折り畳みミニベロで行く夏の京都大原|ポタリングで名物「赤しそ」をめぐる旅をリポート
自然豊かな里山の風景が広がる、京都・大原。
京都の中心部から北北東へ15kmほどのところに位置する大原の里は、
ミニベロや折り畳み自転車でぶらぶら走ると面白い。
大原は「赤しそ」の産地としても有名で、
夏、7月~9月頃には、しば漬け・しそジュース・しそゼリーなどが作られる。
ということで今回は、折り畳みミニベロで大原名物「赤しそ」をめぐる旅をご紹介します。
京都旅行や大原観光の参考になればと思います。
1. 大原まで「路線バス」で輪行
京都市街から大原へのアクセスは「路線バス」を利用するのが便利。
自走でも行ける道のりですが、折り畳み自転車やミニベロでは結構しんどいですよ。
ということで今回は【四条河原町バス停】からバスに乗車です。
折り畳みミニベロならバスにも乗れる
折り畳みミニベロは、たためば旅行用スーツケースくらいの大きさだから、ふつうにバスにも乗れます。(バス会社・交通局により利用規定あり)
ちなみに、大原行きのバスを運行しているのは「京都バス」。京都市営バスとは違う民営バスですよ。
あの赤い模様のバスが「京都バス」。と、バスが来たので乗りましょう。
車内が空いていれば、バス移動は快適そのもの。
京都の町並み・風景を横目に眺めながら、バスは大原へと走ります。
京都市街から大原へは通常30分~1時間くらいで到着です。
大原に到着、折り畳みミニベロを組み立てる
大原に着いたら、折り畳みミニベロをサクッと組み立てれば準備OK。
ぶらり大原ポタリングに出発です。
2. 緑いっぱいの大原を自転車散歩
京都大原は自然豊かなところ。夏にはみどりいっぱいの景色の中を走れます。
国道を外れてあちこち走り回れば、いろいろな景色を見つけることができますよ。
木々に囲まれた薄暗い道では「苔生す石垣」とか。
こちらは、なんだか絵になる「立派な木塀」とか。
そして大原の里が見渡せる「田畑の風景」。
大原の里は山々に囲まれた小さな範囲に、変化に富んだたくさんの風景が詰まっていますね。
3.「たんば茶屋」で、しそジュース&しそゼリーを
自転車でひとっ走りすれば、小腹が空くもの。
ちょっとお食事処に立ち寄ってみましょう。
「たんば茶屋」は素朴な田舎料理と大原の味覚を手軽に味わえるお店です。
メニューは「お蕎麦」や「お茶漬け」「田舎定食」のほか、「和スイーツ」なども。
まさに田舎の茶屋というかんじ。
絶対に飲みたい「しそジュース」
「赤しそ」が名物の京都大原。夏のあいだ「しそジュース」をふるまうお店は多いです。
ここ「たんば茶屋」でも自家製の紫蘇ジュースが人気。
「赤しそ」の香りと鮮やかな色が出た紫蘇ジュース。
ほのかな酸味とコクが楽しめる、夏の飲み物です。飲むと元気が出ますね。
◎「しそジュース」は美肌効果や疲労回復・むくみ解消など、健康効果も高いそうですよ。
「冷たいお蕎麦」と「地元野菜」
夏は冷たいお蕎麦もいいですね。ということで今回は「冷やし山菜そば」を注文。
美味しい野菜料理の盛り合わせが嬉しい。中でも、かぼちゃが最高に美味しかったです。
絶対に食べたい「しそゼリー」
大原では「しそジュース」を提供しているお店は多いですが、「しそゼリー」は少し珍しいかも。
「たんば茶屋」の紫蘇ゼリーはすごく美味しいです。ジュースとは一味違った美味しさがありますよ。
たぶん「紫蘇ジュースを固めただけ」だと思うのですが、なぜかジュースで飲むよりもゼリーで食べるともっと美味しく感じるのです。(何か違うのでしょうか?)
