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ふじたひであき
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兵庫県神戸市出身。自転車愛好家、フォトグラファー。

自転車のサイト『MINI VELO 道』ではミニベロとロードバイクの初心者向け情報や、楽しみ方を広げる話題などを紹介しています。自転車用品が好きで、最近は自ら製品開発にも関わっています。

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自転車でマスクを使うならオススメはどのタイプ?試してみたよ|花粉や黄砂・PM2.5対策に

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「快適なマスクはどれ?」自転車で使う用にマスクを4種類並べた写真

自転車に乗る時に、
花粉」や「黄砂」「排気ガス」「PM2.5対策などでマスクをするなら、

  • どのタイプのマスクが一番快適なのでしょう?

ということで、市販のマスクをいろいろ使ってみました。

自転車での使用における「快適性」を重視するなら、もっとも使える、一番のオススメはどれか?

使い比べた結果と、筆者の感想を紹介します。

あなたの「マスク選び」の参考になればと思います。

もくじ

「4タイプ」のマスクの使用感を比較

これまでに私が使ってきたマスクは、大きく分類すると次の4タイプ。

  1. 一般的な「使い捨て不織布マスク」
  2. 排気弁つきの「スポーツタイプマスク」
  3. 「スワンズ」のスポーツマスク
  4. 「3M」の使い捨て防じんマスク

これらのマスクを自転車で使うとどんなかんじか?

その使用感の違い感想などを順番に見ていきましょう。

1. 一般的な「使い捨て不織布マスク」

日常でもっともよく使われる、使い捨ての簡易マスク。

花粉やウイルス・PM2.5などに対応していると明記されているものも多く、フィルターとしての機能はちゃんと持っています。

手軽さがいちばんの特長

  • 着脱はかんたんで、ヘルメットをかぶったままでも着脱しやすいです。
  • 下にズラせば水分補給も容易にできるし、マスクを外したくなったらいつでも外せるのが◎
  • 薬局・コンビニ等どこででも購入できるし、携帯性もよく手軽に使えるのがいいですね。

快適なのは初めのうちだけ

使っているうちに蒸れはじめると、顔に張り付いて、呼吸が苦しくなります。

汗をかかないような軽い運動量なら、蒸れずにそこそこ使えることもありますが、
ハードにペダリングを続けるスポーツ走行や上り坂など、汗をかき・息があがるような場面ではすぐに使い物にならなくなります

この結果は試さなくても解るというか、誰でも容易に想像できますよね。

また、顔とのスキマができやすく、メガネやアイウェアが曇りやすいのも難点。

「形状の違い」で快適性に差はある?

立体形状のタイプ」のほうが肌に触れる面積が少ないので、そういう意味での快適性はやや上。でも蒸れたり汗をかくと、結局はふつうの四角いマスクとあまり変わりません。

また、立体タイプのほうが鼻筋からのエア漏れが起き易く、アイウェアが曇りやすいと私は感じました。メガネやアイウェアを着用しない人なら気にならないことですね。

【評価】サイクリングには不向きだけど、短時間なら使える

ふつうにサイクリングをする・運動量がある場面にはまったくオススメできません。

また「風圧」で鼻や口に密着することもあるので、これも自転車で使いにくい理由。

それでも、

  • 「駅までの10分」とか
  • 「ちょっとそこまでお買いもの」程度の

短時間の使用なら、蒸れて不快になる前に外せるのでギリギリ使えます。私も時々使ってますよ。

ということで、「短時間の使用」で「簡易マスクでじゅうぶんという場合」には選択肢になると思います。

2. 排気弁つきの「スポーツタイプマスク」

ネオプレンなどのベース生地に「フィルター」と「排気弁」が装着された、写真のような形状のマスクが色々なメーカーから発売されていますよ。

フィルター性能は高め

高性能なフィルターが採用されているものが多く、PM2.5等を通さないとスペックに明記されているものもあります。

フィルターは消耗品で、製品毎に専用のフィルターが販売されています。

交換用フィルターは基本的にネットショップで買うことになり、けっこう値段が高い場合もあるので、手軽さやランニングコストを気にするなら悩みどころ。

公称のフィルター性能が高くても、実際の性能・信頼性についてはよくわからない模造品・類似品もある。怪しいものを選ばず、高価でも信頼できるメーカーのものを選びたい。

スポーティーな外観は格好良い、けど暑くなりやすい

このタイプのマスク、装着した時の見た目は格好良いほうだと思います。

しかし、顔の下半分をカバーするような形状により、肌が覆われる面積が広いので、蒸れやすく・暑くなりやすいです。

ベース生地にネオプレン素材などを使用しているものは、防風性・保温性が高いので、寒い時にはオススメできますね。(真冬のロングライドなどで使ってみた)

