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ふじたひであき
サイト運営者
兵庫県神戸市出身。自転車愛好家、フォトグラファー。

自転車のサイト『MINI VELO 道』ではミニベロとロードバイクの初心者向け情報や、楽しみ方を広げる話題などを紹介しています。自転車用品が好きで、最近は自ら製品開発にも関わっています。

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これだけは持っておきたい|自転車のファーストエイド用品

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自転車に乗っていれば、怪我をする可能性はいつでもあります。

もしも怪我をしてしまった時に「かんたんな手当て」や「応急処置」が出来る用意をしていますか?

趣味で自転車に乗っていればケガをすることはあるから、最低限のファーストエイド用品は持っておきたいですね。

この記事では、自転車に乗る時に持っておきたい「ファーストエイド用品」について、
必要なもの覚えておきたいポイントをまとめてみました。

  • 筆者が用意している持ち物を参考に、あなたも「自分のファーストエイドキット」を作ってみてくださいね。
  • 参考用に「各資材の購入用リンク」を設置していますが、薬局などで実物を見て購入されることをお勧めしますよ。
もくじ

自転車に乗るなら「ファーストエイドキット」は必携

ロードバイクで転倒・落車して膝を怪我して痛がっている男性のイメージ画像。

ファーストエイドキットを持っておこう

自転車に乗っていれば、転倒・落車することや、不運にも事故に巻き込まれることだってあります。

たとえば小さな怪我でも、手当てせずにそのままにするのは良くありません。スピードが出ていたり、車・バイクとの事故の場合、小さな怪我では済まないでしょう。

家の近所や街中なら、怪我をしてもすぐになんとかなりそうですが、ツーリングや山越えなどで人里離れた場所で怪我をしたとしたらどうでしょう?

血を流しながらサイクリングを続けるわけにはいきませんよね?傷の洗浄や止血が必要な場合もあり、その場で応急処置ができないと困ります。

また、怪我をするのは自分とは限りません。一緒に走る仲間や、偶然居合わせた人が怪我をする事もありますよ。そんな時、自分が誰かの助けになれるかどうかも大切なこと

そんな「もしも」の時に役立つのが『ファーストエイドキット』です。持っておきたいですね。

自転車には、自転車のファーストエイドキット

「ファーストエイドキット」の中身は充実しているほど良いですが、自転車で携行するにはコンパクトであることも大切です。また、自転車なら登山ほど多くの物資は必要ありません。

自転車は、極力荷物を減らしてなるべく手ぶらで乗りたいという人は多いですよね。かさばって邪魔になると毎回携行するのが億劫になるので、サイクルウェアのポケットに入るくらいの内容が理想的

そのためには、使用頻度/必要性が高いものを厳選して最小限にまとめるのがポイントです。

それでは以下、筆者が個人的に用意しているファーストエイドキットの中身を見ていきましょう。

これだけは持っておきたいファーストエイド用品

自転車に乗る時のファーストエイド用品を並べた写真。いろいろなものがある。

きれいな水

出血をともなうケガの処置は【受傷箇所の洗浄】が第一。水を使って砂などの異物や雑菌を傷口からできるだけ除去することが大切です。

限られた少ない水で傷口をきれいにするには、水を傷口に流しかけるというよりは、ピューッと噴射できるほうが良いので、一般的なサイクルボトル(握ると水が出る)が最適です。

ファーストエイドのためだけに「水」を別途用意するのは無駄なので、飲み物のボトルを1本だけ持っていく人は中身を真水に、2本以上持っていく人は1本を真水にしておくことで、もしもの時にそのまま使えます。

  • ただし「直接口を付けて飲んだ水」はボトル内で雑菌が繁殖している恐れがあるので、傷の洗浄に使うべきではありません。その場合は自販機の水や水道水などの清潔な水を使いましょう
  • 飲み水を傷の洗浄に使うつもりなら、汚染しないよう口を付けずに飲む必要があるので、ボトルの種類飲み方にも気を付けて。

キズパワーパッド「ジャンボ&ひじひざ用」

「キズパワーパッド」は【湿潤療法】をするための絆創膏の一種です。傷が早く・きれいに治ります。とてもメジャーなアイテムなので、知っている人・使ったことがある人も多いと思います。

