ミニベロで長距離を走ったり、遠くへ行くことは可能?という疑問をクリアする5つのヒント
- ミニベロで、どのくらいの距離(何キロくらい)を走れるの?
- ミニベロでロングライド(長距離サイクリング)は可能?
そんな疑問を持っている人は多いようですね。
ということで今回は、
- 「ミニベロの走行距離」や
- 「ミニベロでロングライド」というテーマについて、
いくつかの事実とアドバイスをお伝えしてみます。
これからミニベロを買おうと考えている人や、車種選びで悩んでいる人の参考になればと思います。
1. ミニベロロードなら長距離にも対応しやすい
一言で「ミニベロ」「小径車」といっても、その車種やホイールサイズはさまざま。
8インチ・12インチ等の超小径車から、20インチ・24インチまで幅は広い。
色々な種類があるから、
- 「全然走らないもの」もあれば
- 「そこそこ走るもの」もあるというわけ。
ミニベロで長距離を走るという話なら、有力候補になるのはやはり「ミニベロロード」。
一般に「20インチ以上のホイールをもつ、スポーツタイプのミニベロ」をミニベロロードと呼びます。(必ずしもドロップハンドルとは限らない)
ミニベロロードなら「そこそこ走る」ので、同じミニベロの中でも長距離走行は比較的容易です。
個人差はありますが「1日に150km走るようなロングライドも、ミニベロロードなら無理ではない」といえます。
ということで、
例えばいま「ミニベロに乗りたい」+「ミニベロで長距離も走りたい」と考えている人は、
まずはミニベロロードを購入候補に入れておくと幸せになれる確率が上がると思いますよ。
ちなみに|20インチには406・451の2種類がある
多くのミニベロロードに採用されている20インチホイールには、
- 「ちょっと小さめの406」と
- 「ちょっと大きめの451」がありますよ。
直径の差はわずかな違いですが、走行感や使用感にも違いがあるので、初心者がよく迷う部分でもあります。
20インチの406と451の違いについて詳しくは、下記ページでわかりやすく解説していますよ。
2. 体力・スキルがあればミニベロでも長距離を走れる
「自転車で走れる距離は、その人の体力による」というのは、どうしようもない事実。
これはミニベロでもロードバイクでも、どんな車種でも同じことです。
だからミニベロでも、走り続けられる体力があれば、力尽きるまではどこまでも走れると言えます。
実際、ミニベロで1日に100km・200km走る人や、2日で500km走るような猛者もいます。私自身もミニベロで100km以上の距離を走ることがありますよ。
実際に何キロ走れるかは、自分の体力次第。
体力や疲れやすさには個人差があるので、例えば誰かが「ミニベロでもロングライドを普通に走れた!」と言っていたからといって、別の誰かが同じように走れるとは限りません。でも、その体力があればできるのです。
- 事実:体力があれば、長い距離も走れる。(あわせて気力も必要)
また、「体力を温存して走る方法」や「的確に補給すること」を知っていれば、それもまた長距離を走るチカラになります。
体力だけでなく、スキルもまたその人の限界を左右する要素です。
- 可能性:スキルを身に付ければ、距離の限界は伸ばせる。
カラダや体力を思い通りにレベルアップすることは難しいですが、知識やスキルは誰でも吸収し身に付けることができます。
初心者でも・ミニベロでも、長距離サイクリングを成功させるためのコツを1つ1つ身に付けることで、ロングライドの難易度を下げることはできますよ。
▼ロングライドのスキル等については下記ページもぜひ参考に。
3. ミニベロが長距離走行に不向きなのは事実
自転車の走行性能や特性は「ホイールサイズ」に大きく左右されます。長距離サイクリングには、基本的にタイヤが大きな自転車のほうが有利です。
そのため、向き・不向きでいえば「ミニベロは長距離サイクリングには向いていない」というのは事実。
実際、ロードバイクなど大径ホイールの自転車と比べると、ミニベロのほうが長い距離を走るのはしんどいです。
あるいは、自分がミニベロに乗っている時、クロスバイクやロードバイクの仲間に同じペースでついていくのは難しいです。
- 事実:「車種による、走りの違い」というのは確かにあるのです。
ここで補っておきたいのは「不向きではあるが、不可能ではない」ということ。
