ミニベロで行く淡路島|青い海と秋の空を見ながら走る125kmサイクリングをリポート
9月。夏の暑さがやわらいで、朝夕は涼しさを感じる頃。
朝、目が覚めると、気持ちの良い秋晴れの空。
そんな日は自転車で走りたいですね。
ということで、今回は折りたたみミニベロ「ニューワールドツーリスト」を連れて淡路島へ。
合計125kmを走ったソロサイクリングのもようを現地の写真を添えてをお届けします。
- 今回のルートは淡路島1周(アワイチ)とは違う変則コースです
- ルートマップ等は記事の最後にあります。
「淡路ジェノバライン」で海上輪行
朝8時頃、「明石港」へ。
淡路島に行くことを急に思い立ったので、出発時刻は少し遅めになりました。
淡路島「岩屋港」に到着
明石港から、淡路島と明石を結ぶ高速船【淡路ジェノバライン】に乗って、淡路島「岩屋港」に到着。海上移動時間は10分程度です。
通常、自転車は客室外のデッキに置きますが、折り畳み自転車の場合はコンパクトに折り畳めば客室内への持ち込みが可能です(ジェノバラインの人に確認しました)。
デッキに置くと自転車に海水の波しぶきが掛かることがありますが、客室内に置ける折りたたみ自転車なら、その心配は無用ですよ。
岩屋から「国道28号線」を南へ
「岩屋港」を出発して国道28号線を南へと走り出します。
淡路島に着いた頃から空に雲が広がって、青空から薄曇になっていました。
岩屋の海岸線を過ぎて、東浦の街を走り抜けると、前方に見えてくるのは「巨大な観音像」。
巨大な仏像「世界平和大観音像」
淡路島の「釜口」という地域にある【世界平和大観音像】。
この観音像はとても巨大で、淡路島の島内だけでなく海のむこうの神戸側からも見えるほど。見覚えのある人も多いでしょう。
あの巨大な観音像に異変
実はこの巨像はもともと個人所有のもので、所有者亡き後は管理がされておらず、近年老朽化が進んでいます。
そして先月、兵庫県南部を直撃した台風11号が過ぎ去った後、観音像の腰の辺りの外壁が剥がれ落ちて、穴が開いた状態になっていました。
観音像の外壁に穴
よく見ると、今回穴が開いた箇所以外にもヒビが入ったり、隙間が開いているように見えます。上の写真はクリックすると高解像度画像を表示できます。
また足下に立つ「十重の塔」も、てっぺん付近が破損していました。これも台風の影響でしょうか。
この「世界平和大観音像」の老朽化と管理の問題は何年も前から言われていて、いよいよ何か対策をしなければならない時がやってきたように思います。
観音像の「解体・撤去」を求める意見もあり、今後の動向が気になります。
この記事を書いたのは2014年。その後、2020年に「世界平和大観音像」の解体決定が発表されました。詳しくは下記ページにまとめました。
観音像の下には、黄金色の稲穂
穴が開いた観音像を眺めて、ふと目線を下ろすと、田んぼには稲穂が美しく実っていました。秋の気配ですね。
実は「自由の女神」もある
大きくて目立つ『世界平和大観音像』、
その後ろにさりげなく「自由の女神」がいるのを知っていますか?
大きな観音像と比べると小さいので遠くからは目立ちませんが、緑の丘の上に立っていますよ。
現地に行ったら、探してみて!(笑)
淡路島の東岸を、さらに南へ
淡路島の南部を目指して、海岸線の道をふたたび南へ走ります。
こちらは途中で見た「厚浜」のビーチ。
海水浴のシーズンも終わって、波の音だけが聞こえる穏やかな風景。人がいっぱいで賑やかな時期よりも、静かでいいですね~。
洲本市街を通過
ここまで来ると、淡路島の東岸走行も一段落というかんじがします。
松の木が美しい「大浜海岸」
洲本市街を抜けると「大浜海岸」が見えてきます。
白い砂浜のそばに松の木が立ち並ぶ風景というのは、どこも美しいものですね。
「初音ミク」みたいな銅像
大浜海岸にある銅像。ぱっと見た瞬間、色と形が「初音ミク」みたいだなと思いました。
名称や説明を読んでいないので、一体誰なのか何なのかは謎のまま…。
洲本から由良へ
淡路島の東岸を一望
洲本市街・大浜海岸を過ぎて『洲本温泉』の観光ホテルエリアに入る手前で北側を眺めると、ここまでに走ってきた海岸線エリアが一望できます。
「世界平和大観音像」のある釜口の町が、もうあんなに遠く。ここから釜口までは、直線距離で20kmほど離れているようです。
「成ヶ島」がある由良の風景
