自転車で歩行者にベルを鳴らしてはいけない、それでは結局どうすればいいのか?

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自転車に乗っていて歩行者にベルを鳴らしたくなる時、あなたならどうしますか?

ベルを鳴らす人もいれば、鳴らさない人もいますよね。

法律では「原則、自転車で歩行者にベルを鳴らしてはいけない」と決められています。

また、法律うんぬんは別として、自転車のベルを不快に感じる人もいます。

それでは、どうすればよいのでしょう?

今回はそんな『自転車マナー』のお話。

筆者が考える「もっともスマートな対応」をご紹介します。

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自転車で歩行者を追い越すとき、どうする?

想像してみてください。そこは「歩道」かもしくは「それほど広くはない道路」。

あなたは自転車に乗っていて、前方には歩行者がいる

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  • 追い越したいけれど、歩行者はこちらに気付いていない。
  • なんとか横をすり抜けられそう?いや、無理かもしれない。

そんな時、あなたはどんなアクションを起こしますか?

私たち自転車乗りはどう対応すればよいのでしょう?

歩行者を前にした自転車乗りの選択肢

歩行者を前にした時、自転車乗りはどんな対応ができるでしょう?

例えば次のような選択肢があります。

  1. 歩行者の後ろに付いてノロノロ走る
  2. 隙を見て歩行者の横をすり抜ける
  3. 自転車をおりて押して歩く
  4. 歩行者が気付くまで後輪のチキチキ音を鳴らす
  5. ベルを鳴らして道を空けてもらう
  6. 声をかけて道を空けてもらう

どう対応するのが最善?考えてみよう

上記の対応方法の「結果」や「良し悪し」を考えてみましょう。

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  1. 「歩行者の後ろをノロノロ走る」無難ですが、ずっとノロノロ運転を強いられることもあります。ゆっくり進むうちに、安全にパスできる道幅になることも。
  2. 「隙を見て歩行者の横をすり抜ける」行けたらラッキーですが、歩行者を驚かせたり、接触事故につながる可能性もあります。
  3. 「自転車をおりて押して歩く」最も安全ですが、いつまで歩き続けることになるかわかりません。
  4. 「歩行者が気付くまで後輪のチキチキ音を鳴らす」気付いてくれる人もいますが、まったく気付かない人もいます。
  5. 「ベルを鳴らして道を空けてもらう」はある意味確実ですが、歩行者にベルを鳴らしてはいけません。ベルを不快に思う人もいます。
  6. 「声をかけて道を空けてもらう」ほぼ確実に気付いてもらえる上に、不快に思われることもほとんどありません。

「3段階」で対応するのがオススメ

進路上に歩行者がいるとき、私は上記の対応を①④⑥の順に3段階で実行しています。

ステップ1

まずは安全なスピードに減速してから、歩行者の後ろで様子を見ます(上記①の対応)。何もしなくてもこちらの存在に気付いてくれる人もいるからです。

ステップ2

次に、ノロノロ走りながらペダリングを止めればリアハブのラチェット音が鳴ります(上記④の対応)。これで気付いてくれる人もいます。

ステップ3

最後に、どうしても気付いてもらえない時は「すみません、横を通ります」というかんじで声をかけます(上記⑥の対応)。相手がヘッドホンでもしていない限り、ほぼ100%気が付いてもらえます。

むやみに声をかけまくるのはどうかと思うので、「まずはいったん様子を見て、必要なら声をかける」というかんじ。

こうして歩行者の横を安全に通行できるのです。臨機応変に判断・対応していきたいですね。

◎その他、「周囲に人が多い時」などは自転車をおりて押して歩く(上記③の対応)ことも必要です。歩行者をパスできない状況では人の流れに乗ることも大切ですね。

 

まずは「気付いてもらうこと」が大切

道幅にゆとりがあるなら、歩行者から安全な距離をとって通過すればよいだけですが、

そうでない場合、事故やヒヤリを防ぐためには、とにかく気付いてもらうことが大切です。

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歩行者は急に左右にトリッキーに動くことがあります。

こちらに気付いていない歩行者を追い越すことは、実はとてもリスキーなのです。

安全マージンがない場所で追い越すなら、ちゃんとこちらに気付いてもらってからにしましょう。

ただし、気付いてもらうための手段としてベルは使えない

ベルを鳴らす人の多くは歩行者に気付いてほしくてベルを鳴らしていると思います。

それは「じゃまだ、どけ」という攻撃的な意味ではなく、単純に「後ろに気付いてください」という合図ですよね。

でも鳴らされた人は「攻撃的な意味」に誤解しやすいです。

自転車のベルの写真

不快に感じる人がいるとか、法律うんぬんを無視すれば、「気付いてもらうための手段」としてベルを鳴らすことは合理的です。

しかし、原則として自転車のベルを歩行者に対して使ってはいけないのだから、

私たちは他の手段を選びましょう。

 

