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タイトルテキスト「シュワルベワンのインプレッション追記」
ミニベロ高速化を実現する高性能タイヤシュワルベワン」について、以前別の記事で詳しくご紹介しました。

◎以前の記事:ミニベロの高速化を実現|高性能タイヤ「シュワルベワン」 最速レビュー

今回はその後のお話で、「シュワルベワン」を最後まで使い切ってわかった耐久性や性能変化についてのレポートをご紹介します。

耐久性・寿命・交換サイクルはどの位なのか?高い走行性能はどの位の期間続くのか?

そんな気になる部分の答えが出たので、「シュワルベワン」の購入を考えている人はぜひ参考にしていただければと思います。

結論から言うと、ファーストインプレッションを裏切らない良いタイヤでしたよ。

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【備考】
  • 自転車のタイヤで磨耗や性能変化が先に顕著に表れるのは主に「後輪」です。したがって、この記事の内容は主に「後輪」に関する内容であるとお考えください。
  • タイヤの消耗具合は走行スタイルや体重によって変わります。本記事で示している走行距離や性能変化は私の1本目のシュワルベワンの結果と記録です。
  • 私は今回かなり激しく使い込んだので、通常より早く使い切っている可能性があります。また、走行にともなう傷やパンクなどは「運」もあるでしょう。



1.「シュワルベワン」の性能変化

タイヤの性能は、走行距離や磨耗にともなって変化します。「シュワルベワン」の性能特性も使っていくうちに変化しました。

その変化を大まかな走行距離で区切ってまとめました。

走行距離:0~400km

「シュワルベワン」を使い始めて、走行距離0~400km位までの期間は【最高の転がり性能】を発揮していました。

非常によく転がるので、空気圧を極端に高くする必要は無く、私は【フロント:8.5気圧】【リア:9.0気圧】に調節して使っていました。

そうすると【転がり性能】と【振動吸収性】のバランスがちょうど良く「速くて乗り心地が良い」、まさに文句の付けようが無い素晴らしいタイヤであることが実感できました。

以前のシュワルベワンの紹介記事を書いたのが、ちょうどこの頃でした。


走行距離:400~800km

走行を重ねて、走行距離が400kmを超えると、「シュワルベワン」は新品時と比べて「一皮剥けた」状態になりました。

「シュワルベワン」は初めは表面が硬く、指で触ると“すべすべ”していましたが、一皮剥けるとそれがややザラザラとした状態に変わり、それにともなって【グリップ性能】が向上しました。

同時に【転がり性能】がやや低下して、使い始め当初の感動的なまでの転がり性能は薄れてきたと感じました。

それでも従来のタイヤと比べれば、この時点でもかなりの高性能タイヤと言えます。

◎「シュワルベワン」はグリップ性能も高いタイヤですが、以前の「アルトレモ」と比べるとグリップ性能がやや低いので、磨耗にともなうグリップ性能の向上は好印象です。


走行距離:800~1400km

磨耗にともなう【グリップ性能】と【転がり性能】の性能バランスの変化は、走行距離に比例して最後まで進行します。

走行距離が800kmを超える頃、【転がり性能】の低下が顕著になってきました。使い始め当初の性能を知っているので「転がらなくなった、しんどい」と感じました。

この時点で、実際にはまだまだ全然良く転がっているのですが(笑)、人間は楽を知ると後戻りできないものですね。

◎その後、タイヤ表面に「傷み」が発生したので、今回のタイヤは走行1480kmくらいで使用を終了しました。特に「傷み」がなければ、もっと走行距離を重ねられたでしょう。

空気圧を上げて「転がり性能」を少し回復

タイヤが磨耗して、グリップ性能が向上&転がり性能が低下。その性能バランスの変化の進行に対抗するために途中から「空気圧」を高くしました。

【フロント:9.0気圧】【リア:9.5気圧】に調節すると、それまでよりも転がり性能がやや回復しました。乗り心地を悪くしたくなかったので、それ以上の高圧にするのは止めました。

