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ふじたひであき
サイト運営者
兵庫県神戸市出身。自転車愛好家、フォトグラファー。

自転車のサイト『MINI VELO 道』ではミニベロとロードバイクの初心者向け情報や、楽しみ方を広げる話題などを紹介しています。自転車用品が好きで、最近は自ら製品開発にも関わっています。

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ミニベロで行く秋の琵琶湖130km|【前編】守山~長浜

琵琶湖の湖岸に2台のミニベロを停めた様子。コスモスの花が咲いている。

ミニベロ2台で秋の琵琶湖の湖岸をサイクリング

その日のもようをたくさんの写真とともにお届けします。

琵琶湖の風景やサイクリングの気持ち良さをぜひ感じてみてください。

  • 前編・後編に分けてお届けします(後編はこちら
  • ルートマップ等は後編ページの最後にあります。
登場する自転車
  • 筆者:BIKE FRIDAY ニューワールドツーリスト
  • 友人:FUJI コメットR
もくじ

電車で「輪行」して滋賀県へ

早朝、自宅近くのJRの駅から電車に乗って、琵琶湖のある滋賀県に向けて出発です。

早朝のJR「朝霧駅」の様子。誰も居ない薄暗い改札口の前にバイクフライデーの折り畳みミニベロ「ニューワールドツーリスト」が停められている。

JR「大阪駅」で友人と合流。明けてゆく朝の風景を眺めながら電車に揺られました。

滋賀県に向かう電車の車窓から見た朝の風景。電車は川に架かる橋の上を通過している所で、下には川、むこうには橋が見える。

滋賀県に入ると、車窓から見る景色は広々とした田舎の風景に変わります。もうすぐ到着です。

滋賀県に向かう電車の車窓から見た朝の風景。緑の草が生える田園風景で、遠くには山が見える。空には鳥の群れが飛んでいる。

「守山駅」からスタート

朝7時30分、「守山駅」前から琵琶湖ツーリングをスタートです。

JR「守山駅」前の風景の写真。バスやタクシーが止まっている。

朝の田園風景を走り抜けて「湖岸道路」へ

「守山駅」から「琵琶湖大橋」方面に少し走れば、いかにも滋賀県らしい広大な風景が広がります。

滋賀県守山市内の田園風景の写真。広大な畑に何かの野菜が植えられていて、緑と黄色の葉がずっとむこうまで続いている。遠くにはメタセコイヤの木が立ち並んでいるのが見える。

この田園風景を走り抜ければ、琵琶湖に突き当たるところで「湖岸道路」に合流します。

琵琶湖の朝の青い風景

「湖岸道路」を北上して、琵琶湖大橋前を通り過ぎ、野洲川に架かる「中州大橋」を渡りました。

橋の上からは、早朝特有の薄青い風景と、冷たくて美味しい空気が楽しめました。

滋賀県守山市を流れる「野洲川」の河口に架かる橋「中州大橋」の上から見る風景。眼下には琵琶湖が広がっている。

「貸し切り」状態の湖岸道路をゆく

滋賀県近江八幡市内の湖岸道路の写真。真っ直ぐな道の両脇に、たくさんの木々や雑草などが生えていて、道路上には枯れ草が積もっている。

週末にはいつも自転車だらけの琵琶湖の道も、この時間にこの辺りを走っている人は少ないようです。

前を見ても・後ろを見ても誰もいない、まるで貸し切りのようなかんじで気持ち良く走れました。

滋賀県野洲市内の湖岸道路の写真。車道とは別に作られた遊歩道がまっすぐに伸びている。

私の自転車「バイクフライデー・ニューワールドツーリスト」と、友人の自転車「フジ・コメットR」。この数ヶ月の間に、この2台でずいぶん色々なところを走りました。

滋賀県近江八幡市内の湖岸道路から見た風景。左には草むらと琵琶湖が見える。手前にはバイクフライデーの折り畳みミニベロ「ニューワールドツーリスト」と、ミニベロロード「コメットR」が停められている。