ベルを鳴らす代わりに「声」で伝えよう

ベルを鳴らす代わりに声を出す、それはとてもスマートな方法です。

ここでいう声を出すとは、「アーッ!」とか「わーっ!」と大声を出すのではなく、

「自転車が通ります」とか「横を通らせてください」という言葉を伝えるということ。

声を使えば明確な意思表示ができるのに加えて、意味が誤解されないから、

ベルと声とではその効果が大きく違うのです。

勇気を出して声をかけると、歩行者の反応が優しい

私のこれまでの経験では、声をかければほとんどの歩行者はこちらに気が付いてくれます

そして立ち止まったり、自転車が通れるだけのスペースを空けて通らせてくれます。

嫌な顔をする人はほとんどいません

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良好なコミュニケーションが成立

さらに、こちらが「すみません、通らせください」と伝えたこと対して、「こちらこそすみません」という様な会話が生まれることがよくあります。

そんなやり取りはほんの一瞬の出来事なんですが、通らせてもらう側はもちろん、道を空けてくれた人もきっと、お互いに気持ちが良いですよね。

ベルを鳴らすのではなく声をかけることで「互いに相手を尊重し、譲り合い、誰も不快にならない」、そんな良好なコミュニケーションが成り立つのです。

「どけどけ~チリンチリン!」よりも、こちらのほうがずっと人間的ですね。

例えば逆の立場で、私が歩行者だった場合も同じようにするでしょう。

ベルを鳴らすという行為は一方的なのに対して、声をかけることでは意思疎通が生まれます。

声のかけかたは大切だと思う

「ベルを鳴らす代わりに声をかける」、それには少しだけ勇気が要りますが、きっと誰にでもできます。

ただし、声のトーンやことばの選び方によっては相手を驚かせたり、不快に思われる可能性はあるので意識したいところ。

私は次のようなポイントに気を付けていますよ。

話しかけるくらいの声量で

背後からとつぜん大声を出されたら誰だって怖いです。相手を脅かさないように、普通に話しかけるくらいの音量で声をかけましょう。

「通らせてもらう」という姿勢で

「あなた、どいてください」と言われたら、ちょっとムカっとするでしょう。「私を通らせてください」という態度で言葉を選びましょう。

丁寧なことばで

初対面の人にいきなりタメ口で話しかけられたら不快ですよね。ということで、人を選ばず丁寧な口調で話しかけましょう。相手が子供なら優しいタメ口もいいですね。

必要な時だけ

繰り返しますが、むやみやたらと声をかけるのは逆におかしいです。それでは変な人・ウザイ人です。本当に必要なときだけにしましょう。

以上のことに気を付けて声をかけることで、私はいつも気持ち良く歩行者の横を通らせてもらっていますよ。

人間にはいろいろな人がいるので、中には友好的でない人もいるでしょう。でもそんな人にこそ、ベルを鳴らして怒らせるよりも、声をかけたほうが安全なはずです。

また、歩行者を追い越す場面だけでなく「遅い自転車」を追い越す場合にも有効ですよ。

 

まとめ

自転車で歩行者を追い越すときや、歩行者に気付いてもらいたい時、

ベルを鳴らすのではなく声で伝えることで、

あなたの意思は歩行者にちゃんと伝わります

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意思疎通ができていれば、歩行者に嫌な思いをさせずに済み、事故が起きる心配は減り、自転車も気持ち良く通らせてもらえます。メリットしかありません

ということで「ベルを使わず声をかける」、あなたも実践してみてはいかがでしょう?

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補足1|歩道通行を推奨するものではありません

この記事では「自転車で歩行者を追い越す」というシチュエーションについて言及していますが、自転車で歩道を通行することを推奨しているわけではありません。

また「自転車で歩行者を追い越す」というシチュエーションは歩道に限ったことではないですよね。

「車道・歩道の区別がない道路」にも「公園」にも「サイクリングロード」にも歩行者はいます。

さらに「自転車も通行可能な歩道」はありますし、「歩道を通行せざるを得ない(=歩道通行が認められる)状況」もあります。

そういった条件を問わず「自転車で歩行者を追い越す」というシチュエーション全体に焦点を当てていますよ。

補足2|耳が聞こえない人がいる可能性に留意

蛇足ですが「聴覚に障害がある人がいること」も頭の片隅に置いておいてください。

この記事では「声をかければほぼ確実に気付いてもらえる」というお話をしましたが、声をかけた相手が耳の聞こえない人だった場合はそうもいきません。無視されたと思ってはいけませんよね。

いろんな人が共存する世の中です。色々な可能性があることを覚えておきましょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

自転車乗り/フォトグラファー。主な運営サイト「MINI VELO 道」ではミニベロとロードバイクの初心者向け情報や、楽しみ方を広げる話題などを紹介しています。アイテム紹介が好きで、最近は自ら製品開発にも関わっています。

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