由良の町に入ると、離れ小島「成ヶ島」とその間の水道のある風景がしばらく続きます。
可愛い猫ちゃんに出会った
道路脇の溝の中で何かが動くのが見えました。自転車を停めて近寄って見てみると、ツユクサの葉の下から顔を出したのは「可愛い子猫」でした。
ナゾパラ
洲本市南部の山道を走れば必ず目にする『ナゾのパラダイス』の看板。山道に何箇所も設置してありますが、以前より枚数が減ったような気がします。(割とどうでもいい)
また、『UFO神社』の看板もあったはずですが、今回は見た覚えがありません。先日の台風で宇宙へ吹き飛んだのでしょうか。謎です。
山を越える
なかなかの急坂
洲本市南部の山道は、そこそこの走り応えがあります。途中にはアップダウンが繰り返し、脚が休まるところもありますね。
この後、ちょうど写真のこのカーブの先で、道路を横切る「鹿」の親子に出会いましたよ。
登り下りの先に、青い海
坂を登って下りて約7kmの山道を走り抜けると、海が見えてきました。木々の間から、遠くに「沼島」が見えました。
淡路島の南岸を走る
すばらしい風景
淡路島の南端部の海岸線『南淡路水仙ライン』から見る風景は、こんなかんじ。
東西約13kmに渡って平坦な1本道が続く場所で、海辺の風景を眺めながら自転車で走るには最高なロケーションです。
秋らしい高い空、マリンブルーの海、すばらしい景色を見ながら走ることが出来ました。
ふたたび山道に入る前に、休憩するのがおすすめ
「南淡路水仙ライン」を走り抜けると、再び山道の上り坂が始まります。
その前に、「土生港」で一度自転車を降りてちょっと休憩。この先、なかなかの激坂区間があるので、脚を休めておいたほうがいいですよ。
坂を上りながら見る海が絶景
「土生港」付近から再び山道を登り始めると、景色はますます絶景になってきます。ガードレールの一歩向こうは崖や急斜面になっていて、眼下に海が広がる風景です。
落ちたら、死ねそうです。
「沼島」を眺める
淡路島の南、「土生港」の沖合い4.6kmに浮かぶ島『沼島(ぬしま)』。
「この島の存在自体知らない」という人は多いですが、存在感のある面白い島です。
私は魚釣りをしに沼島に通っていた時期があり、その頃は毎月3度ほど沼島を訪れていました。
私にとっては色々な想い出がある島なので、こうして淡路島からその姿を見る瞬間は、なんだか懐かしいような、心地良い感じがするのです。
ところで、上の写真を見れば解るように、なかなかの急勾配の道です。こうして山道を上り下りしながら、南あわじ市の平野部にむけてミニベロを走らせました。
平地に戻って、復路はふたたび東岸を走る
山道を走り抜けて、平地に戻った後は、再び【国道28号線】を使って淡路島東岸から帰ることにしました。
本当は「淡路島一周」を走るつもりでしたが、この日は昼頃から強い北風が吹き始めて、後半の「福良~島西側エリア」の走行は苦しいものになりそう…。
そこで、福良~島西側エリア方面を回避して、北風の影響が少ない島東岸を走ることにしたのでした。
南あわじ市は「花」が多い
南あわじ市内では、綺麗な花がならんだ風景によく出会います。
花は人の手によって道路脇の花壇などに丁寧に植えられていて、季節ごとに変わる花の色や形を楽しませてくれますよ。
「炬口漁港」横の公園でお弁当
今回、好きなタイミングで食事ができるように「家からお弁当を持参」していたので、復路の「炬口漁港横の公園」で昼食にしました。
私は自転車で出かけると、たいていはお店に入って食事をしますが、こうして持参した食べ物を野外の好きな場所で食べるのも、ピクニックのようでいいですね。
ゆっくり休憩してから、帰路へ
お昼ごはんを食べて、しばらく休憩してから、往路と同じ淡路島東岸を走って帰路を進みますした。(写真はここまで)
この先も、風速8メートル/秒の向かい風はかなりキツく、岩屋港に帰り着く頃にはヘトヘトに…。風が強いと、疲れますね。
ともあれ、この日は淡路島をじゅうぶんに走り、無事に帰着することができたのでした。
今回の走行記録
走行ルート
★地図をクリックすると詳細ページが開きます。
走行距離
- 淡路島島内:約125km
- 明石市街等:約10km
- 総計:約135km
まとめ
ということで、ある日の淡路島でのサイクリングのもようをお伝えしました。
ご紹介した内容が、淡路島でのサイクリングをイメージする参考になれば幸いです。
ぶらり淡路島へのサイクリング、おすすめですよ。