◎快適に感じる「空気圧」は乗る人の体重や走行スタイルによっても変わります。もし違和感を感じる時は、空気圧を変えてみると納得のいく性能バランスが得られるかもしれませんよ。

・参考:空気圧調節について詳しく解説している記事はこちら

磨耗を抑えれば、高い転がり性能を長く保てるはず

シュワルベワンの「転がり性能の低下」は磨耗によって進行します。つまり、なるべく磨耗させないような使い方をすれば、「転がり性能の低下」を遅らせて、もっと長い期間、高いパフォーマンスを発揮できるはずです。

「高速走行」や「急坂の上り下り」「立ち漕ぎ」「ハードブレーキング」「ラフロードの走行」など、タイヤに大きな負担をかける乗り方は、避けようと思えば避けられることです。

「高い転がり性能」を少しでも長く保ちたいなら、タイヤの使い方を意識すると良いでしょう。

◎例えば「街乗り」や「のんびりペースのツーリング」など、タイヤを温存できる使い方なら、磨耗は幾分抑えられて、性能も寿命ももっと長持ちするはずですよ。




2.「シュワルベワン」の耐久性・寿命

以下は「シュワルベワン」の耐久性についての所見や、どのくらいまで使うと寿命の終わり時であると判断できるかなど、使用にともなう状態の変化の記録です。

走行400kmくらいで一皮剥けた

「シュワルベワン」は使い始め当初は、表面がかなり硬く・すべすべしたタイヤです。走行距離を重ねるうちに、まずは「ヒゲ」が取れて、それから表面のすべすべした部分が磨耗しました。

この一皮剥ける頃までが「最高の転がり性能」を発揮する時期で、それ以降は「転がり性能」と「グリップ性能」の変化が感じられました。


表面は硬く、砂利や異物の食い込みはほとんどしない様子

幹線道路の路肩寄りや公園など「砂利」がある場所や「砂利道」を頻繁に走行しましたが、砂利がタイヤに食い込んで取れなくなるようなことは一度もありませんでした。

砂利や異物の埋没によって「パンク」が引き起こされる心配は少ないでしょう。


一度だけ金属片が食い込んだことがあった、でも大丈夫だった

一度だけ、タイヤ表面に「長さ5mm程度の細長い金属片」が食い込んだことがありました。金属の加工で出たクズのような鋭利なものでした。

幸い、その金属片がタイヤを貫通することはありませんでした。しかし、金属片を取り除いたタイヤ表面に長さ5mm程度の切り裂き傷が残りました。

この切り裂き傷が広がらないように「接着剤」を塗りこんでその後も使用を続けました。これが走行300km頃の出来事で、その後1000km以上走行しました。

結果、最後まで傷が大きくなることはありませんでした。もっとも、接着剤は途中で磨耗して無くなっていたので、たぶん接着剤なしでも大丈夫だったのでしょう。

◎結構ラフな道をガシガシ走ったこともありましたが、今回のタイヤではこれ以外に切り裂き傷が発生したことはなく、異物の食い込みにくさや「耐カット性」の高さは確かだと思います。


走行800kmくらいから接地面が平らになってきた

走行距離が800kmを超えた頃から、タイヤ接地面(トレッド部)が磨耗して丸い形から徐々に平らになっているのがわかりました。これが「転がり性能の低下」につながります。


寿命の終盤には弾力の低下が見られた

走行距離が1200kmを超えた頃から、タイヤ表面の「弾力の低下」が見受けられました。

これは「乗り心地の悪化」という意味ではなくて、「コンパウンドが油分を失って柔軟性を失った」という意味です。

タイヤは油分を失うと表面が荒れたり割れやすくなります。ザラザラとした感じが強くなり、接地面の磨耗も急速に進んで平らになっていきました。


弾力低下後の高速走行でクラックが多数発生した

走行距離が1400kmを超える頃に、山道の下りを高速走行しました。その後タイヤの痛み具合をチェックすると、いままで無かったクラック(亀裂)が無数に発生していました。

クラックは長さ1~3mm程度の小さなものでしたが、トレッド部の外側よりの部分に複数発生していました。弾力を失ったタイヤで、車体を傾けて高速でカーブを曲がったことが原因だと思います。