フィット感は一見良好、しかし意外にスキマが空きやすい

立体的に作られたスポーツマスクは、装着すると包み込まれるようなフィット感があります

しかし実際は、モノによってはスキマが空きやすいです。

スキマなく装着できているかどうかは、息を吸った時に排気弁が動く様子で確認できます。

隙間があると排気弁が閉じる動作が鈍くなり、それは一部の空気が「フィルターを通らずに隙間から入ってきている」という証拠。

長時間の使用はしんどい

顔にぴったりフィットさせるにはある程度キツく装着する必要があるため、そこそこ圧迫感があり、長時間使い続けるとしんどいです。

だからといってユルめに装着すると、呼気が漏れてアイウェアが曇りやすくなります。

息を吐くのは楽、吸うのはややしんどい

排気弁があるおかげで、吐いた息はスムーズに排出されます。しかし、吸う時が少ししんどいです。(特に息があがって大きく吸いたい時)

基本的に、外側の生地に吸気用の穴が設けられている部分しか空気が通らないので、
息が吸える面積が少ないのです。フィルターもその部分しか使えていないことがわかります。(穴の部分ばかり汚れる)

水分補給はふつうにできる

水分補給をする時は、マスクを下にズラせばふつうに飲めます。(参考:私が使ってきた製品において確認)