時速25~30kmくらいのペース

距離を走るツーリングでは、ペースを落として走ることが大切。

走行中のバイクフライデーの「ニューワールドツーリスト」のハンドル・前輪付近を上から見た写真。足元の道路にはたくさんの枯れ草が落ちている。

今回は平地では時速25~30kmを目安にペースを調整。無闇にそれ以上の速度で飛ばさないように心がけました。

トラブルの予感

のんびり走っていると、少し前を走る友人の方からゴロゴロとポカリスエットが転がってきました。

ニューワールドツーリストの前輪の前に「ポカリスエット」のペットボトルが落ちている写真。

立ち止まってみると、停止した友人の自転車から「シュ~ッ」と気持ち良い音が聞こえます。

パンクしていた(笑)

友人が乗る「コメットR」のリアタイヤがパンクしていました。走行開始から23km地点での出来事でした。

友人が自転車の後輪を外してパンクを修理している写真。

湖周道路沿いの遊歩道は、大体は自転車で走りやすいのですが、中にはひどい「段差」もあって、友人のコメットRは段差を越えた時にパンクしたのでした。(その段差でポカリスエットも落下)

琵琶湖畔を巡るコースなので、少しでも水辺に近いところを走りたいという気になるものですが、遊歩道にある段差は自転車にとって快適とはいえません。安全・快適に走るなら車道を走り続けるほうが良いかもしれないと思いました。

秋色の風景の中を、再び走り出す

ちょっとしたアクシデントに見舞われましたが、気を取り直して再び湖岸を北上してゆきます。

滋賀県近江八幡市内の湖岸道路の写真。真っ直ぐな道の両脇に、たくさんの木々や雑草などが生えていて、右には車道があり、そのむこうには紅葉した桜並木が見える。

琵琶湖畔で随一の美しい風景、「水ヶ浜」周辺エリア

ほとんどの車が直進してゆくこの交差点を左へ進むと、道路は「水ヶ浜」周辺エリアへと続きます。

滋賀県近江八幡市内の湖岸道路上の交差点の写真。道路案内の標識があり、左に曲がると「水ヶ浜・小豆ヶ浜」方面であると書かれている。

琵琶湖を横目に走る林道

この道は車の通行が少なく、家もなく、静かで、緑が多く、また琵琶湖がより近く感じられます。

滋賀県近江八幡市の琵琶湖湖岸の「水ヶ浜」付近の道路を自転車で走る友人の姿を捉えた写真。友人と木々のむこうに琵琶湖の水面が見える。

緑に包まれて走る爽快感

緑の中を走り抜けるのは本当に気持ちが良いです。

「水ヶ浜」付近の道路を自転車で走る友人の姿を捉えた写真。周囲には木々が生い茂り、「緑のトンネル」のようになっている。

「走りに集中できる」なんて言うと、景色なんて見ていないような響きがありますが、信号や周囲の交通など注意を払うべきものがほとんど無いと、走ることに意識を集中できるんです。

すると、自分を包み込む環境がよりリアルに感じ取れ、木々が風に揺れる音や、空気の美味しさなどが、よりはっきりと感覚として自分に届きます。

「このかんじ、山歩きに似ているな。」 そう思いながら、私は緑の中を走り抜けていました。

道路沿いに置かれた「新郎・新婦」のイラストの立て看板。近くの結婚式場の場所を示している。その看板の前にバイクフライデーの折り畳みミニベロ「ニューワールドツーリスト」が停められている。