山道の下りや高速走行はそれ以前もしていたので、「弾力の低下」が重なったことが重要な要素だと考えます。

◎この時点でクラックはまだ小さく浅いものだったので、安全上の問題はありませんでした。しかし次に同様のシチュエーションで走行すれば、クラックが増えるまたは広がる、あるいはバーストにつながる可能性があると考えたため、その後すぐに新しいタイヤに交換しました。


性能が低下し、傷みが表れた時が「寿命」の終わり

以上の結果から、使用にともなう「性能低下」と「傷み」が重なった時が「タイヤ寿命の終わりどき」であり、「タイヤを使い切った」と言えるタイミングです。

もちろん、安全に影響を及ぼす「傷み」が先に発生したら、その時点で使用を中止する必要があります。このことは他のどのタイヤにおいても同じことが言えるでしょう。

◎「シュワルベワン」は超高圧なタイヤなので、傷みが発生したらすぐに使用を止めて新しいタイヤに交換したほうが良いでしょう。傷み具合をこまめにチェックすることが大切です。




3.その他

前後ローテーションするなら、転がり性能の低下を感じた時がそのタイミング

通常、自転車のタイヤの前輪の磨耗は、後輪の磨耗よりもずっと緩やかです。そのため、後輪の磨耗が進んで「転がり性能の低下」が目立ってくる頃に、前輪の磨耗具合は後輪の半分程度。

前後のタイヤを「ローテーション」するなら、後輪の磨耗と転がり性能の低下を実感した頃を目安にすると良いでしょう。

そうすれば、まだまだ性能のオイシイ所が残っている「前輪」を駆動輪に使えます。

ちなみに私はローテーションしないので後輪を使い切った時点で前後輪とも新品に交換しました。


乗り心地の良さは最後まで変化しなかった

シュワルベワンの「転がり性能」と「グリップ性能」は使用・磨耗にともなって変化していきましたが、「振動吸収性」は最後まで変化しませんでした。

シュワルベワンの振動吸収性・乗り心地の良さは、タイヤのサイド部分の薄さ・柔らかさによって実現されています。また、薄く柔らかい割りに丈夫に作られています。

タイヤのサイドは通常走行では磨耗しないので、最後まで良い仕事をしてくれたということです。




まとめ

ファーストインプレッションを裏切らない、良いタイヤだった

今回「シュワルベワン」を最後まで使い切ってみて判ったのは、
  • 「転がり性能」は低下するが、最後まで従来のタイヤよりもよく転がる
  • 「耐カット性能」は確かに高く、異物の食い込みや切り裂き傷は最小限で済んだ
  • レースグレードのタイヤとしては結構丈夫で長持ちする
ということです。

あまりベタ褒めするのは好きじゃないのですが(笑)、「シュワルベワン」は確かに走行性能と実用性のバランスが良い優れたタイヤです。シュワルベの頑張りを認めましょう。(←上から)


耐用距離が合えば、用途を選ばない良いタイヤ

寿命の長さ・耐用距離は、通常のシティタイヤなどと比べるとやはり短いと言えます。ただそれが問題になるかどうかは、乗り手の走行頻度やスタイルによるでしょう。

今回私は結構ハードに使ったので、走行1480km位で使い切って交換しましたが、もっと優しくマイルドに使えば2000km程度は持つはずです。

例えば、週末サイクリストで毎週末に100km走る人なら、単純計算で20週(約5ヶ月)は持つと言えます。そんなに走らないという人は、もっと長持ちするでしょう。

一方で、1ヶ月に1000km以上走るような猛者もいます。そういう人は乗り方もハードでしょうから、2ヶ月ともたないでしょう。

ということで、「耐用距離」にさえ納得がいけば、街乗り・ツーリング・ロングライドなど用途を選ばず、舗装路なら大体どこでも快適に使えるタイヤであると言えます。

速さを求めるミニベロ乗りに「シュワルベワン」、おすすめです。


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◎こちらの記事も参考に

「シュワルベワン」の性能や特長について詳しく紹介している記事はこちら

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