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ふじたひであき
サイト運営者
兵庫県神戸市出身。自転車愛好家、フォトグラファー。

自転車のサイト『MINI VELO 道』ではミニベロとロードバイクの初心者向け情報や、楽しみ方を広げる話題などを紹介しています。自転車用品が好きで、最近は自ら製品開発にも関わっています。

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ブロンプトンの組み立てがスムーズになるカスタムパーツを紹介するよ

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折りたたみ自転車BROMPTONブロンプトン)。

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そのフレームの折りたたみ部分のヒンジは、「クランプ」という金属部品によって固定されています。

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このクランプを「純正部品」から「カスタムパーツ」に交換することで、
ブロンプトンの組み立てが、素早く&かんたんになりますよ。

地味なアイテムですが、とても便利で私は気に入っているのでご紹介します。

ブロンプトンのカスタムの参考になればと思います。

◎記事の後半では、より詳しい情報がほしい人向けに「製品の比較情報」などもまとめています。

もくじ

1. ブロンプトンの純正クランプ

まずは、ブロンプトンに初めから付いている「純正クランプ」を見てみましょう。

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丸みのあるシンプルな形状で、裏表の向き以外には取り付け方向の区別はありません。

じゅうぶんな厚みがあり、適度に左右に動く「遊び」が設けられているなど、実用面での最小限の配慮は見られますが、その他にはこれといった特徴のないクランプです。まだ改良の余地はありそうですね。

仕上げはどちらかというと雑で、断面や穴は切りっぱなし・空けっぱなしというかんじ。切削痕がそのままです。外観の美しさにはこだわっていない様子。

純正クランプは「組み立て時」にストレスになることがある

この「純正クランプ」、ブロンプトンを折り畳み状態から組み立てる時にときどきストレスになることがありますよ。

  • 折りたたむ時には、大抵はカチャっと素直に外れてくれるのですが、
  • 組み立てる時には、時々クランプが組み立て作業のじゃまをします。

具体的には次のようなパターンがありますよ。毎回ないのですが、時々起こります。

パターン1|クランプの向きがズレて合わないことがある

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ブロンプトンを組み立てて、固定レバーを締める時、クランプは所定の向きになっている必要があります。

しかし、純正クランプは向きが安定せず、ガタガタ動いたり、クルクル回ってしまうので、サクッと組み立てたくても、まずはクランプの向きを修正しないといけないんですよね。

パターン2|クランプがフレーム側に挟まれてしまうことがある

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折り畳んだフレームをまっすぐに戻す時、なんとクランプがフレーム側に挟まれてしまうことがあります。勢いよくやってしまうとフレームを傷める原因にも。

これを防ぐには、フレームを完全に伸ばす前に、クランプを手で持ち上げておく必要がありますよ。

もしくは、フレームに挟まれないように「クランプを90度回転させた位置でレバーを締めて固定しておく」という小技もよく知られていますが、まさに二度手間ですよね。

◎というかんじで「純正クランプ」はなんだかちょっと使いにくいんです…。そして、もっとスムーズに組み立てられたらいいなとは思いませんか?そこで、クランプを交換することにしました。

2. クランプをカスタムパーツに交換すると使いやすい

ブロンプトンのクランプをカスタムパーツメーカーの製品に交換すれば、
組み立て時のストレスを無くして、確実&スピーディに組み立てられるようになりますよ。

私がこれまでに使ってきたのは以下の2製品。どちらも使い易いです。

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加茂屋(カモヤ)の「フィンガークランプ」

カスタムパーツメーカー『加茂屋』の「ブロンプトン・フィンガークランプ」。

クランプの向きがズレないようになっていて、スプリングがクランプを自動で持ち上げてくれるから、フレームに挟まれるトラブルも起きません。

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クランプの位置を修正する必要がなく、片手で&指1本でクルクルと固定レバーを回すだけでクランプの解除&固定ができるようになります。

それがたぶん「フィンガークランプ」の名前の由来ではないかと、私は想像していますよ。

ブロンプトンの定番カスタムパーツの1つですね。私もまずはこちらを買いました。

RIDEA(リデア)の「ヒンジクランプ」

カスタムパーツメーカー『RIDEA』の「ブロンプトン・ヒンジクランプ」。

こちらも、クランプの向きがズレないようになっていて、スプリングがクランプを自動で持ち上げてくれるから、フレームに挟まれるトラブルも起きません。

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片手で&指1本でクルクルと固定レバーを回すだけでクランプの解除&固定ができるようになりますよ。

比較的新しい製品で、私は最近こちらを使い始めました。

後発品ということもあって、加茂屋のフィンガークランプよりも完成度が高いように思います。

取り付け方法

どちらのカスタムクランプも取り付け方法はかんたん。(2製品共通)