「水ヶ浜」周辺エリアには、リゾート施設やレストラン、ウェディング施設などがあり、道路脇に立てられている「結婚式場」の案内板も可愛い。

ちなみにですが、全国で使われている交通安全啓発の「飛び出し坊や」の立て看板。その発祥の地は滋賀県だそうですよ。(参考:とび太くん誕生秘話

緑のトンネルをくぐり抜ける

「水ヶ浜」周辺エリアには【緑のトンネル】と呼べるような場所がたくさんあります。

「水ヶ浜」付近の道路を自転車で走る友人の姿を捉えた写真。周囲には木々が生い茂り、「緑のトンネル」のようになっている。

このような景色が、たった5km程続くだけですが、今回の琵琶湖ツーリングの中でもっとも印象に残っている光景でもあります。

適度なアップダウンが心地良い

全体で見ると坂道がほとんど無い琵琶湖畔の道。この「水ヶ浜」周辺エリアの林道のアップダウンは、永遠に続いてほしいくらい心地良いリズムでした。

「水ヶ浜」付近の道路を自転車で走る友人の姿を捉えた写真。周囲には木々が生い茂り、「緑のトンネル」のようになっている。

林道を抜けると、琵琶湖のほとりの静かな風景

林道を抜けて坂道を下ると、緑のトンネルから一転して、空が開けた広々した風景が広がります。

滋賀県近江八幡市の琵琶湖湖岸の「宮ヶ浜」の写真。ガードレールのむこうに柳の木が立っている。そのむこうには琵琶湖が広がっている。

柳の木があるこの場所で、しばらく景色を眺めました。

滋賀県近江八幡市の琵琶湖湖岸の「宮ヶ浜」の写真。ガードレールのむこうに柳の木が立っている。そのむこうには琵琶湖が広がっている。道路脇にはバイクフライデーの折り畳みミニベロ「ニューワールドツーリスト」と友人のミニベロロード「コメットR」が停められている

東近江~彦根~米原

美しい風景が続く「水ヶ浜エリア」を抜けたら、再び湖岸道路に戻り湖畔の平野部を走ります。

滋賀県東近江市の田園風景の写真。米の収穫を終えた後の緑色の草むらが広がっている。
広大な田園地帯が広がる東近江の風景

東近江から長浜までは、田園風景と市街地が入り交じった風景が続きます。

滋賀県東近江市を流れる「愛知川」の写真。青い水面が琵琶湖へと続いている。
琵琶湖に流れ込む河川は多く、川に架かる橋を幾度も渡ります。

湖畔の見晴らしが良い場所には、大抵人の姿があります。いろいろな場所で、休憩中のサイクリンググループの姿を見かけました。

滋賀県彦根市の琵琶湖畔の風景。木立の下に、自転車を降りて休憩しているサイクリンググループの姿がある。

彦根から長浜までの区間を利用する「県道2号線」は、左手に琵琶湖が見えることを除けば、特に魅力もないし・走り易くもない、普通の街中と変わらないようなかんじです。

滋賀県米原市の湖岸沿いの道路の写真。左側すぐに琵琶湖の水面が見えている。

ここを過ぎれば、長浜そして奥琵琶湖エリアです。

奥琵琶湖へ

長浜の市街・農地を走り抜けると、それまで平坦だった風景に山が現れます。そして西側の小さな丘を1つ越えると、奥琵琶湖の風景が待っています。

滋賀県長浜市の県道44号線の写真。左側にはセイタカアワダチソウの黄色い花がずっと先まで続いている。

「海津大崎」の美しい風景

山側の道から湖岸に下りると、桜の名所【海津大崎】に入ります。

奥びわ湖・海津大崎の風景に、2台のミニベロを並べた写真

この時期、桜の樹は葉が紅く染まって散りゆく頃ですが、海津大崎の草むらには秋桜(コスモス)の花が綺麗に咲いていましたよ。

琵琶湖の北部「海津大崎」付近から見た風景の写真。道路脇にピンク色のコスモスの花が咲いていて、そのむこうに琵琶湖の青い水面が見える。手前には筆者の自転車バイクフライデーの「ニューワールドツーリスト」と、友人の自転車「コメットR」が停められている。

桜の樹とコスモスがあるこの場所で、しばらく景色を眺めました。(後半につづく)

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