キズパワーパッドにはたくさんの種類がありますが、「ジャンボサイズ」と「ひじ・ひざ用」を持っておけば大きめの擦り傷にも対応できますよ。必要に応じてその他のサイズも用意すると良いでしょう。

普通の絆創膏

「指先を切った」とか「少し血が出てすぐに止まった」という程度の【軽微な怪我】は、転倒時に地面についた手や膝頭などによくあります。

軽微な怪我もそのままにしておくと痛みが続いたり、雑菌が入って腫れる恐れがあるので、簡単に保護する処置は必要です。そういう時には「普通の絆創膏」が使い易いです。サイズはお好みで。

傷あてパッド&サージカルテープ

絆創膏などでは対応できない【広範囲の擦り傷】には「傷あてパッド」があれば応急処置ができます。(傷あてパッドの名称はさまざま)

また【出血が多い場合】には、止血のための傷口の圧迫血液の吸着などに傷あてパッドが役立ちます。

「傷あてパッド」と呼ばれるアイテムは、一般的なガーゼよりも傷に引っ付きにくく、取り替え時の痛みや出血が少なく、傷口を保護できます。

「傷あてパッド」の多くは、肌に貼り付けるための「粘着剤」が付いていないので(粘着剤付きもある)、位置やサイズを気にせずに使えて、何枚か並べて使うこともできますよ。

「傷あてパッド」を「サージカルテープ」で固定すれば受傷箇所を一時的に保護できます。

パッドとテープはどちらも単体では役に立たないので、必ずセットで用意しましょう。

  • 「傷あてパッド」は絆創膏などで対応できない広い面積に使うのが前提なので、大きめのサイズを用意するのがポイントです。
  • 「テープ」は意外にかさばるので幅が細いものを選ぶのがお勧めです。

止血パッド

「傷あてパッド」に止血を早める効果をプラスした「止血パッド」というアイテムもあります。

広範囲にわたる擦り傷を少しでも早く止血&保護したい時に役立ちます。

止血パッドは基本的に切って使うことはできないので、必要だと思うサイズを揃えておくと良いでしょう。

簡易駆血帯

出血が多い場合におこなう「止血」。傷口を直接圧迫するのが基本ですが、同時に止血点(傷口よりも心臓に近く、外側から圧迫できる動脈部位)を圧迫する場合もあります。

この時、傷口や止血点を圧迫し続けるには片手または両手がふさがるので「何か手の代わりに押さえてくれるもの」があると助かります。

そんな時、片手で使える「簡易駆血帯」が便利です。

  • 傷口を押さえたの上からギュッと締める
  • 止血点に何か硬いもの(例:CO2ボンベ等)を押し当てて上からギュッと締める

など、止血の補助に役立ちます。

「簡易駆血帯」は本来は注射・点滴などの時に血管を浮き上がらせるために使用する道具です。そのため怪我の止血補助に使うのは本来の使い方ではないのですが、 あると便利なので筆者は用意しています。なお、簡易止血帯は緊縛止血には使えないのでご注意を。ちなみに、緊縛止血が必要な時は「タイヤチューブ」が流用できます。

エマージェンシーメモ

「エマージェンシーメモ」は【緊急連絡先】や【身元情報】【医療メモ】などを記したメモです。

もしも自分が意識不明に陥ったり、救急車で運ばれるような事態になったとしたら?真っ先に家族に連絡がいってほしいと願うのは誰でも同じではないでしょうか。

メモの様式はどんな形でも良いので、カードサイズの紙に必要なことをまとめて記入しておきましょう。

記入内容の例
  • 自分の氏名(読み仮名も)
  • 自分の血液型(Rh+-まで)
  • 自分の自宅住所
  • 家族の名前と連絡先(緊急連絡先)
  • 持病や薬副作用のメモ

私はパソコンで「自分の住所・氏名・年齢」「家族の氏名・電話番号」等をまとめたものをプリントアウトして健康保険証と一緒に持っていますよ。

見つけやすいところに入れておこう

このメモは、もしもの時に第三者が発見しやすいことが大切なので、財布の中や、バッグのポケットの中、ファーストエイドキットの中などに入れておきましょう。汗などで字が滲んだりしないように収納しておくこともポイントです。

