サイクリングの花粉・黄砂対策にマスクをしよう、短時間でも効果はあるよ
自転車に乗っている時、鼻水垂れてませんか?
サイクリングに行くと、咳が出たり、のどがイガイガしていませんか?
とくに「花粉」や「黄砂」が飛ぶ時期になると、体調を崩す自転車乗りは多いですね。
「いまは何も症状がない」という人も、今後も絶対大丈夫とは言い切れないのが恐いところ。
私自身、大人になってから喘息を発症したし、近年は花粉にも敏感になってきました。
花粉や黄砂は「花粉症」や「喘息」の原因になります。
「症状が出てから対処する」のはもちろんですが、「病気にならないように予防」していくことも大切です。
そこで、空気が汚い時にはなるべく「マスク」などを活用していきたいですね。
でも自転車に乗っていると、暑苦しくなって途中でマスクを外してしまうことがよくあるもの。
結局「一日中マスクをするのは無理で、1~2時間しか付けていなかった」というかんじ。
それでも、短い時間でもマスクをすることで意味や効果はある…?
そこで今回は、
- 「マスクの有効性」や
- 「短時間でもマスクをする意味はある?」
ということについて、「実際にマスクをした時・しない時」の実感の比較をふまえていくつかお話してみたいと思います。
自転車に乗る人の健康というテーマを一緒に考えていきましょう。
ちょっとデリケートな話題ではありますが、筆者自身がアレルギー症状に悩んでいるので、個人的に興味深いテーマでもあります。
花粉や黄砂を吸い続けると、アレルギー症状につながる
私たちを悩ませる「花粉症」や「喘息」などのアレルギー症状。その原因は、
- 遺伝的な「体質」による場合と、
- 「環境」による場合があるといわれています。
家族からの体質遺伝はしかたのないこととして、気になるのは「環境」による後発的な発症。
簡単にいうと「花粉や黄砂を吸い過ぎると、アレルギー症状が出やすくなる」ということ。
実際、「花粉が多い地域」では「花粉症の患者数が多い」そうです。
そして、いままでアレルギー症状がなかった人も、花粉や黄砂を吸い続けた結果、新たに発症することがあるんだとか。
また「喘息持ち」の人は、黄砂や花粉を吸うと症状が悪化することがあります。(私もこれ)
花粉や黄砂によるアレルギー症状を予防するには「なるべく吸わないこと」が大切なんですね。
私はお医者さんではないので詳しい説明をすることができませんが、上記のような内容やその根拠は、インターネットで調べると色々なサイトで専門家による説明・調査結果・統計データ等を見ることができます。気になる人は、ご自身でも調べてみてくださいね。
サイクリング中は呼吸が多くなる→たくさん吸ってしまう
自転車に乗っていると、自然と呼吸の回数が多くなります。
上り坂やトレーニングなど、呼吸が激しくなる場面もありますよね。
つまり、自転車に乗っている間は、徒歩や交通機関で移動している時の何倍も息をしていて、何倍もの花粉や黄砂を吸っているということ。
そのままのペースで花粉・黄砂を吸い続ければ、自転車が趣味の人は「他の人より早くアレルギー症状を発症するリスク」が高まります。
とはいえ「呼吸」は止められないので、「吸いこむ花粉や黄砂の量を減らす」ことが必要ですね。
【対策】まずはマスク。でも息苦しいのはなんとかならない?
吸いこむ花粉や黄砂を減らすための対策はやはり「マスク」。
しかし、マスクをすると呼吸が苦しくなったり、暑くなったりしますよね。
どうすればよいでしょう?
なるべく「快適なマスク」を使う
マスクにも色々な種類があって、「呼吸のしやすさ」や「快適性」もそれぞれ違います。
私もマスクの息苦しさや快適性に悩んで、いろいろなマスクを使い比べてみた結果、
【高性能フィルター】と【排気弁】が付いているマスクが快適だと解りました。(詳しくは下記ページで紹介しています)
使用条件によって最適なマスクは変わると思いますが、「なるべく快適なマスクを使う」ことで、ストレスを減らして、少しでも長い時間マスクを付けていられるようになりますよ。
暑苦しくなったら外せばいい
どんなに快適性の高いマスクを使っていても、
ハードにペダリングをしたり、気温が上がれば、最終的には暑く・息苦しくなります。
そんな時は我慢せずに、一度マスクを外せばOK。
しばらくマスクをとって風に当たれば、涼しくなって、再びマスクを付けられるようになることもあるし、
もう暑くてマスクをするのが無理なら、その日マスクをするのはそこまでで良いでしょう。
- 「マスクをしていたせいで熱中症」
- 「マスクのせいで酸欠」
というのはまた問題なので、
暑さや息苦しさを限界までガマンしないように気を付けましょう。
マスクを途中で外してしまっても、短時間の使用でも効果はある?
