報や、楽しみ方を広げる話題などを紹介しています。自転車用品が好きで、最近は自ら製品開発にも関わっています。

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自転車にヘルメットは必要?不要?「不要論」に惑わされないで、自分の頭で考えよう

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タイトルテキスト「自転車のヘルメットは必要か?不要か?」と自転車用ヘルメットの画像。

「自転車のヘルメットは必要か?不要か?」という話

ヘルメットは事故や転倒など「もしも」の時に頭を守るためのもの。

もしもに備えるなら必要なアイテムですよね。そこに議論の余地はあるのでしょうか?

追記1(2023/02/20)

この記事は、2015年に書かれたものです。

日本では、これまで長い間、自転車乗車時のヘルメット着用が義務ではなかったので、自転車ユーザーの間では度々、ヘルメットの必要性や有効性が議論されたり、不要論が飛び出したり、各自がヘルメットの着用について考えてきました。

この記事の内容は、そんな「自転車のヘルメット着用に関する、過去の考え方の記録」の1つとして、古い内容のまま残しておきます。

  • つまり、「自転車のヘルメット着用に関する、過去の考え方の記録」の1つとして受け取ってください。
  • この記事の内容を、最新の情報として捉えないでください。
  • 過去の内容について「それは間違っている!」とか「今はヘルメット着用は努力義務ですよ?」などのツッコミや、訂正の要請等をしないでください。(理由は上記の通り)
追記2(2023/02/20)

道路交通法の一部改正により、2023年4月1日から、日本で全ての自転車利用者に対してヘルメットの着用が努力義務化されることが、2022年12月に発表されました。

したがって、ヘルメットの着用は「個人の判断による完全な自由」ではなく、「原則として着用するべきもの」となります。

以下は、過去の内容です。自転車のヘルメット着用に関する、過去の考え方の記録です。


着用は義務ではないから、かぶる・かぶらないは個人の自由

自転車でヘルメットをかぶることは現在のところ「法律による義務」ではありません。

追記:記事冒頭に追記した通り、道路交通法の一部改正により、2023年4月1日から、日本で全ての自転車利用者に対してヘルメットの着用が努力義務化されることが、2022年12月に発表されました。この記事は2015年に書かれた過去の内容です。

つまり、かぶるかどうかは個人の自由。

ヘルメットをかぶる人もいれば、かぶらない人もいます

場合によって着用したり・しなかったり、シーンによって使い分ける人もいます。

私もヘルメットをかぶる時と・かぶらない時がありますよ。

とはいえ、「もしもに備えるなら、かぶっておいたほうがいいのは間違いない」でしょう。


「ヘルメット不要論」にだまされないで自分の頭で考えよう

時々「自転車のヘルメットは無意味だ!不要だ!」という話を熱く語る人がいます。

そんな「ヘルメット不要論」、もし聞いても信じてはいけませんよ。

ヘルメットをかぶっていれば、避けられる怪我や助かる命があります。けっしてヘルメットが無意味・不要ということはありません。

とはいえ、ヘルメットをかぶりたくない人もいますよね。

「見た目がイヤ」「頭が暑い」「髪型が崩れる」など、「ヘルメットをかぶりたくない理由」はいくらでも思い付きます。

だから「かぶらないのも個人の自由」ですが、ヘルメットの必要性や有効性を否定する必要はないはずです。

その上で、ヘルメットが必要かどうかを、最終的に「あなた自身の頭で判断」しましょう。

  • この話題に興味がある人・共感する人は、ぜひ続きもご覧ください
  • ヘルメットの必要性や有効性を考えるためのいくつかのお話をしてみます。
追記(2016年頃)

読者の方から「転倒して頭を強打したけれど、ちょうどこの記事を見たことがきっかけでヘルメットを買って着用していたから助かりました」というメッセージをいただきました。ご無事で何より!

その読者の方がご無事で、こうしてやり取りできることを嬉しく思います。こんなつまらない記事でも書いていて良かったです。

もくじ

自転車用ヘルメットはチャチだけど、ちゃんと頭を守ってくれる

まずは「自転車用ヘルメットの構造」や「ヘルメットで頭が守られる」ということについて、かんたんに整理してみましょう。

自転車用ヘルメットはとても簡素な作り

自転車用ヘルメットは、バイク(エンジン付き)やモータースポーツ用のヘルメットと比べると簡素でチャチな作りです。どんな高価なものもほぼ「発泡スチロール」ですよね。

そのため、初めて手にした時に「こんな作りなの?」「こんなもので頭が守れるの?」と心配になる人は多いようです。私もそうでした。なんというか、もっと豪華なものだと期待していました。