ミニベロでロングライドを楽しむことは可能です。十分な「体力」や「走行性能」があれば、ミニベロで長距離も全然無理ではありません。(前項1・2のとおり)
そして、「走行性能では不利」「ロングライドには不向き」という事実をまずは認めることで、それを打開する方法を見つけていくこともできますよね。
例えば、
- なるべく走行性能が高い車種をセレクトする、
- 走行性能アップのカスタマイズをするなど、
長距離走行のハードルを下げる手段はありますよ。
ミニベロを走行性能アップさせれば難易度は下がる
長距離サイクリングに不向きなミニベロも、なんらかの「走行性能アップ」のカスタマイズをしておけば、そのハードルは下がります。
もっとも効果的なのが「タイヤをグレードアップ」することで、例えば安価なノーマルタイヤから上級グレードのタイヤに交換すれば、転がりや乗り味は大きく変わります。
タイヤをグレードアップすると、長距離走行が少し楽になるんですよね。
「ミニベロの走行性能アップ」や「ロングライドを楽にしたい」と考えている人は、タイヤのグレードアップを検討してみてはいかがでしょう。
下記ページでは「20インチミニベロ用の最速タイヤ」について詳しい情報をご紹介していますよ。
4. 頑張らず休み休み走れば、意外に距離を走れる
「ミニベロ」と「ロングライド」において、次の2つの興味深い事実があります。
- ミニベロは速度を保つのがしんどい反面、ストップ&ゴー(加減速を繰り返すこと)には体力が奪われにくい。
- 長距離サイクリングで疲れた時は、ときどき自転車を止めて休憩すると、少し回復してまた走れるようになる。
そのため、ミニベロでロングライドを楽しむ時は、「休み休み走る」ということを意識しておくと、ゆっくりでも着実に進み続けることができるのです。
- 長い距離を走破するためには、走り続けることが必要。
- そして、走り続けるためには、脚を休めることも必要。
ということを頭において、無理せず休み休み走ることが、ミニベロでのロングライドをイージーに楽しむためのコツ。
結果的に「のんびり走って来たのに、気付けばこんなに走っていた(笑)」となれば、そのチャレンジは成功といえるはずです。
- 「寄り道や休憩が多くなると、そのぶん時間はかかる」し、
- 「ミニベロは平均速度がロードバイク等よりも低い」ので、
ミニベロで長距離を走る時は「サイクリングの所要時間」を多めに見積もっておくとよい。
5. 輪行を活用すれば、もっと遠くまで行ける
「自転車で遠くへ旅する」という目的をかなえる時、その手段は「自走」だけが全てではないはずです。
「輪行」すれば、自走ではアクセスが困難な遠くの場所へも、自転車と共に行くことができます。
「輪行」とは、自転車を分解したり・折りたたんだりして、電車・バス・船などの交通機関で移動すること。
ミニベロの中でも「折りたためるタイプ」なら、いつでも・すぐに・かんたんに輪行できます。
折りたたみの素早さは車種によって異なりますが、早いものなら10秒で折りたたんで、20秒でカバーに収納、駅に着いて1分以内に電車に乗るなんてことも可能です。
折りたためない自転車では輪行はお手軽とはいえないため、輪行はある意味「特別なこと」。
いっぽう、折りたたみミニベロなら、折りたたんだり・輪行することは朝飯前で、毎日でも、そして1日に何度でも輪行が可能です。
輪行することを前提に考えておけば、「距離」というハードルを小さくすることができます。
あなたがミニベロでどこか遠くの目的地を目指す時、もしその難易度が高すぎたり、「遠すぎて無理だなぁ」と思う場合は、「輪行」という手段を思い出してみてください。
そうすれば、体力的に無理をすることなく、ミニベロと一緒に遠くまで行けるはずです。
「輪行で大きく移動して、着いた先でサイクリングを楽しむ」、そんな楽しみ方もオススメです。
まとめ
ということで今回は、
- ミニベロで、どのくらいの距離(何キロくらい)を走れるの?
- ミニベロでロングライド(長距離サイクリング)は可能?
という疑問を持っている人向けに、いろいろな角度からその答えにつながるお話をしてみました。
この記事の内容が「車種選び」や「疑問解決」のヒントになれば幸いです。
こちらの記事もぜひ参考に
▼初めてミニベロ・折りたたみ自転車を買う人の予習・知識の補充に役立つ記事をまとめています。
▼ミニベロ・折りたたみ自転車の車種選びに役立つ便利な本をご紹介しています。
▼折りたたみ小径車BROMPTONに見る、折りたたみ自転車がある暮らしをご紹介しています。