立体的な生地の形状・硬さがしっかりしているので、首の方にズラして・また戻してもフィット感が変化しにくいのが良いですね。

【評価】「防寒」と「防塵」を1つでカバーできる

暑くなりやすい反面、防風性や保温性があるので、「防寒」と「防塵」を1つのマスクでカバーするならこのタイプが最適ですね。

参考|このタイプのマスク製品の例

このタイプのマスクは、似たような製品が色々なメーカーから販売されています。品質にはバラつきがあるようなので購入する時にはレビューなども参考にしたいですね。

3.「スワンズ」のマスク|スポーツタイプ

「SWANS(スワンズ)」はサングラス・ゴーグルなどアイウェアを展開する日本のブランドで、スポーツ用マスクも販売していますよ。

スワンズのスポーツマスクの外観写真

スワンズのマスクには「スポーツタイプ」と「カジュアルタイプ」があり、こちらはスポーツタイプ

ベルトが付いたアウターに「専用のフィルター(排気弁つき)」を装着して使うスタイル。

自転車専用というわけではなく、テニスやジョギングなどで使う人も多いみたい。

フィルター性能は高め

付属のフィルターはしっかりした作りで、排気ガス(PM2.5等を含む)や花粉・黄砂・ウイルス等の吸入を低減するとされていますよ。

スワンズのスポーツマスクにフィルターを着脱する様子のイメージ写真

さらにフィルターには活性炭の層があり、ニオイも吸着します。

実際に、においがする場所やモノをマスクあり・なしで嗅いでみると、においはマスクでかなり低減されます。排気ガスなどのニオイも低減されます。

装着感は軽い

アウター生地はスポーツウェアのようなかんじで、ネオプレンよりも通気性があります。

着けた感じも軽く、圧迫感は少ないですね。

呼吸はラク、しかし熱がこもる

呼吸は楽で、とくに息を吸うのが楽。激しい呼吸にも対応します。しかし問題もあります。

排気弁の外側がアウター生地でカバーされているので、吐いた息&熱がスムーズに出ていかず、マスクの中に滞ります。

そのため自分が吐いた息の熱さが返ってきます。つまり、蒸れたり・暑くなりやすいということ。

吐息がこもるので、気温が低いと結露が多く発生します。

フィルターがズレやすい

フィルターの着脱は簡単な一方で、ズレやすいです。

マスクを着脱したり、ちょっと触るとフィルターがズレて、アウター生地からはみ出したりします。その状態で気付かずに走っていると、かなり不格好ですよ。

水分補給がしにくい

水分補給したい時は、マスクを下にズラせばいいのですが、
飲み物を飲もうとマスクを首の方にズラすと、ベルトやフィルターまでズレてしまうことが多いです。

毎回ズレを直すのが面倒なので、こまめな水分補給がしにくいです。

「水分補給がしにくい」というのは、それだけで「サイクリングには向いていない」と考えてしまう理由になりますよね。

アイウェアが曇りやすい

マスクを着けたことによる「アイウェアの曇り」を抑えるには、ベルトの締め付けや、鼻当ての金具を調節することで、スキマ無くフィットさせるのがポイント。

フィット感を調節することでアイウェアの曇りは軽減できますが、どこまでやっても最後はやはり曇ります

「アイウェアブランドが作ったマスク」だけに、アイウェアとの相性(=曇らない)を実現してもらえるともっと良かったと思いますね。

【評価】良い所もあるけれど、欠点が目立つ、惜しい商品

スワンズのスポーツタイプマスク、優れた点もあるのですが、自転車で使う場合には欠点が目立ちます

また、装着すると暑いので、こちらも冷涼な季節向けという印象です。(ただし結露する)

運動量が少ない時に使えば、暑くなりにくく、水分補給の回数も少なく済むので、使いどころはあると思います。

参考|この製品のラインナップについて

2017年現在、「SSM-004」というのが一番最近のもので、フィット感が向上するベルトが追加されています。以前のモデル(SSM-002等)は装着用のベルトが1本だけでした。

サイズは「SMサイズ:小顔用」と「MLサイズ:ふつう~大きめ」の2通りが用意されていますよ。

この製品は販売終了したようです。

4.「3M」の使い捨て防じんマスク

工事現場やモノ作りの現場などで使われることが多い「3Mの防じんマスク」。

たくさんの種類がありますが、自転車には「使い捨てタイプ」が軽くて・使いやすいです。

自転車でも快適に使える「3Mの使い捨て防じんマスク」の写真

私が買っているのは「使い捨てタイプ」の「排気弁付き」の製品です。

  • 「使い捨て」=軽い
  • 「排気弁付き」=排気がスムーズ

フィルター性能はかなり高い

見た目はいかにも「作業用マスク」というかんじですが、そのフィルター性能の高さは国家検定のお墨付きで、性能面では一番信頼できます。

花粉や黄砂はもちろん、空気中に含まれる微粒子(PM2.5等)のほとんどを除去し、吸入リスクの低減に効果があることがテスト・証明されていますよ。

呼吸がラク、気持ち良い

息を吸うのも・吐くのも楽で、自然に呼吸ができます

ここまでに挙げた他のマスクと比べれば、着けた瞬間に違いが解るほどの快適性ですね。

排気弁付きの製品なら、吐いた息がスムーズに出ていくので、暑くなりにくいです。

立体的なカップ形なので、マスクと唇が密着するようなこともありません。

◎汗や呼気の水分でマスクが濡れるのは他のマスクと同様。しかし、濡れても吸気抵抗は大きく変わらないので呼吸はラクですね。

シンプルな「ゴムひも」タイプ→暑くなりにくい

顔への装着は「ゴムひも」タイプで、他に装飾の無い「ほぼフィルター部分だけ」の作りなので、顔を覆う面積が少なく、暑くなりにくいですね。

ゴムひもは細さの割りにしっかりしていて、何度も着脱しても緩くなりにくいです。

顔に密着させるための「強さ」があるので、長時間使うとゴムの当たりは少し気になります。頭が大きい人は痛くなりやすいかもしれません。

◎ゴムの力で「パチンッ」となりやすいので、着脱の時は注意したいところ。

ちなみに、ゴムひもは「左右の耳にかけるタイプ」ではなく、「お面」のように「後頭部にかけるタイプ」が2本。よく伸びるので、上手くやればヘルメットの上からでもマスクを着脱できます。

フィット感は良好

「ほぼフィルターだけ」というシンプルな作りでありながら、フィット感は良好で、アイウェアの曇りも起きにくいです。(曇りは皆無ではないが、かなり少ない)

鼻当ての金具を自分に合うように曲げてフィットさせるのがポイント。

◎笑ったり・歯を食いしばるなど「顔の表情」が大きく変わると呼気が漏れてアイウェアが曇ることがあるので気を付けたい。

水分補給がしやすい

水分補給はしやすいです。ゴムで留まっているだけなので下にズラせばすぐに飲めます。

ズラしたマスクの下部が首に当たるとストレスになりますが、顔を上に向けながらマスクをズラすと問題ないですね。

繰り返しマスクをズラして・戻しても、フィット感はほとんど変わりません。(人によっては上側のゴムが耳より下にズレることはある)

