ミニベロで行く秋の琵琶湖130km|【後編】海津~安曇川
この記事は「ミニベロで行く秋の琵琶湖130km|【前編】守山~長浜」から続く後編です。
サイクリングの前半では、琵琶湖の湖岸を「守山」から「長浜」まで走り抜けて、琵琶湖の北部「海津大崎」までやってきました。
ここからの後半は滋賀県高島市をのんびりぶらぶらと走るポタリングのもようをお届けします。
◎琵琶湖一周ツーリングの時にオススメの「グルメ情報」もありますよ。
「海津大崎」を走り抜ける
桜並木の下を走り抜け、海津大崎の先端を回ると「高島市マキノ町」に入ります。
海津大崎にはいくつもの短いトンネルがありますよ。トンネル好きにはたまりませんね。
「新旭」へ
気持ち良い、琵琶湖の風景
マキノ町を抜けて今津まで走ると、琵琶湖らしい風景が広がります。
左の小道に入ってみる
写真(下)の短い横断歩道の左からはじまる小道が「自転車におすすめ」だという情報を聞いていたので、そちらに進んでみる事にしましたよ。
この場所で自転車を停めて写真を撮ったり・休憩をする人は多いようです。
全然自転車向きじゃなかった(半ギレ)
こっちの道はとても狭くて、途中に迷路のような曲がり道や段差や砂利道などがあり、走りにくく危険を感じる箇所もありました。
要するに、自転車向きの道ではなかったですね。マウンテンバイクなら良いでしょうか。なんというか、「犬の散歩コース」みたいなところでした。景色はいいかんじ。
道の駅「しんあさひ風車村」へ
お昼ごはんを食べるために、高島市・新旭町にある道の駅「しんあさひ風車村」へ。
平成28年4月1日から平成30年7月(予定)の期間、道の駅「しんあさひ風車村」はリニューアル工事のため利用できないそうです。
以下の内容は2014年秋の様子です。ご注意ください。
ごはんを食べるなら、外の食堂がおすすめ
道の駅「しんあさひ風車村」を訪れる人の大半は、大風車があるメインの広場のほうに向かい、ピンク色のオランダ風の建物にあるレストラン・売店で食事をするようです。
しかし、実はそれ以外にも食べ物屋さんはあって、大風車の裏の池の反対側にある屋台形の「食堂」もおすすめです。
この「食堂」は、ラーメン・焼きそば・うどん等の麺類から丼物、名物「しょい飯」のおにぎりなど、早くて美味しい、すぐにエネルギーになる食べ物が充実しています。
この日も、大風車の下のレストランの建物の前にはロードバイクなど自転車乗りがたくさんいましたが、こちらに来ると自転車乗りの姿はありません。たぶん、屋台食堂の存在を知らない人が多いんだと思います。
せっかく自転車で出掛けたなら、美味しいものを外で食べるのがいいですよね。
ここには色んな食べ物が用意されていますが、私はここの『親子丼』がおすすめです。
美味しい「親子丼」
たっぷりのご飯に、しっかり味の鶏肉と玉子の具が美味しいです。ほっと一息付ける一杯ですよ。
「親子丼」って、ご飯(炭水化物)に、鶏と玉子のたんぱく質・ビタミン、出汁の旨み・甘味があって、自転車で長時間走って消耗してきたものが大体補給できそうなかんじがします。これを食べると元気が出るんですよね。
これまで高島で色々食事をしてきましたが、高島は「鶏肉」や「鶏卵」を使ったお料理が美味しいイメージです。
琵琶湖一周をやめて、高島市をポタリング
お昼ごはんを食べてお腹がいっぱいになったら、なんかもう大体満足してしまい、
「琵琶湖一周するの、べつにどっちでもいいかな。」という意見で一致。
琵琶湖を一周するのをやめて、ぶらぶら旅を楽しむことにしました。
そのおかげで、一度ゆっくり過ごしてみたかった高島の町をポタリングすることができましたよ。
広大な風景、まっすぐな道
高島市の平野部は、かなり広大で、その真ん中に立つと気持ちが良いです。北海道かどこかと勘違いしてしまいそうなスケールがあります。
こんな真っ直ぐな一本道も、普段はなかなか見られるものではありません。
なんも無い。だが、それがいい。
つい先日まで稲穂が実っていたであろう田んぼの風景。すっかり米が刈り取られたあとで、なんにもありません。
見渡す限り田畑が広がり、かなり遠くに民家や、さらに遠くに山の稜線などが見えました。ここで深呼吸すると、空気が美味しいんですよ。車も人も工場も、なんにも無いから。
道の真ん中で写真を撮りたくなる
道路の真ん中に自転車を並べて写真を撮りました。こんなこと、車が行き交う街中ではできませんよね。
若さor勢いさえあれば、寝転んだり・ジャンプしたり色々体を張った写真も撮れそうです。
新旭の町の水路
高島市の平野部、新旭町周辺の住宅地には水が流れていて、ここで暮らす人の生活と密接に結びついています。
安曇川を源とする湧水(伏流水)が各家庭に届いて、食材を冷やしたり・洗ったりする生活用水として使われていますよ。水路の水は、家々から流れててくる湧水なのです。
以前テレビでこの高島の水路と暮らしの話を見て知ってから、この町を一度見てみたいと思っていました。立ち並ぶ家々を見ていると、湧水が出ている小屋「かばた」がありますよ。