「ほぼ発泡スチロール」なのには理由がある

自転車は人力の乗り物だから、身に付けるものは軽くて快適でなければなりません。

もし自転車のヘルメットが、モータースポーツ用ヘルメットのように重くて暑いのなら「こんなものかぶって自転車に乗れない」という人も出てくるでしょう。

そこで、メーカーは「頭部を保護する」という第一の機能に加えて「軽さ」と「通気性」を追求し、自転車用ヘルメットは現在の様式にたどり着きました。

現在主流の「発泡スチロール+シェル」という構造は軽くて・緩衝性があり・通気性が良いという3拍子揃ったグッドアイディアです。(BELLが開発したインモールドマイクロシェル製法)

自転車の「ほぼ発泡スチロール」なヘルメットは【頭部の保護】と【自転車での実用性】を上手くバランスさせた優れものなんですね。

ヘルメットが犠牲になることで、人の頭を守ってくれる

事故や転倒で頭部をぶつけた時、怪我や衝撃の程度はヘルメットの有無で大きく変わります。

ヘルメットは、頭部が直接衝突することを防ぎ、衝撃を緩和し、外傷を最小限にとどめます。

地面に擦り付けられたヘルメットは表面がガリガリ削れて、激しくぶつけた時には割れてしまいます

もしそれが生身の頭だったら…」と思うとゾッとしますよね。

ヘルメットが人間の代わりにダメージを受けたり、割れることで衝撃を緩和し、人間の頭を守ってくれる。それはすごく当たり前のことですが、それでこそヘルメットの意味がありますね。

私の経験では、ヘルメットをかぶっていれば、もし頭をぶつけても頭はゲンコツでぶたれた様に少し腫れて痛むだけで無傷で済むことが多いです。(もちろん必要なら病院へ)

「チャチで・壊れる・使い捨て」、だから頭は守られる

自転車用ヘルメットは、事故や転倒でぶつければ基本的に一度きりで役目を終える「使い捨て」です。

「一度の事故で使い捨てる」、それはもったいない気もしますが…
ヘルメットを失うそのおかげで命や健康を失わずに済むと思えば意義があることですね。

これを知っていれば、チャチな作りにも、壊れてしまうことも、使い捨てすることも、すべて納得がいくはずです。

「ヘルメット不要論」にだまされないで、自分の頭で考えよう

自転車用ヘルメットがもしもの時に頭を守ってくれるということは事実。

ところが、時々「自転車のヘルメットは無意味だ!不要だ!」と言ってる人がいますよ。

「なぜ不要なのか教えてしんぜよう」みたいに「不要論」を語る人までいます。

ヘルメットをかぶっていれば避けられる怪我や助かる命があるにも関わらず、そういう人たちは

  • そんなもの意味無いからかぶらなくていい」と他人に吹聴したり、
  • 街乗りでヘルメットをかぶってるやつはバカ」と罵倒したりするんです。

それはもう「害悪」でしかない。人を幸せにはしないが、不幸にはする無責任なコトバです。惑わされてはいけませんよ。

「ヘルメット不要論」はただの屁理屈。頭の保護は重要です。

「ヘルメットは不要だ」と主張する人の意見はどれも浅はかで馬鹿馬鹿しいです。

例えば、

「自転車用ヘルメットは割れる、だから大型車に頭を踏み潰されたら死ぬ」

という極端な話。

あーそれは死ぬでしょうね。ヘルメットが割れなくても、首が折れて死ぬでしょう。頑丈な「フルフェイスヘルメット」をかぶっていても死ぬんじゃないですか?

そんな極端な「絶対死ぬ話」を盾にして「ヘルメットには意味が無い」というのは屁理屈ですよ。ヘルメットに救われることはあります。

稀に助からない可能性があるから、ヘルメットは無意味?そんなはずありません。「それ以外の助かる場合」には意味があるでしょう??

また、

「街乗りごときでヘルメットは不要」
「スピードが遅い自転車にヘルメットは不要」

という主張もよく聞きます。

いやいや…ゆっくり走っていても転倒して頭ぶつけたら終わりじゃないですか。

どれほど自分が気を付けていても、ゆっくり走っていても、車との「交通事故」に巻き込まれる場合もあります。

走行速度や走行シーンによってリスクの大きさは変わっても、事故や転倒で頭をぶつけたらヤバイということは何も変わらないですよね。

時速0kmでも、事故や転倒で頭を強打すればタダでは済みません

スピードに関わらず、事故や転倒時に助かるためにはやはり「頭部の保護」が肝心です。

ヘルメット不要論を唱える人の頭は、地面に打ちつけても平気なくらい丈夫なの?

