ブロンプトンにキックスタンドSLMV-2を付けたら携帯工具に8mmスパナを追加する必要がある
BROMPTON(ブロンプトン)用にミノウラから用意されているキックスタンド「SLMV-2」。
「SLMV-2」は、旧製品「SLMV-1」をBROMPTON向けにマイナーチェンジされた製品であり、装着するとたいへん便利なことから、使っているブロンプトンユーザーは多いですよね。
私も旧製品「SLMV-1」から使用していて、現在は「SLMV-2」を使用しています。
このキックスタンド「SLMV-2」を装着すると、携帯工具に8mmスパナを追加する必要があるということを後になって気付いたので、そのことについてお伝えします。
もしも私と同じように「8mmスパナの必要性に気付くのが遅れた人」は、持っていないといざという時に困る可能性があります。
そして私は「かさばらない、コンパクトなスパナ」を見つけて購入したので、参考までにあわせてご紹介します。
- この記事の内容は「携帯工具を持って行く人」「出先でパンクしたらその場で修理するつもりの人」が対象です。
- 「携帯工具を持って行かない人」「出先でパンク修理等をしない人」には関係ありません。
- 追記:BROMPTONの純正ツールキットを携行する人は、キットに8mmスパナが含まれるので新たに用意する必要はなさそうです。
SLMV-2は装着時に15mmと8mmのスパナを使用する
まずは確認・おさらいです。
キックスタンド「SLMV-2」は、以下の2点でブロンプトンの車体に固定されます。
①後輪のハブシャフトを固定する六角ナット
15mm六角ナットをいったん外して、キックスタンドのベースプレートを挟んで共締めします。
作業には15mmスパナ×1本を使用します。
②リアキャリアや泥除けを固定するダボ穴
リアキャリアや泥除けのステーが固定されるダボ穴に、キックスタンドのベースプレートを挟んで、「スタンドに付属の8mm六角ボルト」と「車体側に付属の8mm六角ナット」で固定します。
この部分の「ボルト」と「ナット」は、どちらか片方だけを回そうとすると空転するので、一方を固定して、もう一方を回します。そのため、工具が2本必要です。
作業には8mmスパナ×2本を使用します。
(写真では1本を8mmソケットレンチにしています)
上記①②の固定箇所を、車体の後ろから見ると、下の写真のようになっています。
すでに「SLMV-2」を使用している人は、上記①②のナット&ボルトを固定する作業を行なったはずですね。
ちなみに、旧製品「SLMV-1」は、もともとはBD-1(現Birdy)向けに用意されていた製品でした。「SLMV-1」をブロンプトンに流用する場合は、付属の回り止めボルトの位置が合わないため、ハブシャフトの15mm六角ナットのみで固定するのが慣例でした。
「SLMV-2」では、BROMPTONに合わせて回り止めボルトの位置が追加・変更されたため、取付時には15mmスパナに加えて、8mmスパナ×2本が必要になりました。
パンク修理等で後輪を外す時には、再び8mmスパナが必要になる
通常、車輪の着脱は15mmスパナ×1本でできる
通常、ブロンプトンの車輪を外す作業は、15mmスパナが1本だけあれば可能です。(前後輪ともに)
ハブシャフトを固定している15mm六角ナットを緩める/締めることができれば、車輪を車体から外し、そしてまた固定することができます。
ブロンプトンの後輪の着脱作業は複雑ですが、通常、使用する工具は15mmスパナだけです。
そのため、ブロンプトンの携帯工具をパンク修理用だけに絞るなら「15mmスパナ×1本」ですね。
通常は「15mmスパナ」に「タイヤレバー」と「予備チューブ」などを加えれば、ブロンプトンのパンク修理ができます。(もちろん、携帯用エアポンプも使います)
SLMV-2を装着したら、さらに8mmスパナ×2本が必要
前項で確認した通り、キックスタンド「SLMV-2」を取り付ける際には8mmスパナ×2本を使用します。
ということは、パンク修理等で後輪を外す場合には、再び8mmスパナ×2本が必要ということです。
8mmスパナを持っていないと、いざという時に後輪を外すことができず、お手上げになります。
ちなみに「ブロンプトンの純正ツールキット」には、8mmスパナ×2が含まれています。
つまり、
- 純正ツールキットを使っている人は、ツールキットに含まれているので大丈夫
- 純正ツールキットを使っていない人は、8mmスパナ×2本が別途必要
ということになります。
私は現在「ブロンプトンの純正ツールキット」を使っていないので、携帯工具に8mmスパナ×2本を新たに追加する必要がありました。