大原を訪れたら「たんば茶屋の紫蘇ゼリー」をぜひ食べてみてほしいですね。
4.「三千院」があるほうへ
「たんば茶屋」をあとにしたら、近くの川にかかる橋を渡って西から東へ。
こんどは「大原三千院」があるほうへ行ってみましょう。
「人道橋」という橋を渡ってみた
「人と自転車以外は通ってはいけません」と注意書きがあります。つまりは、自転車も通れますね。
カフェ「麒麟」の前を通ってみた
ここは道なりに進むとなぜかカフェ「麒麟」に到着してしまう不思議な道。
大原でのランチにはこちらのお店もおすすめ。
三千院エリアへ
「大原三千院」に近づくにつれて、色々なお店が見えてきます。
「和紙のお店」や「染物のお店」「漬物屋」「ドレッシング専門店」など、大原ならではのお店がずらり。
お土産になるものがいろいろ売られていますよ。
ここから先は登り坂&道が狭いので、お店を見ながら自転車を押して歩いて行きましょう。
5. しば漬けの店「志ば久」へ
「大原三千院」へと続くこの道を進むと、見えてくるのが漬物屋「志ば久(しばきゅう)」
志ば久は「しば漬け」の名店で、テレビでもたびたび紹介されていますよ。
大原名物の「赤しそ」を使ったしば漬けはもちろん、
珍しい「青しそ」のしば漬けもこのお店の名物。
わりと食べておきたい「アイスきゅうり」
きゅうりに串を打って1本まるごと浅漬けにした「アイスきゅうり」。
いまでは全国で売られていますが、ここ「志ば久」が発祥のお店なんだとか。
ということでいただいてみましょう。
冷たくてパリッとしていて、ちょっとしょっぱい。汗をかく夏のおやつにぴったりですね。
「水なす」の浅漬けも
「アイスきゅうり」のとなりにある「水なす」もオススメ。
こちらは半分に切った水茄子を浅漬けにしたもの。
みずみずしくて甘味がある水茄子も、こんなふうに「アイスきゅうりスタイル」でいただけます。
お土産に「しば漬け」が超おすすめ
「志ば久」を訪れたなら、絶対に買って帰りたいのが「しば漬け」。
自家栽培の特別な赤しそを使って漬け込まれていますよ。
このしば漬け、赤しその風味がこの上なく豊かで、本当に美味しいんですよね。
常温で持ち帰れるので、お土産にぜひどうぞ。人にあげても喜ばれる一品です。
美味しいお漬物がほかにもいろいろ
「志ば久」にはほかにもいろいろなお漬物がありますよ。試食して選べます。
ここでしか買えない珍しいお漬物もあるので、ぜひチェックしておきたいですね。
6. 滝を見に行ってみよう
いろいろなお店が立ちならぶ道を進み、「大原三千院」の前を通り過ぎてなお先へと進めば、道の終わりに「滝」があるんだそうな。
ということで、滝を見に行ってみましょう。
滝の名前は「音無しの滝」と書かれていますよ。
道はしだいに舗装路から砂利道に。そしてちょっとした登山道のように変わってきます。
こうなると自転車には乗れないので、押して歩きましょう。森の景色がきれいです。
滝を目前にしたところで、狭い石階段が現れました。
自転車を担いで歩くのは危なそうなので、ここに自転車を置いて行くことに。
大丈夫、こんなところで自転車を盗む人はいません。というか人がいません。
「音無の滝」は素敵な滝だった
そうして目の前に現れた「音無の滝」は、小さいけれど良い形の素敵な滝でした。
この日は水量が少なかったものの、シャバシャバと涼しげな音をたてて水が流れていましたよ。
かんたんにアクセスできる上に、ちょっとした「涼」が感じられる、夏の大原のおすすめスポットですね。
7. 赤しそ畑へ
滝を見たあとは、ふたたび「志ば久」の前まで戻ってきました。
「志ば久」のお店の向かい側にある小さな階段を上ると、そこにあるのが「赤しそ畑」。
この畑の赤しそは「志ば久」がしば漬けのために自家栽培しているもの。
ここから収穫して、鮮度抜群のまましば漬けを仕込むんだとか。
緑いっぱいの大原の風景に、赤しその色が映えますね~。
夏の大原ならではの「赤しそがある風景」、ぜひ見ておきたいですね。
8. しそソフトクリームを食べる
旅や観光に出かけたら、忘れずにチェックしておきたいのが「ご当地ソフトクリーム」。
大原には「しそソフトクリーム」がありますよ。
「しそオンリー」と「しそ&バニラミックス」、どっちがお好み?
今回は「ミックス」をいってみました。
爽やかな赤しその香りが楽しめる「しそソフトクリーム」、これはアリですね。美味しいです。
赤しそファンはぜひお試しを。
ちなみに「しそジュース」を提供しているお店は多く、こちらのお店(団子屋さん)にもありますよ。お団子と一緒にいただくのも良いですね。
9. 大原バス停から帰路へ
大原の風景や、赤しその味をじゅうぶんに楽しんだら、そろそろ帰路につきましょう。
ということで、ふたたび大原のバス停へ。
ちなみに、大原バス停は始発駅なので、発車時刻の前に人が並ぶことがありますよ。ちょっと早めに着いて待つのがお勧めです。
折り畳みミニベロをサクッとたたむ
バスに乗る前に、自転車を輪行スタイルに変身させましょう。
サクッと折りたたんで、30秒ほどで収納完了です。
私が乗っている自転車「ブロンプトン」は、10秒以内に折りたたんで、20秒でカバーに収納できますよ。超かんたんです。
自転車と一緒に、バスに乗って帰ろう
帰りのバスが来たら、大原とはさようなら。またいつか来たいですね。
まとめ
ということで今回は、折り畳みミニベロで行く夏の京都大原ポタリングをご紹介してみました。
見どころが点在する京都大原。夏、赤しその時期はとくにオススメです。
それほど広くはない大原の里ですが、あちこち歩き回ると結構大変なので、
大原観光を手軽に・効率よく楽しむなら「折り畳み自転車」があると捗りますよ。
楽しみ方の1つとして、ぜひ参考にしていただければと思います。
こちらの記事もぜひ参考に
▼「電車+バス+折り畳み自転車」で行く、京都大原へのアクセス方法を下記のページでご案内しています。
▼下記のページでは「びわ湖方面から大原までのサイクリング」の参考例をご紹介しています。
あわせて参考にしていただければと思います。