持てるならコレもあるとベターなもの

以下のアイテムは「優先順位が低め&かさ張る」ので、上のファーストエイド用品一覧からは省きましたが、
必要だと思う場合」や「持てる場合」は用意しておくと良いでしょう。

一緒に走る仲間がいる時はグループに1つあれば十分です。

「瞬間冷却剤」と「食品用ラップ」の写真。
ちなみに、この写真を撮った当時は「iPhone5」が現役でした。今となっては懐かしい。

瞬間冷却剤

「瞬間冷却剤」があれば、【打撲】や【熱中症】の応急手当ができます

自転車の怪我で擦り傷・切り傷と同じくらい多いのが「打ち身(打撲)」です。

打撲の応急処置の基本は「冷やす」こと。冷やすことで内出血や炎症の広がりを抑えられます。

また「熱中症」の症状が出たら、まずは体温を下げることが肝心です。首の前、脇の下、そして足の付け根など、太い血管が通っている場所を冷やします。

とはいうものの「体を冷やせるもの」ってなかなか無いですよね。

そんな時に『瞬間冷却剤』が役に立ちます。「袋をパンチとする冷たくなるタイプ」の冷却剤が携帯性が良くおすすめです。

コンパクトな食品用ラップ

キッチンで使う「食器用のラップ」があれば【広範囲の擦り傷】をぐるりと包み込んで【湿潤療法】をすることができます。

また、応急処置が難しい【深い切り傷】もラップで圧迫・密閉するように巻きつければ、病院に行くまでの間の保護ができます。いずれも、ラップの端は「サージカルテープ」で留めると良いですよ。

食品用ラップは箱から出すとコンパクトになり、「携帯エアポンプを太くしたくらい」です。なんとか携帯できますね。

「赤色」の専用ポーチにまとめて収納する

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すぐに取り出せる&誰にでも解ることが大事

ファーストエイド用品は、必要な時にすぐに取り出せる場所に収納することと、
それが救急用品であることが誰にでも解る外観であることが大切です。

怪我をした時には痛みで冷静さを失うこともあります。出血が多いと焦りやショックで頭が真っ白になることもあります。そんな緊急時に、シンプルな手順で最短の時間で手当てができなければ余計に慌ててしまいますよね。

また、もし自分が動けないような状態に陥った場合は仲間や他人に救護してもらうしかありません。そんな時、ファーストエイド用品は誰が見てもすぐに解るものでなければなりません。

ファーストエイド用品を入れるポーチなどは、原則として赤色のものを使いましょう。

そして、すぐに取り出せる・外からも見える場所(サイクルウェアの背中のポケットや、バッグ外側のメッシュポケットなど)に収納しましょう。

ドイターなどのファーストエイド用ポーチがおすすめ

自転車のファーストエイド用品を収納するポーチには「ドイターのファーストエイドキットポーチ」など専用の小型ポーチがおすすめです。

ちなみに、私が使っているのはドイターのファーストエイドキットポーチの以前のモデル

誰が見ても救急用品であることが解る目立つ「赤色」で、ファーストエイドキットの文字がプリントされています。

大きさは「手のひらサイズ」でサイクルウェアのポケットにも収まるサイズなのがポイント。

他のポーチを選ぶ場合も「」と「大きさ」の2つのポイントは押さえておきましょう。

ポーチを選ぶ時は「サイズ・寸法」をよく確認しましょう。かさばると持って行きたくなくなるので、なるべくコンパクトなほうが良いですよ。

なお、上で「持てるならコレもあるとベターなもの」として挙げた【瞬間冷却材】や【ラップ」はかさ張るためポーチに収納するのは難しいです。持って行く場合はポーチとは別にプラスするものとお考え下さい。