私が「8mmスパナの必要性」に気付いたのは、SLMV-2に交換後ずいぶん経ってからのことでした。旧製品SLMV-1では必要なかったので、忘れていたのです。
ある日、自宅でブロンプトンのタイヤ交換作業をしていた時に「あ、そうだ、携帯工具にも8mmスパナが要る」ということを思い出したのでした。
携帯に便利な超小型の8mmスパナを見つけた
「SLMV-2」を装着後は、携帯工具に「8mmスパナ」を追加する必要があることが解りました。
ということで、携帯工具に追加する「8mmスパナ」を探してみました。
旭金属工業 プチコンビネーションスパナ 8mm
今回私が購入したのは、こちらのスパナ。新潟の工具メーカー「旭金属工業」の製品です。
とにかく小さくて・軽いことが、このスパナを選んだ理由。長さ60mmで、重さは10グラム。
このスパナは、軽量であることを追求したLIGHTOOL(ライツール)というシリーズの製品で、柄の部分が「肉抜き」までされています。
こんなに小さくてもコンビネーションスパナなので、スパナ(開口側)の反対側がメガネレンチになっているのも良いですね。使い易いです。
私は現在「ブロンプトンの純正ツールキット」を使っていないので、このスパナを2本購入しました。(先述の通り、純正ツールキットを携行する人は別途購入する必要はありません)
◎通常、自転車のボルト等を締める工具は、必要な締め付けトルクが掛けられるだけの十分な長さが必要です。しかし、キックスタンドの回り止め用のボルトの締め込みには大きなトルクは必要ないので、柄が短いコンパクトな工具でも問題がありません。
携帯工具に8mmスパナを追加したので、出先でのパンク修理等に対応できる
上記の通り、携帯工具にコンパクトな8mmスパナを追加できました。
これでもう、出先でパンク修理等が必要になった時に「8mmスパナが無い…!」という問題は起きませんね。(本当にそうなる前にスパナの必要性に気付いて良かったです)
もしもの時には、下の写真のような形でこのスパナも役に立ってくれるでしょう。
実際に外で使う機会があるかはわかりませんが、とりあえず用意しておくと私は安心できます。
何かトラブルが起きた時に「必要な工具が無い…」というのは辛いですからね。
出先でパンクした時に初めて必要な工具が無いことに気付いたとしたら、パンク修理が出来なくて非常に困ることでしょう。
ブロンプトンなので「パンクしたら輪行で帰る」という手段も使えるのですが、行程を中断したくない場合はパンク修理できないとやはり困ります。必要な時には、必要な工具を持っておきたいですね。
まとめ
SLMV-2を付けたら、8mmスパナも用意しよう
今回は「ブロンプトンにキックスタンドSLMV-2を付けたら携帯工具に8mmスパナを追加する必要がある」ということについてお伝えしました。
(※純正ツールキットを携行する人は別途用意する必要はありません)
本文中で説明した通り、私はキックスタンド「SLMV-2」を装着後、携帯工具に「8mmスパナを追加」するのをしばらく忘れていました。
同じように「うっかりしていて、いざという時に困る人」が出てくるのではないかと心配になり、この記事を綴りました。
そして、ちょうど良い「小型・軽量なスパナ」を見つけることができて良かったです。
全然かさばらず、重さわずか20g(10g×2本)なので、長距離を走る日など必要な時には「もしも」に備えて持って行きたいと思います。
以上、お伝えした内容が必要な人のお役に立てれば幸いです。
私が購入した8mmスパナはコレ
私はこれを2本購入しました。
キックスタンドSLMV-2
件のキックスタンド「SLMV-2」は下記の製品です。
※ショッピングサイトの検索結果では、旧製品「SLMV-1」が表示されることがあるので、購入時には品番を確認してください。
より新しい製品 SLMV-3
上記の追記の問題を解決した製品「SLMV-3」が発売されました。Pラインのブロンプトンに装着する場合は、今後は「SLMV-3」を選択すると良いでしょう。
そもそも、BROMPTONにキックスタンドは必要か?
BROMPTONにキックスタンドを付けない人もいますが、スタンドはあるとたいへん便利なので、私にとっては欠かせないパーツです。
キックスタンドの利便性等については、過去に下記のページでご紹介しました。
◎「SLMV-2」と旧製品「SLMV-1」」は、金具の形状がBROMPTONに最適化された点以外は、基本的な使用感はほぼ同じです。これからキックスタンドの装着を検討している人は上記ページもぜひ参考にしていただければと思います。