【評価】見た目は良くないけれど、快適性はいちばん

この「3Mの使い捨て防じんマスク」、あえて欠点を挙げるとしたら、

  • 「見た目が格好悪い」ことと
  • 「長時間着けていると顔にゴムの跡が残る」ということくらい。

装着している間の呼吸のしやすさ・ストレスの無さは、これまで使ってきた中で一番でした。

参考|3Mの使い捨てマスクの種類

3Mの使い捨て防じんマスク」には、いくつかのバリエーションがありますよ。

自転車で使うなら「使い捨てタイプ」の「排気弁付き」の製品がお勧めです。

▼ニオイも除去する「活性炭入りタイプ」も。こちらは少しだけ吸気抵抗が増えます。

▼顔が小さい人向けに「小さめタイプ(折りたたみ式)」も用意されていますよ。

マスク全般の「快適に使うコツ」

自転車でマスクを使う時、ストレスを少なく・快適に使うためのポイントは次の4つ。

スキマなく装着する

マスクと顔の間にスキマが空いていると、フィルターを通らずに外の空気が入ってきたり、呼気がアイウェアを曇らせることになりますよ。

スキマから空気が出入りしないように正しく装着することが大切です。ベルトや鼻当てを調節して、マスクを顔にぴったりとフィットさせましょう。

また、顔の大きさとマスクのサイズが合ってないとフィッティングは難しいので、顔が小さめの人や、サイズが選べる製品は買う前によくチェックを。

ゆっくり・深めに呼吸する

浅い呼吸は、吐いた息がマスクの中に留まりやすく、そして「吐いた息をまた吸うの繰り返し」になりやすいです。

「マスクを着けていると頭が痛くなる」という人はじつは「酸欠」で、呼吸が浅かったことが原因という場合が多いです。

呼吸をするたびにマスクの中の空気が入れ替わるように、ゆっくり深めに呼吸することを意識しましょう。

暑くなったら無理せずにマスクを外す

どんなに快適なマスクも、暑い環境では快適性より苦しさ・不快感が上回ります。

どうしても暑い時は、我慢せずにマスクを外してフレッシュな空気に触れましょう

「マスクをしていたせいで熱中症」みたいなことにならないように、

「暑さ」と「花粉・黄砂など」を天秤にかけて、暑さのほうがツライ時はマスクを外すのが得策です。水分補給も忘れずに

例えば、朝の3時間だけマスクをして、あとは外してしまっても、3時間は余計なものを吸わずに済むので、一時的・短時間でもマスクをする意味はあると思いますよ。

排気弁に向かって息を吐く(排気弁が正面にあるマスク限定)

息を吐く時、ハァーと自然に吐くと、吐いた息がマスクの中をいったん満たして、それから外に出て行きます。

これは排気効率が良い状態ではなく、暑さや蒸れを感じる1つの要因にもなります。

排気弁に向けて、ろうそくの火を吹き消すようにフゥーとまっすぐに息を吐くと、
吐いた息がマスク内を満たさずにスムーズに出て行くので、アイウェアが曇りにくく、暑さや蒸れを感じにくくなりますよ。

◎これは呼吸を整える動作にもなるので、息が上がって暑い時にお試しあれ。

まとめ

自転車でマスクを使うなら、なるべく快適なものを選びたいですね。

マスクの快適性というのは、まずは「呼吸がラクであること」、
そして「いかに長い時間・ストレスを感じずに、装着し続けられるか」ということ。

どんなに見た目が良くても「呼吸が苦しい」のではお話にならないので、
マスクだけは見た目よりも快適性を重視して選ぶのがオススメです。

いちばんのオススメは「3Mの使い捨て防じんマスク」

実際にいろいろなマスクを使ってみた結果、
快適性を重視して私が選ぶのは「3Mの使い捨て防じんマスク」です。

1日じゅう着けたままで過ごせたのは「3Mのマスク」だけでした

私が試してきた中では、いちばん呼吸が楽で、ストレスが少ないですね。

Amazonで10個入りを購入しています。家庭での掃除やDIY時にも使えますよ。

ということで、快適なマスクをお探しなら、試してみてはいかがでしょう。

他のタイプのマスクにも長所や使いどころはありますが、
快適性で選ぶなら「3Mのマスク」が1番ということはお伝えしておきますね。

私が使っているのはコレ

以上、『自転車でマスクを使うなら快適なのはどのタイプ?試してみたよ|花粉や黄砂・PM2.5対策に』でした。

あなたのマスク選びの参考になれば幸いです。

こちらの記事もぜひ参考に

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