道の駅「藤樹の里 あどがわ」で、お買い物
高島市を訪れたら必ず立ち寄りたいのが「道の駅 藤樹の里あどがわ」です。ここはお土産や地元の食材が充実していますよ。
私がよく買って帰るのが「アドベリージャム」と地元の農家の「トマト」。美味しいんですよね。
「アドベリーソフトクリーム」を食べる(必須)
安曇川町の特産品『アドベリー(=ボイセンベリー)』を使った【アドベリーソフトクリーム】はかなり美味しいですよ。湖西を訪れる度に毎回食べています。
今回食べてみると、以前よりアドベリー感が増してさらに美味しくなったように思いました。
美味しいだけじゃなく、糖質やポリフェノールが摂取できて、クールダウンもできるので、自転車乗りにおすすめです。
アドベリーソフトクリームを目当てに道の駅を訪れると、ときどきアドベリーソフトクリームが無いことがあります。違う味のソフトクリームはいつでもあるのに。「安曇川町にアドベリーソフトが無いなら、いったいどこで食べられるの?」ってかんじです。
実は高速道路の「大津SA」にもあったりするんですが、安曇川町の特産品なのですから、安曇川町の道の駅にはいつも用意しておいてほしいですね。
老舗和洋菓子店「とも栄」でおやつ
安曇川町にある老舗のお菓子屋さん【とも栄】。ここでケーキを食べようと立ち寄りました。
ここのお菓子はこれまで色々食べてきましたが、どれも素材と創作に凝っていて美味しいですね。
真剣に迷う
ケーキのショーケースの中には色々な種類のケーキが並んでいて、食べたいものばかり。こんなに美味しそうだと、なかなか決められなくて困ります。
アドベリーを使ったケーキにした
迷ったときは「アドベリー」を使ったケーキで間違いないと思います。ここでしか食べられないものですから。
超絶美味しい
真っ赤なアドベリーソースの下には、レアチーズケーキ。上の大きな丸いものの中はマロンムースが入っています。
爽やかなレアチーズとアドベリー甘酸っぱさの相性は抜群で、ある種の完ぺきな美味しさでした。
和洋菓子店『とも栄』のお菓子は、道の駅「藤樹の里あどがわ」でも販売されていますが、「とも栄」の店頭にしかないものも多いので、お菓子好きな人は「とも栄」のお店に行ってみてはいかが?
- 関連リンク:『とも栄』ホームページ
JR「安曇川駅」から輪行して帰る
高島の町をぶらぶらして、美味しいものを食べて、そんなふうにゆっくり過ごしていると、2時間ほど経っていました。
普通に琵琶湖一周ツーリングを続けていたら、こんなにのんびりとした旅を満喫することはできないので、ツーリングを途中からポタリングに切り替えて良かったなと思いましたよ。
「一周」にこだわらないことで、もっと楽しく充実した時間が過ごせましたね。
そんなわけで、じゅうぶんに旅を楽しんで、最期はJR「安曇川駅」から輪行して帰路につくことにしました。
「輪行」のメリットを改めて感じる
【輪行】というのは、良いものです。
「輪行する」または「輪行できる準備をしておく」ことで、自転車の自由度が最大になります。
「完走」することが必須のように思われるロングライドでも、輪行という手段を持っていれば、今回のような急な予定変更やルート変更にも対応できます。
「思い付き」で行動しても大丈夫なんです。
「輪行」って便利ですよ。
発見。電車から見る風景は素晴らしかった
初めて乗った「JR湖西線」の車窓から見る風景は、美しかったです。夕方の太陽の暖かな光が、田園風景を包み込んでいました。
夕日は比良山系の山々のむこうに消えて、徐々に暗くなってゆく棚田の風景。いつも通る湖西道路の近くに、こんな風景があるとは知りませんでした。
走る電車の窓から湖西の夕景を眺めていると、どこか遠くに旅に来たような感じがするのでした。
一日自転車で走り回った心地良い疲労感を感じながら、電車に揺られて帰りました。
ということで「ミニベロで行く琵琶湖の旅」の様子を【前編・後編】続けてお伝えしてみました。
琵琶湖の景色や美味しいグルメ、あなたも楽しんでみてはいかがでしょう。
こんな自転車旅もオススメです。
今回の走行記録
走行距離
- 約130km (守山~湖周道路~安曇川)
走行ルート
◎地図画像をクリックすると詳しい地図が表示できます。
まとめ&サイクリングの感想
以上、ミニベロで行く秋の琵琶湖130kmツーリングのもようをお届けしました。
今回、もともとは「琵琶湖一周」の予定でしたが、途中で予定を変更。旅の後半は、湖西の高島市でのんびり過ごしてみました。
その結果、旅がより楽しいものになったので、「○○○km走破」とか「○○○一周」などの言葉の響きばかりにこだわらず、旅そのもの楽しむことが大切なんだと気付きました。
自分にちょっと気まぐれな行動を許すことで、予定にはない景色やグルメにも出会えますよ。そんな楽しみ方もおすすめです。
ご紹介した内容が、サイクリングをイメージ・計画する参考になればと思います。