ずっとマスクを付けているのは無理。ストレスを感じたら、最後は外してしまいます。
「結局、いつも途中で暑くなってマスクを外してしまうけど、それでも意味あるの?」
短時間や一時的な使用でも効果はある
ちょっとイメージしてみてください。
- 「1回5時間のサイクリング中に吸い込む花粉・黄砂の量を100」とすると、
- 「1時間あたりでは20」ですよね。
つまり、5時間のサイクリング中に、
- 1時間マスクをしていれば、20%の花粉や黄砂を吸わずに済むということ。
- 2時間マスクを使えば、40%も吸わずに済むということです。
(簡単な理論値ですが)
息苦しくなって、途中でマスクを外してしまったとしても、
例えば「1~2時間だけ」とか「気温が低い朝のうちだけ」でも、
マスクを付けていた間は余計なものを吸わずに済んでいますよね。
このことから「短時間や一時的な使用でも、マスクの着用は効果が期待できる」と言えます。
効果を検証|マスクをした時・しない時の実感
実際に「短時間の使用でもマスクの効果を実感できるかどうか」を検証してみました。
(過去2年間に「マスクをする・しない」で症状の比較を複数回してみました。)
検証1
私は「花粉や黄砂が多い日」に外出すると、ほんの20分くらいでも鼻水が出てきたり、のどの調子が悪くなったりします。
でも、マスクを付けて自転車に乗っていると、すぐに鼻水が出るようなことはなく、のどの調子もいいかんじ。たった20分で出ていたアレルギー症状が、マスクによって防げていることを実感しました。
検証2
3~4時間のサイクリングで、最初から最後までマスクなしで走った日は、走り始めて20分くらいで鼻水が出てきて、帰宅後も夜まで喉の不調が続いたりします。
一方、最初の1時間だけでもマスクをしていた日は、鼻水が出始めるタイミングがそのぶん遅くなって、帰宅後の喉の調子もずいぶんマシ。
一時的にでもマスクを着用していた日は症状の程度が軽くなることから、マスクの効果が実感できます。
感想
というかんじで、すごく大雑把な検証であり、あくまでも個人的な実感ではありますが、
マスクをすると・しないとでは、鼻やノドの調子に確かに違いが感じられます。
途中で外してしまった場合も、マスクを付けていた時間分、症状が出るまでの時間差が稼げている様子。
やはり、短い時間でもマスクをしていれば、その分の効果は期待できますね。
その他|マスク以外の対策方法
サイクリング中の花粉&黄砂対策、
「マスクは短時間でもしておいたほうが良い」ということが解りました。
その他、マスク以外の簡単にできる対策はあるでしょうか?
「鼻すっきりスプレー」で洗浄する
吸い込んでしまった花粉や黄砂は、ある程度洗い流すことができます。
「鼻うがい」や「鼻洗浄」、やったことありますか?
私も初めは「難しそう」とか「痛そう」と思っていたのですが、
「鼻洗浄がかんたんにできるスプレー」というものがあって、簡単だし、痛くもないんですよね。
「マスクをしないで走ってきた」とか「途中でマスクを外してしまった」という日は、花粉や黄砂を吸い込んでいるので、
家に帰ってからスプレーでシューッとすると、鼻の中がきれいになってスッキリしますよ。
不思議なことに、鼻の中を洗い流すと、鼻水がすぐに止まることもあるんです。
私はこの「鼻すっきり洗浄液」を、“ひどい花粉症の友人”に教えてもらって使い始めました。友人は、自転車に乗る時もスプレーを携帯していましたよ。道端で「ちょっと待って」とか言っていきなり鼻洗浄を始めたので驚きました(笑)
でも、使ってみて納得しました。
「アイウェア」を着用する
花粉や黄砂が体に入ってくるのは「鼻」だけではなく「目」もありますよね。アレルギー症状が起きると、目に痒みや痛みが表れます。私も目がかゆくなることがありますよ。
「メガネ」「サングラス」などのアイウェアをかけることで、目に入る花粉・黄砂の量を減らせます。
ふだん裸眼で自転車に乗っている人は、アイウェアをかければ花粉・黄砂から目を守れますよ。
「メガネやサングラスをかけているけど、目がかゆい」という人は「花粉対策用のアイウェア」を使うと、ふつうのメガネやサングラスよりは症状が抑えられる可能性があります。
あとは、目が痒くなってしまった時は「かゆみ・アレルギー用の目薬」は効きますね。(※目薬でも眠気の副作用が出ることがあるので帰宅してから使いましょう)
- アイウェアによる花粉・黄砂のブロック率は100%ではないけれど、こちらもすると・しないとでは確かに違いが感じられます。
- マスクとの相性によっては呼気でアイウェアが曇ることがありますよ。アイウェアの下にマスクが少し重なるように付けると曇りが軽減されることがあります。
まとめ
ということで今回は、サイクリングの花粉・黄砂対策について、
- 「マスクの有効性」や
- 「短時間でもマスクをする意味はある?」
などのお話をしてみました。
サイクリングが原因で花粉症や喘息に苦しまないために、空気の汚れが気になる時は、なるべくマスク等の対策をしておきたいですね。
また、すでに症状に苦しんでいる人は、
「花粉や黄砂の飛散量が特に多い日は、自転車に乗らない」というのも賢い判断です。
ときどきカラダの声を聞きながら、健康に自転車ライフを楽しみましょう。
こちらの記事もぜひ参考に