ポーチに物資をコンパクトに収納

ファーストエイドキットポーチには「水」以外の小さなものが大体収納できます。

赤色の小さなポーチ「ドイター・ファーストエイドキットバッグS」に、色々なファーストエイド用品が収納されている写真。

アレもコレもと詰め込み過ぎると、かさばったり必要なものを取り出しにくくなるので、必要なものが取り出し易いようにシンプル&コンパクトに収納するのがポイントです。

「傷あてパッド」は2枚くらい、「絆創膏」の類は各2~3枚ずつくらい入れておけば十分です。

その他、血液等を拭き取れる「ティッシュ」や、ゴミ・汚れ物を入れる「ビニール袋」などは、当たり前のエチケットとして一緒に入れておきましょう。

ちょっとした工夫
  • 「絆創膏」の類は箱から出すと、どれが・どの種類なのかが解りにくいので、裏面にメモしておけば使う時に解りやすいですよ。
  • 私はキズパワーパッドには「KPP」、普通の絆創膏には「ふつう」、ひじひざ用には「ひじひざ」と書き込んでいます。

ファーストエイドは病院までのつなぎ、必要なら病院へ

ファーストエイドは、あくまでも応急処置です。小さな切り傷・擦り傷など、その場で手当てをしたらそのままきれいに治る怪我は別として、ある程度大きな怪我は応急処置をした上で、病院で診てもらったほうが良いでしょう

また、打ち身(打撲)は出血をともなわない場合が多いですが、見た目よりも内出血が酷い場合や、骨や腱にダメージがある場合があるので、激しくぶつけた場合は病院に行くことをお勧めします。

簡易的なファーストエイド用品では、縫合が必要な怪我や骨折などには対応できません。無理に何とかしようとせず、必要な処置・できる処置だけをして、すぐに救急車を呼びましょう。

まとめ

もしもの時に、ファーストエイド用品は必ず役に立つ

自転車は便利で楽しい乗り物ですが、ひとたび転倒・落車すれば「怪我」をする乗り物でもあります。だからこそ、怪我の大小に関わらず必要な手当てが出来るよう準備しておくことが大切です。

そんなに頻繁に転倒・落車することもないので、「自分は大丈夫」「怪我なんてしないよ」と考えてしまいがちですが、周りを見渡せば自転車で転んだり怪我をしている人は少なくありません。

次は自分かもしれないし、助けが必要な人に出会うかもしれません

実際に、筆者自身も自転車で怪我をしたことがあるし、ツーリングの道中で怪我をして困っている人に出会ったこともあります。

かんたんな手当て1つで笑顔が戻って再び走り出せることもあるのです。

ファーストエイド用品は「もしも」のための備えなので、使う機会は少ないほど良いですが、必要な時に持っていれば必ず役に立ちます。

ときどき自分の持ち物を見直そう

「ファーストエイド用品」は優先順位・使用頻度の高いものを厳選することがポイントです。

いろいろ中身を詰め込みすぎてかさばると、「邪魔だから今日は持って行かない」という選択肢が降ってくるので、コンパクトさを損ねない工夫が必要です。

また、実際に怪我や事故に遭って「これも持っておいたほうが良いな」と他に必要なものに気付いたら追加するのも良いでしょう。そして、消耗品を使ったら補充するのを忘れずに

ただ持っているだけで安心してしまわずに、時々ポーチの中身や意識のメンテナンスをする機会をもつことが大切です。

そんな「自転車のファーストエイド用品」。

まずは必要なものを揃えて、普段から携行しておくことが肝心ですね。

もしも何かあった時には、きっと「持っていて良かった」と思えるはずですよ。

自分のファーストエイドキットを作ってみよう

  1. ファーストエイドキットを用意するなら、まずは収納用のポーチが必要です。
  2. 必要な物資をそろえて、ポーチに詰めてみしょう。

ポーチを選ぶ時は「サイズ・寸法」をよく確認しましょう。かさばると持って行きたくなくなるので、なるべくコンパクトなほうが良いですよ。

ご注意

市販の「よくわからない物資が色々入ったセット」を買うのはお勧めできません。不要なものが入っていたり、必要なものが入っていないことが多く、品質も不明です。必要なものを自分で選んで揃えることが大切ですよ。お気を付けください。

以上、サイクリングの時に持っておきたい「ファーストエイド用品」についてご紹介してみました。

ケガなく・事故なく・安全にサイクリングを楽しみましょう。

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