  1. 純正クランプと入れ替えて、
  2. 付属のスプリングを通して
  3. 固定レバーを元に戻すだけ。
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カスタムクランプのツメの長いほうがフレーム側に掛かるようするのがポイント。

特別な知識や工具は不要で、誰でもすぐに交換できますよ。(写真はRIDEAのクランプ)

3. カスタムクランプで、組み立てスピードが爆速に

実際に「加茂屋」「RIDEA」などのカスタムクランプを使って、私がブロンプトンを素早く組み立てる様子がこちら。(下の埋め込み動画を参照)

クランプの位置を気にせず、レバーをクルクル回すだけでヒンジの固定が完了します。

いかがでしょう?本当にスピーディに、サクッと組み立てられるようになったのが解ると思います。

もちろん、私が素早く組み立てられるように練習しているというのもありますが、
カスタムクランプが無ければ、こんなに素早く組み立てるのは無理でした。

ブロンプトンを折りたたみ&組み立てする時のモタつきがなくなると気持ちいいですよ。

4. ブロンプトンのクランプ3種を比較

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  • 「ブロンプトン純正クランプ」
  • 「RIDEAのヒンジクランプ」
  • 「加茂屋のフィンガークランプ」

これら3種のクランプを比較して、それぞれの特徴を見てみましょう。

基本的な形状はほぼ同じ

3種のクランプの基本的な形状はほぼ同じです。表側から見るとどれも似ていますね。

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よく見ると細部に違いがあることがわかります。

裏側のデザインはそれぞれに特徴

クランプの裏側のデザインは、こうして見比べると結構違いますね。

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純正クランプ

内側中央部がカーブしている、穴が裏側のほうが大きくなっている

RIDEAのクランプ

内側中央部が凹んでいる、角や溝が丸く仕上げられている

加茂屋のクランプ

片側のツメに丸い凹みがある、鋭角な部分が多い

断面の形状は「純正」と「RIDEA」が似ている

クランプの断面の形状はどうでしょう?

こうして見ると「純正クランプ」と「RIDEAのクランプ」は似ていて、「加茂屋のクランプ」は少し違うことが解ります。

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「純正クランプ」と「RIDEAのクランプ」の断面のシルエットはツメの部分以外はほぼ同じで、
「RIDEAのクランプ」は純正クランプの形状をベースに改良した製品であることがうかがえます。

「純正」と「RIDEA」の断面の基本寸法はほぼ同じ

「純正クランプ」と「RIDEAのクランプ」の断面の基本寸法はほぼ同じで、中央部の厚み(6.2mm)や幅(23mm)が共通しています。

※「RIDEAのクランプ」は断面のフチが「面取り加工」されているので、光の当たり方や見る角度によって写真では一回り小さく見えることがありますが、実際は「純正クランプ」と「RIDEAのクランプ」はほぼ同等の断面形状です。(ツメ部分を除く)

カスタムクランプは片側のツメが長い

「純正クランプ」が左右対称な形状なのに対して、カスタムクランプ2製品は、どちらもクランプの片側が少し長くなっています

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この「長い方のツメが」フレーム側の突起に引っかかることで、クランプがズレたり・回転することがないようになっていますよ。

ブロンプトンを組み立てるときは、クランプの向きやズレを気にせず、レバーをクルクル回すだけでOKになります。

カスタムクランプには「スプリング」が付属

カスタムクランプ2製品には、どちらもスプリングが付属します。

このスプリングがクランプを押し上げることによって、クランプがフレーム側に挟まれる現象が起きなくなります。

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加茂屋のフィンガークランプ」に付属するスプリングはやや強めで、レバーを緩めるとクランプを力強く押し上げます。その強さに加えて、スプリングがやや太すぎるために摩擦が起きるようで、レバーの回転は少し重めになりますね。

RIDEAのヒンジクランプ」に付属するスプリングはやや弱めですが、クランプを押し上げるという役目はじゅうぶんに果たします。スリムで押し付ける力が弱いぶん、レバーの回転は軽め。私はこちらが好きですね。

重さの計測結果

ブロンプトンユーザーの中には「軽さ」「軽量化」を追及している人もいます。たった1gの差にもこだわる人はいますよ。

ということで、それぞれのクランプの重さを計測してみました。

もちろん、カスタムクランプ2製品はスプリングと合わせた重量を計測。結果は以下の通り。

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  • 純正クランプ」の重さは20gでした。
  • RIDEAのクランプ」の重さは20.5g、スプリングが0.5gで、合計21gでした。
  • 加茂屋のクランプ」の重さは23g、スプリングが1gで、合計24gでした。

◎ちなみに「RIDEAのヒンジクランプ」にはスプリングの他に「スペーサーが1個付属」してきますが、通常は使用しないので計測に含めていません。

強度・耐久性に問題はないのか?