ヘルメット不要論を唱える人の目的は何?

「自転車のヘルメット不要論」を唱える人は、結局何がしたいのでしょう?

おそらく「ヘルメットをかぶらない自分を正当化したい」のだと私は思います。

ヘルメットをかぶらない人・かぶりたくない人もいますよね。べつにそれは個人の自由なので、それを責める理由はないし、私もヘルメットをかぶらない人を非難することはありません。

しかし、自転車乗りの中には「お前もヘルメットをかぶれ!」とうるさく言う人もいるので、「ヘルメットをかぶることを他人に強要されたくない」という心理が働き、かぶらない理由を主張したくなるのではないでしょうか。

かぶる・かぶらないは個人の自由、しかし他人のリスクまで増やしてはいけない

「自転車のヘルメットは無意味だ!不要だ!かぶらなくていい!」と考えるのは個人の自由

そして、その人自身がヘルメットをかぶらないこともまた自由です。

しかし「ヘルメットをかぶらないことが正しい」というような考えを他人に押し付けたり・広めたりするのはいけませんね

それってもう、周りの人に

ヘルメットなんてかぶらなくていいぞ!事故で頭ぶつけた時は死んでね

と言っているようなものですよ。

ヘルメットをかぶることは義務ではありません。しかし、かぶらないことを他人に推奨するようなことがあってはいけません。

かぶりたくない人は、かぶらなくていいと思います。義務ではないし、個人の自由です。

ヘルメットをかぶらないという権利もあり、かぶらない人を責めることはありません。

でも「かぶらないこと」を他人に推奨するのは間違っていると思います。

他人のリスクを左右するなら、

  • ヘルメットをかぶることを推奨するのは「善」、
  • かぶらないことを推奨するのは「悪」といえます。

もし皆さんの中に「ヘルメットをかぶらない」という人がいてもOKです。あなたは間違っていないし、あなたを非難することはありません。ただし「ヘルメットをかぶらないこと」を他人に勧めるようなことはしないでくださいね。

現実を見よう、ヘルメットに救われる人は多い

実際に「ヘルメットをかぶっていたから助かった」という例はたくさんあります

私自身も、自転車で転倒した時にヘルメットに救われた経験がありますよ。学生時代、車と衝突する事故に巻き込まれたこともあります。

あの時、もしヘルメットをかぶっていなかったら…?

そんな九死に一生ストーリーは、実は意外に身近なところにあるのです。

少しでもヘルメットの必要性を感じるなら、その感覚を信じましょう。あなたがヘルメットをかぶることを、私は推奨しますよ。

あなたにもしものことが起きた時、どうか無事でいてほしいです。

まとめ

ということで今回は、自転車における「ヘルメットの必要性や有効性」について、いくつかお話をしてみました。

想像してみてください、ヘルメット無しで頭をぶつけることを

「自転車でたった一度も転倒したことがない」という人はほとんどいないでしょう。子どもの頃、大人になってから、誰でも一度は経験します。

自転車で転倒して肘や膝をケガする人、手の平や、顔をケガする人、皆さん自転車で色々なところを怪我しています

血が出たり、アザになったり、中には骨折する人もいますね。

それがもし『頭』だったら、どうなっていたでしょう?

あの衝撃を、あの痛みを頭に受けていたら、もっと大変な事態になっていたかもしれません。

そのリスクに立ち向かえるたった1つの方法が「ヘルメットをかぶる」ということです。

ヘルメットの必要性を、自分の頭で考えよう

大前提として『もしもの時に頭を守るにはヘルメットが必要』ということは認めましょう。

もし事故が起きた時に「頭を守り、ケガ・死亡・障がいのリスクを減らすためには、かぶっておいたほうが良い」というのは間違いありません。

それを解った上で、ヘルメットをかぶるかどうかは一人ひとりが自分で考えて決めること。

この記事の内容が、あなたがヘルメットの必要性について考えるきっかけになれば幸いです。


ヘルメット購入のアドバイス

ヘルメットの購入を考えている人のために、ポイントを3つお伝えしておきますね。

  1. 自転車用ヘルメットの「価格・グレード」はピンからキリまでありますが、安全上の機能はどれも大差はないので、安価なものでも十分です。(※粗悪品はダメですよ)
  2. ヘルメットはフィット感が大切です。小さくてかぶれないことを心配して、大きめを選んでしまいがちですが、ブカブカなサイズをベルトで無理やり締め付けるのはNG。ちゃんと頭に合うサイズ&形状のものを選びましょう
  3. ヘルメットは自転車用品店で試着して選ぶのがベター。ネットで買うなら「返品・交換可」のお店で買うのがオススメです。

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