折りたたみ部分を固定する「クランプ」という部品は、絶対に壊れてはいけない部品です。

走行中にパカッと割れたりすれば、大変なことになるでしょう。

そういう意味で、クランプは安全に関わる部品であり、強度や耐久性に不安のないものを使いたいですね。

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純正クランプ」はシンプルな作りですが、厚みや丸みを持たせたその形状は強度・耐久性を重視していることがわかります。

また「カスタムクランプ」も強度や耐久性については十分に考えられているはずです。事故が起きれば、その代償はメーカーにとっても大きなものになるからです。

純正品 vs 社外品の安全論争

「安全に関わる部品は純正品を使うべきだ」という意見もあります。

また「社外品パーツでも実際のところ問題はない」という考え方もあります。これについて議論すると白熱することがありますよ。

対立する意見にも一度は耳を傾けて、最終的には自分が良いと思う選択をすれば良いでしょう。どちらを選ぶのも自己責任なのですから。

いずれにしても、このような部品はすべて消耗品であり、壊れる前に定期的に新しいものに交換することが必要です。(純正部品であっても)

私は「便利なカスタムクランプを使い、数年に一度は交換する」という選択をしました。

加茂屋「フィンガークランプ」には弱点があるように見える(不安)

「いつか破断するのではないか?」という疑いの目で見てみると
「加茂屋のフィンガークランプ」は弱点を持っているように見えます。クランプ裏側の溝が鋭角になっていますよ。

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金属が破断するとき、このような鋭角の溝や線をきっかけに割れることがあります。

だからこの鋭角の溝を見ると「いつか壊れる時がくるとしたら、ここから割れるのではないか?」と、私は不安を感じます。

ただし、これは憶測や理論上の話であり、実際にフィンガークランプが壊れたという話を私は聞いたことがありません。私自身もこれまで問題なく使ってきました

また、フィンガークランプは材質にジュラルミンを使っている点や、ひときわボリュームのある形状からは、強度を重視して作られていることがうかがえます。

実際のところ強度面に問題はないとしても、使う人に不安を与えない、見た目の安心感はほしいですね。今後の改良に期待します。

「純正」と「リデア」は割れそうにない安心感がある

一方、「純正クランプ」と「RIDEAのクランプ」は裏側の角が丸く仕上げられています。

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これなら安心感があるし、実際に同じものを「鋭角に作った場合」と「丸く仕上げた場合」では、限界強度に差が出るはずです。

私はこれまで「加茂屋のフィンガークランプ」を使ってきましたが、より安心感がほしくて「RIDEAのヒンジクランプ」に交換しました。

結果、どちらが強いのかは不明なので、あくまでも精神衛生上の選択といえます。

買い物や部品選びには「安心を買う」という一面もあるので、耐久性にこだわる人は「どれを選ぶと安心か?」をご自身でも一度考えてみてくださいね。

「リデア」と「加茂屋」の使用感はほぼ同等

「リデアのヒンジクランプ」と「加茂屋のフィンガークランプ」。細かな点で違いはありますが、どちらも使い勝手はほぼ同じです。

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どちらも「純正クランプ」から交換すれば、ブロンプトンの組み立てが、素早く&かんたんになりますよ。

どちらを選ぶかは、「見た目の好み」や「安心感」「重量」「価格」などを基準に決めるといいでしょう。

そして、これでもうクランプの位置を気にせず、レバーをクルクル回すだけ。便利ですね。

動画|カスタムクランプを使ったBROMPTON早組み立て

最後にもう一度、「カスタムクランプを使った早組み立て」の動画をご覧ください。

まとめ

ということで今回は、ブロンプトンの組み立てがスムーズになる『カスタムクランプ 2製品』についてご紹介しました。

交換のメリットが実感しやすいパーツなので、最初のカスタムにも良いと思います。

  • 純正クランプに物足りなさを感じている人や、
  • 折りたたみ&組み立てをスピーディにしたい人

にオススメです。

カスタムクランプは、どこで購入できる?

カスタムクランプはBROMPTON取扱店や、楽天市場などのネットショップで購入できます。

実店舗やオンラインショップをチェックしてみると見つかると思いますよ。

私は、

  • 『加茂屋のフィンガークランプ』は自転車屋さんで、
  • 『RIDEAのヒンジクランプ』はネットショップで買いました。

このようなパーツに興味がある人は、一度探してみてはいかがでしょう。

ネットショップで買うならこちら

私は「RIDEAのヒンジクランプ」を楽天市場のお店で購入しました。


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